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2011年12月18日20時29分

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ドーハ交渉、事実上の停止状態 WTO閣僚会合閉幕

 世界貿易機関(WTO)の閣僚会合は17日、多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)が「近い将来には妥結できそうにない」とする議長総括をまとめ、閉幕した。世界全体の発展を目指す自由貿易の新ルールづくりは、10年を経ても対立を乗り越えられず、事実上の停止状態に追い込まれた。

 ドーハ・ラウンドは、途上国や最貧国にも貿易の恩恵を届けるのが狙い。WTO本部があるスイス・ジュネーブで開いた会合の議長総括は「交渉は袋小路にある。何が得られるのかについて見解に大きな違いがある」とし、今後についても「違った交渉方法を探る必要がある」と述べるにとどまった。二国間や特定地域での経済協定の動きが加速し、貧しい国が取り残される状態が続く可能性が高い。

 交渉は、農産品の市場開放を求める途上国と、工業製品の輸出拡大を目指す先進国とが当初からぶつかるうえ、いっそう複雑になっている。世界経済を引っ張るまでに成長した中国などが、WTOでは優遇される途上国扱い。リーマン・ショックを経て、米国が中国批判を強め、新たな対立を生んだ。新興国にも中国への警戒感が高まっている。

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