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昨夜は、男の人に可愛がってもらい、処女を捧げてしまった・・・ しかし、相手の男性の事を覚えていない・・・ そんな重要な儀式があったにもかかわらず、どうしても、思い出せない・・・ いったい、昨夜は、どうしたんだろう・・・ 誰にも相談出来るわけでもなく、気になって仕方がないのだが、うやむやな気分のまま、その週も終わろうとしていた。 そして、その週の金曜日。明日、明後日の土日は予定のない休日であった。1週間の疲れを癒すべく、土曜日はゆっくり休み、日曜日はショッピングにでも行こうかと思っていた梨華であったが、それらの予定は全て崩されてしまう。 金曜日の夕方に届いた宅急便によって・・・ 宅急便は、梨華宛てで、梨華の帰る2時間ほど前に届いて、母親が受け取ったが、差出人は、”すもも銀行”と、なっていた為、 「梨華の銀行関係のものね」 と、母親が判断し、梨華の部屋のテーブルに置かれることになった。 梨華が帰ってきて、荷物が置いてあったが、差出人を見て、 (また、香典返しか、お祝い返しの類かな?) と、あまり気にも止めなかった。 軽く振ってみたが、小さくて軽いものだったので、 (また、タオルか石鹸のセットかな?) と、後で開けることにして、夕食の準備を手伝うことにした。 夕食の後片づけも終わり、ほっと一息つき、自分の部屋で梨華は、パジャマ姿で、テレビのチャンネルを適当に選び、歌謡曲番組を見ていた。人気男性グループのユニットが、口ぱくで歌っている。梨華は、軽く口ずさみ、次のカラオケに備えるのだった。 コマーシャルの時、テーブルの上に荷物があるのを思いだし、開けてみることにした。 (何かしら・・・タオルかな?) 宅急便の包装をはがして、中身を出すとその中には、大きめの封筒に入ったビデオテープと手紙が添えられいた。手紙の文頭には、大きめの字で、”誰もいない所で、ビデオテープを見て下さい。”と、書いてある。 (何なの・・・) と思い、封筒に入っているビデオテープを取り出してみると・・・!! (何なの、これは!!) 梨華は、急いで、自分の部屋の鍵を閉めた。そのビデオテープは、一目でアダルトビデオであると分かった。パッケージからテープまで、市場に出回っているものと負けず劣らずの出来映えである。しかし、一番の衝撃は、パッケージの微笑んでいる人物が、”自分にそっくりである”という事であった。実際には、梨華本人なのであるが。 パッケージの表も裏も綺麗な写真のラベルがついており、市販されているものより、素晴らしい出来映えである。セルビデオとして売られていたら、10000円の値段が付けられていても、買うものがいると思われるほどだ。また、レンタルビデオ等で、貸し出しされたとしたら、迷わず借りるであろう。常に貸しだし中の人気作品になるに違いない。 表には、可愛いおねだりするような笑顔で、銀行の制服姿の梨華が1000万円を渡そうとしているポーズで、お願いしているような表情が写っている。 そして、タイトルとして、大きな字で、 「この1000万円で、私の処女を貰って下さい」 と、書いてある。また、サブタイトルとして、 「すもも銀行 銀行員 西川梨華 の 恥ずかしいおねだり」 などと、名前入りで、ふざけたことを書いてある。 裏には、ハイライトシーンがあり、首を少し左に傾けて、おねだりするような可愛いポーズ。 制服の胸元のリボンに手をかけて、リボンをほどこうとしているポーズ。 制服のボタンを1つ外し、2つ目を外そうとしているポーズ。 スカートを持ち上げようとしているポーズ。 男の手を自分の胸に導こうとしているポーズ。 パンティの上から、大事な所をクリクリされて、悶えているシーン。 男性とベッドの上で抱き合っているシーン。 そして、問題の男性とつながっているシーン。 いろいろなハイライトシーンが、パッケージの裏に写されている。 (いったい、これは何なの・・・) 困惑する梨華であったが、不安でたまらないが、テープを取り出し、ビデオにセットした。 