地方兵庫朝鮮学園に伊丹市も格安貸与 建物、備品は無償譲渡2011.12.21 02:16

  • [PR]

地方

兵庫朝鮮学園に伊丹市も格安貸与 建物、備品は無償譲渡

2011.12.21 02:16

 伊丹市が学校法人「兵庫朝鮮学園」(神戸市)に対し、伊丹朝鮮初級学校(伊丹市桑津)の用地として市有地約4150平方メートルを相場の約20分の1の賃料で貸していたことが20日、分かった。格安の賃貸は兵庫朝鮮学園が市立小学校分校を引き継いで自主運営を始めた昭和41年当時から続いており、校舎と机などの備品は無償で譲渡していた。

 市管財課によると、戦後設立された朝鮮人学校の閉鎖に伴い、昭和24年、在日朝鮮人が通う市立神津小桑津分校が開校した。41年に朝鮮初級学校が創設された際、市側は兵庫朝鮮学園に学校を自主運営してもらうため、条例に準じて市有地約4150平方メートルを月額6300円(1平方メートル当たり約1・5円)の格安で賃貸するとともに、木造平屋建て約400平方メートルの校舎などを無償譲渡したという。

 賃貸契約はその後、59年まで4回見直し、現行の月額約4万円(同約10円)に値上げしたが、市有地の標準賃料は74万5600円で約20分の1の優遇措置となっている。

 同課は「今後、用地の売却や賃料の値上げを検討する」としている。

 朝鮮学校に対する自治体の格安用地賃貸問題では、尼崎市が尼崎朝鮮初中級学校に45年間、市有地を学校用地として標準賃料の約100分の1の格安賃料で提供していたことがすでに判明している。

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital