三重県総合文化センターホームへ戻る
三重県男女共同参画センター フレンテみえ
TEL:059-233-1130
フレンテみえって何?
事業のご案内
情報コーナーのご案内
フレンテみえ相談室
フレンテみえに登録!
情報誌Frente
男女共同参画ゼミ
男女共同参画の教材紹介
男女共同参画情報
リンク集
お問い合せ
 
 「男性主体のイメージが強かった建設業で女性も生き生きと活躍!」 
日本土木工業株式会社 垣本美和さん
  
平成20年度「男女がいきいきと働いている企業」表彰で選考委員会奨励賞を受賞された日本土木工業株式会社取締役経理部長の垣本美和さんにお話を伺いました。

取材には社長の疇地さんもご一緒に応じてくださいました!
男性主体のイメージが強かった建設業で管理職に
−日本土木工業に就職されたきっかけは?
垣本さん:もとは日本土木工業株式会社の親会社である日本土石工業株式会社での事務員募集があり、面接を受けたことが始まりです。
 採用されて数か月たった頃から日本土木工業の経理全般を担当することになり、平成11年日本土木工業へ異動と同時に事務部係長に、平成18年に取締役経理部長になりました。

−女性では初めての管理職だそうですが
社長:垣本さんが女性としての管理職は初めてでした。長年男性社会というイメージの強い建設業ですが、やる気があれば男性、女性関係なく当社は受け入れ、会社は惜しみなくサポートしていこうという姿勢です。しかし、会社はサポートはしますが、本人の努力があってこそだと思います。
垣本さん:当社には、女性に限らず向上心をもつ人を応援する姿勢があります。例えば、建設業はなにかと資格が必要な業種で、社員にとって資格取得は必須です。これにはテキスト代、講習費用、受験費用、交通費とたくさんお金がかかるのですが、これらについては会社が全額負担してくれます。講習は平日に行われることも多いのですが、仕事の都合をつけてもちろん出勤扱いで参加してもらっています。1級に合格した暁には技術手当として10,000円の手当をいただけるんです。仕事をしながら勉強するのは大変ですが全面的にバックアップしてくれるうえに結果を出せば、きちんと認めてくれる会社だとわかっているので社員も頑張れるのだと思います。

−建設業はまだまだ男性の職業という意識の強い職種だと思うのですが・・・
垣本さん:
今では少なくなりましたが名刺を渡すと私の肩書を見て「社長の御親戚ですか?」と言われることがたまにありました。また「経理の責任者を出して下さい。」と言われ私が出ると「男の人は?」と言われることもありました。


−女性も男性もいきいきと働けるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
垣本さん:社内では受け入れられていても、社外からの対応は女性と男性で知らず知らずのうちに差が出てしまっていることがあります。現場監督だったら、女性の監督が指示を出すと、その指示を否定するのに同じことを男性の監督が言うと素直に応じるというように意識が変わっていない部分を感じることがあります。間違ったことを指示したのなら否定されても仕方ないと思いますが、性別で仕事の指示が通らないということは困ります。仕事をスムーズにするためにも男性とか女性とかではなく言っていること、やっていることが正しいかどうかで判断していただきたいと思います。
社長:建設業の仕事は他の企業等と連携をして行うので、当社だけが意識しても周囲の意識がないと、より働きやすい環境にしていくのが厳しいですね。
 女性も男性も活躍していくには自分の強い意志と、周りのバックアップが必要だと感じています。いろんな意味においても、当社がモデルになって、職種全体に男女が働きやすい環境が広げていきたいですね。土木分野のイメージの転換にも繋げていけたらと思っています。

−取締役になられて、周りの人や、ご家族の反応は?

垣本さん:「すごいね」といわれるくらいであまり変わらないですが、「取締役」という肩書きをいただいてからは、官公庁の方や取引先の方と話をするとき、相手の人の見る目が変わったような気がします。肩書きだけで人を見るのはどうかと思いますが、話や意見をきちんと聞いていただけるようになったのは助かっています。
あとは母が大変喜んでくれました。母が喜んでくれることも私の大きな活力です。

−ご自身はどう感じられましたか?
垣本さん:私は経理の経験も建設業の事務の経験も全くありませんでしたが、 期待に応えたい一心で頑張ってきました。ここまで抜擢してくれた会社に本当に感謝しています。
そして、会社が評価されることを自分が評価されているように嬉しく感じます。

−今後の目標などを教えてください!
垣本さん:理想はたくさんありますが「日本土木工業株式会社」を名実ともによりよい会社にしたいと思っています。工事成績でとても良い評価をいただいていますが、今後もさらにお客様に喜んでいける仕事をしていきたいです。もちろん社員にも喜んでもらえる会社にしたいと思っています。
 当社の場合は、社長が社員と密にコミュニケーションをとり気配りをしてくれるので、働きやすい会社になっていると思います。会社は、社員に思いやりを持ち、社員は会社の思いやりに感謝して仕事が出来るような、自然と「愛社精神」をもって働ける会社というのが私の理想であり目標です。
垣本さん、疇地さん、日本土木工業株式会社の皆さん、お忙しい中ありがとうございました

−最後に 〜現場監督として活躍する女性の紹介〜


 日本土木工業株式会社では、現場監督にも女性を採用されています。
 現在、現場監督として活躍する木村香織さんは、1級土木施工管理技士に合格し国土交通省発注の現場で現場代理人として立派に職務を果たしていらっしゃいます。直々にたくさんの指名が入るほどの実績をあげられているそうです。
 また、彼女の事例を希望にし、今年、高校の建設工学科を卒業した女性が現場監督になりたいと知り合いを通して面接を希望して、採用されたそうです。
 まだ日は浅いなか彼女も汗にまみれ、泥に汚れながらも、やりたい仕事に就けた喜びからか、時折笑顔をみせて仕事に励んでらっしゃるそうです。
 
写真右現場監督として活躍する木村 香織さん

 
 
 日本土木工業株式会社について「フレンテな企業」でも紹介しています。
どうぞこちらからご覧ください!


垣本美和さんには、男女共同参画フォーラム〜みえの男女(ひと)2009〜 11/14開催のシンポジウムで、シンポジストとしてご登壇いただきます。詳しくはこちら
 




▲このページのトップへ戻る


ショップ&レストランアンケートバリアフリーイベントレポート総文Mブログ