紅白歌合戦　曲目発表　復興願い「絆」色濃く　聖子・沙也加親子は「上を向いて歩こう」

　ＮＨＫは２０日、大みそかの第６２回紅白歌合戦の出場歌手５５組の曲目を発表した。松田聖子さん・神田沙也加さん母娘が故坂本九さんの「上を向いて歩こう」を歌うなど、東日本大震災の被災地復興への願いを込める歌が目立つラインナップとなった。

　紅組では松田さん母娘の歌を東京都内のコンサート会場から中継する。「震災でつらい思いをされた方々に、親子の絆を届けたい」という松田さんの意向という。松任谷由実さんは、ＮＨＫと共同のチャリティー企画で手がけた「（みんなの）春よ、来い」を、視聴者参加型で送る。

　白組では、岩手県陸前高田市出身の千昌夫さんが「北国の春」を、西田敏行さんが新曲「あの街に生まれて」を歌う。また長渕剛さんは被災地からの中継で、震災後に作った歌「ひとつ」を歌う。

　震災に直接ゆかりはないが、五木ひろしさんは昭和４８年の出場以来初めて「ふるさと」を、北島三郎さんは定番の「帰ろかな」を披露。郷愁や、家族への思いが色濃い紅白となりそうだ。

　史上最年少の７歳で登場する初登場の芦田愛菜ちゃん、鈴木福君は、ドラマ「マルモのおきて」（フジテレビ系）の主題歌「マル・マル・モリ・モリ！」を歌うが、紅組・白組の勝負には含まれないという。

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