何より、”1000万円”という額が気になって堪らないのである。 梨華の衝撃の”処女喪失”のビデオが写し出された。 ビデオの編集で、イヤリング型のイヤホンは、消されている。梨華が、イヤリングをしている事を不審がるのをなくすためだ。これにより、完全に、梨華から、いろんなおねだりをしているように見えるというものだ。 まず、初めに、シティホテルにて、銀行の制服姿の梨華が現れた。 そして、頬を赤く染めて、まるで初恋の相手に告白をするかの様に、 恥ずかしそうに、しかし、はっきりと聞き取れるような声で話し始めた。 「あの・・・私は、すもも銀行の西川梨華といいます」 銀行の制服姿の彼女を見ると、これで誰もが分かってしまう事になる。 カメラの角度が変わり、男の方を向いている姿が映し出された。 「私は、貴方を見て、一目惚れしてしまいました。私を貴方の彼女にして下さい・・・」 「君のような可愛い子に告白されて、光栄だなぁ」 男はとぼけたように、軽い返事をする。彼女のおねだりは続く。 「あの・・・これ・・・銀行から持ってまいりました・・・この1000万円を差し上げますので、どうか、梨華の処女を貰って下さい。お願いします」 「こんな大金・・・いいのかい?」 男は少し、驚いたような素振りを見せて、彼女のおねだりを聞く。 「はい、いいんです。大切な処女を貰っていただくのに、これくらいのお礼は当然だと思います。少ないとおっしゃるのでしたら、もう少し持ってきます・・・」 「いいよ、いいよ。分かったよ」 男は慌てたような素振りを見せた。 「それでは、梨華の処女を貰っていただけるのですね?」 「ああ、いいよ。君がそこまで、おねだりするんだったら、望みを叶えてあげる事にするよ」 「嬉しい・・・ありがとうございます!!」 ビデオの中の梨華は、嬉しそうに、男に抱きついていた。 そして、これらのやり取りを見ているうちに、銀行で1000万円を盗んだ犯人が自分だという事が分かった。そのあげく、それを渡して、”処女を貰って下さい”などと言っている、信じられない光景のビデオのスタートとなっていた。 1000万円を盗んだ罪悪感から、銀行で上司に相談すればいいのか考えようとしたが、明日は土曜日なので、月曜日に行ってから、どうするか考えることにしようと思った。 しかし、その後、誰にも相談する事は出来なくなるのだが。 制服のブラウスを脱がされて、オッパイを揉まれたり、舐められたり、好きなようにされている。 ビデオの中の梨華は、抵抗せずにされるがままになっている。 (いったい、どうなっているの?) 梨華は、すもも銀行の制服が、好きだった。その制服が、脱がされていくのは、とても嫌だった。 いつ、こんな目にあったのかさえも覚えていない。しかし、しばらくすると、”可愛がり”も終わり、梨華が、制服を身に着け始めた。 (これで、終わりなのね・・・) と思った矢先に、ホテルから、出ようとしている梨華は、男に向かって、 「会社が終わりましたら、また、ここに来ますので、梨華を可愛がって下さい。お願いいたします。その時は・・・」 と、甘い声でおねだりするように言った。 「ああ。いいぜ。処女を貰って欲しいんだったな?」 「はい・・・お願いします・・・」 「今夜、たっぷりと可愛がってやるよ!!」 「はい。ありがとうございます。それでは、失礼します」 そう言って、梨華は、部屋から出ていった。 画面が変わって、”そして、その夜・・・”と、表示された。 再び、梨華が、部屋に入ってきた。今度は、会社の帰りなので、クリーム色のスーツを着ている。梨華のお気に入りのスーツだ。 「お前は、何のためにこの部屋に来たんだ?」 と、聞かれて、 「はい。あなたに処女を捧げるために来ました」 などと、答えている。 (本当に、どうなっているの!?) 梨華は、食い入るようにビデオを見ている。 「鋭次様が、お洋服を脱がせて下さい」 と、言って、徐々にいたぶりながら、脱がされて、オッパイや大切な所を触られたり、舐められたりしている。全部、自分から言って、してもらっている。