【福岡】「過労で自殺」遺族提訴、ホテル従業員遺族

12/20 18:49 更新

月の時間外労働は、100時間を超えていました。ホテル従業員が自殺したのは会社の責任だとして、福岡市内の遺族が損害賠償を求める裁判を起こしました。提訴したのは、3年前に自宅で自殺したANAクラウンプラザホテル福岡の男性従業員(当時50歳)の遺族です。遺族側は当時、経理責任者だった男性が、担当部門のスタッフが大幅に減らされる中で過重な労働を命じられ、精神的に追い詰められて自殺したとしておよそ9600万円の損害賠償を求めています。労働基準監督署は、毎月100時間以上の時間外労働が半年間にも及び、男性がうつ病を発症していたなどとして、今年3月に「労災」と認定しています。提訴を受けて、ホテルを所有するホライズン・ホテルズは「訴状を受け取っていないので、コメントを差し控えたい」としています。