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羽生、表彰台へ気合 23日から全日本フィギュア

全日本フィギュアに向け練習する羽生=15日、仙台市のアイスリンク仙台

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで4位と健闘した宮城・東北高2年の羽生結弦(17)が、23日開幕する全日本選手権(大阪なみはやドーム)で表彰台を狙う。来年3月に行われる世界選手権(ニース=フランス)出場の条件になるとあって、羽生は「自信を持って臨みたい」と意気込む。

 GPシリーズ第6戦のロシア杯で初優勝して挑んだファイナル。ショートプログラム(SP)は冒頭の4回転ジャンプで着氷が乱れた。「慎重に跳ばなきゃいけないと思い、跳ぶ前の動作が遅くなった」という。
 フリーでは4回転トーループを決めるなどして自己最高の166.49点をマークし、合計でも自己ベストの245.82点をたたき出した。「完璧な踏み切りではなかったが、意識して成功させることができた」と話す。
 初出場での4位にも満足はしていない。「正直、表彰台に上がりたかった」。それでも「SPで失敗した4回転をフリーで決めることができた。緊張する舞台で、フリーで160点以上を出すことができてよかった」と手応えもつかんだ。
 全日本選手権では、GPファイナルでSP5位から総合2位になった高橋大輔(関大大学院)、昨季の世界選手権で銀メダルを獲得した小塚崇彦(トヨタ自動車)がライバル。昨年2位に入りGPシリーズ中国杯2位の織田信成(関大大学院)は左膝故障のため欠場する。
 昨季は3人に表彰台を譲って4位だっただけに、3位以内は射程内に捉えたと言ってもいい。当然、気合の入り方が違う。「東日本大震災があり、自分の中でも(練習拠点が損壊するなど)特別な年だった。最後の最後に世界(選手権)への切符をつかんで締めくくりたい」と力を込める。(加藤伸一)


2011年12月20日火曜日


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