梨華には、それが、かなり衝撃的であったようだ。そうしているうちに、ビデオの中の梨華は、甘えた高い声で、 「入れて! 入れて!」 と、言うのであった。 (これは、何かの間違いよ!!) もう、これ以上、見たくないと、いう気持ちになっているが、ビデオから目が離せない。 そして、最後に、甲高い声で、 「イクーー!!」 と言って、ガクッとなった。ベッドの中央の赤い染みが、きれいにビデオに写っている。 ビデオをぼんやりと見ていた梨華は、この瞬間に、自分がこのように処女を捧げたことを思い出した。 (そうだったんだわ・・・この日は、こんな風に処女を捧げたんだわ・・・) ビデオを見て、何ともやり切れない気持ちになる梨華であった。 しかし、とどめは、まだあるのだった。 シャワーを浴びて、バスタオルを巻いた梨華が現れて、赤い染みのついたベッドの上で、次のように言うのであった。 「鋭次様。今夜は処女を貰っていただいてありがとうございました。これからも、たくさん可愛がってください。お願いいたします」 「鋭次様。今日から梨華は、鋭次様のものです。お呼びくだされば、いつでも伺いますので、お好きなだけ可愛がって下さい」 このように言って、鋭次に抱きついて、梨華が身に着けているバスタオルが、ハラリと落ちると、ビデオは終わった。 ビデオが一通り、終わってからも、梨華は、茫然となっていた。 余りにショックな出来事なだけに、あの夜の出来事を整理しようと思い出そうとしていたのである。 しかし、しばらくすると、梨華を操る、催眠暗示の映像が流れ始めた。 鋭次の顔面のアップの映像になり、鋭次が語り始めた。 『”可愛い梨華ちゃん人形” 貴方は、今から、この夜の事を思い出します。今から、私の言う事が全て、事実であると受け止めるようになるのです。』 ビデオの中の鋭次が言うと、梨華は、とろーんとなって、催眠状態に陥ったのである。 ビデオの中の鋭次の言う事を、事実と受け止める為に、鋭次の言葉を待つ状態になった。 これは、前に、梨華と別れる際に、ビデオを見ると、催眠状態になるように、梨華に暗示をかけておいたのである。梨華は今から、偽りの記憶を植えつけられるのである。 梨華、お前は、この前、銀行で、お客様である俺に一目惚れをして、お昼休みに、銀行のお金を1000万円、横領して、俺の所に持ってきたのだ!!』 (そうよ!! 銀行のお金を横領してしまったんだわ!!) 梨華は、大変な事を思い出した。紛失していた1000万円を盗んだ犯人は自分だったのである。 鋭次の言葉は続く。 『梨華、お前は、俺の事を大好きになってしまった。俺を愛してしまったんだ!!』 (そう・・・私は、この人の事を大好きになって・・・) 梨華は、少しずつ、記憶を植えつけられていく。 そして、この1000万円で、”私の処女を貰って下さい”と、お願いしたのだ!!』 (そうなのよ!! どうしてこんな事をしてしまったのかしら・・・) 梨華は、自分のしてしまった事の恥ずかしさに、困惑していた。そして、ビデオの中の自分を思い出して、赤くなっていた。 なおも、鋭次の追い討ちの言葉は続く。 お昼休みは、”銀行の制服を脱がして下さい”って、言っていたよな? こんな銀行員の女の子は初めてだよ!!』 (あぁ・・・梨華は、お客様に一目惚れすると、こんな風になっちゃうの?) 会社の帰りには、”スーツを脱がして下さい”に、なっていたよな? その後は、下着も全て、俺に脱がして下さい と、お願いしたよな!!』 (あぁ・・・あの夜は、梨華は、変になっていたのよ・・・) そして、梨華は、俺に、”処女を貰って下さい”とおねだりしたのだ!!』 (梨華は、鋭次様に・・・処女を・・・) 梨華は、とろーんとなって、この夜の大切な思い出を、完全に思い出した。 その後も、鋭次の説明は続き、あの夜の行為を、全て、ビデオの通りであるという事を梨華に思い出させたのである。 そして、最後に、ビデオの中の鋭次が、指をパチンと鳴らすと、梨華への記憶の植えつけが終わったのである。 (何てことなの・・・いったい、どうすればいいの・・・) 梨華は、ビデオを見終わって、愕然としていた。自分が、銀行から1000万円を盗んでいた事。 そして、自分から、”脱がして下さい。”と言って、可愛がられている事。 そして、何よりも、自分が、ビデオに映っていた”鋭次様”という男に処女を捧げていた事。 頭の整理をするには、あまりにもいろんな事が有りすぎる。だが、そんな事をあれこれ考える時間は無いのであった。それは、一緒に同封されていた手紙を読んだからだ。 手紙の文頭に、大きめの字で、 ”誰もいない所で、ビデオテープを見て下さい。”と、書いてあり、その後には、次のように書かれてあった。 『初めまして、私、”野口鋭次”と、申します。 もう、ビデオは見ていただけたでしょうか? 綺麗に撮れているでしょう? 気に入っていただけたでしょうか? ご覧になられたとおり、このビデオは、あなたが私に、 「処女を貰って下さい」 と、お願いに来られた時に撮影したものです。 これは、正真正銘、”西川梨華”さん。あなた自身です。 あなたが、ご自分の意志で、実行されたものです。 あなたを脅迫したり、偽造して作成したものではありません。 まあ、このビデオテープを、映像関係の専門家に見てもらえば、それは分かると思いますが・・・ では、本題に移らせていただきます。 お話が、2つあります。 1つ目は、”銀行のお金を横領された事” そして、もう1つは、”このビデオテープの事”です。 この2つの事について、一度、お会いしてお話したいと思います。 つきましては、明日の土曜日、朝10時に下記の地図の所で待ち合わせしたいと思いますので、よろしくお願いします。 なお、このビデオや手紙の事を、他の者に言ったり、また、明日あなたが来られない場合は、それなりの処置をとらせていただきますので、必ず、来ていただけますようお願いします。 それでは、明日。 なお、この手紙とビデオテープは、ご持参お願いします。』 このように書かれており、手紙は終わっていた。手紙には、土曜日、つまり”明日に来い” と書いてあった。考える間もない。明日、行くしかないのだ。不安ではあるが、仕方がなかった。 (やくざのような男だったら、どうしよう・・・)と思ったが、ビデオに映っていた ”野口鋭次”という男からは、そういう印象はなかった。すらりとした身長。175センチぐらいだろうか、体型も特に、太っている様子もなく、精悍な顔立ちの好青年に思える。 さわやか系の男性だ。高校2年、3年の時に金を使い、男のエステで身体を磨いていたので、体型も顔立ちも、バッチリに仕上がっている。高校3年の時は、よく女から言い寄られたものだ。だが、頭の切れる鋭次は、そんな馬鹿な女どもには目もくれず、”独りで、彼女も無し”の状態を続けていた。時々、つまみ食いをした事はあったが。 言い寄ってきた女が、可愛い子や純情な子であると分かれば、とりあえず、秘密にしてつき合うことにする。友達にも言わせない。日記にも書かせない。つまり、証拠を残させないようにして、そして、ホテルで可愛がり、やりたい放題する。それも、1、2週間だけである。飽きたら、捨ててしまう。女に、『振られちゃった。』と、友達に言うようにする。”つき合っていた”などという言葉は、絶対に口から出ない。もちろん、どんな関係を持ったかなど、覚えていない。そうして、忘れてかけていた頃に、その女の妊娠の噂を聞くのである。高校生で、覚えもないのに、妊娠してしまっている。その子にとっては、大ショックであるが、鋭次にとっては、どうでもよいことである。鋭次が、3年生の時は、可愛い子や純情な子が、”なぜか、妊娠してしまった”という事件が、何度かあった。 女の子本人にとっても、周りの者にとっても、大変ショックであった。そのような事を糧に鋭次は、男を磨いていたのだった。 梨華が、ビデオを見ていた時も、 (この人に処女を捧げたんだ・・・) と、自分の姿よりも、この男性の方に目がいっていた。 (とにかく、会うしかない。) そう堅く心に決める梨華であった。
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