小泉元首相「拉致解決し、国際社会の一員に」

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初の首脳会談を終え、握手する北朝鮮の金正日総書記(左)と小泉純一郎首相=2002年9月17日、平壌の百花園迎賓館、代表撮影

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日朝関係をめぐる主な政治家の発言

 日本の首相として初めて北朝鮮を訪れ、金正日総書記と会談した小泉純一郎元首相は19日、金氏の死を悼みつつ、拉致や核、ミサイル問題での北朝鮮の対応の変化に期待感を示した。首脳会談で署名した日朝平壌宣言は「これからも大事な宣言だ」とし、今後も同国に「対話と圧力」で臨むべきだとの考えを強調した。

 東京都内で記者団に語った。小泉氏が政界引退後に報道機関の取材に応じるのは異例。金氏の死去について「(金氏が)元気なうちに拉致、核、ミサイル問題を解決して、日朝国交正常化への道筋をつけたいと思っていた。大変残念だ」と哀悼の意を表明した。

 そのうえで「国内情勢がどうなるか分からないが、北朝鮮も大きく変わってほしい。核開発などを放棄し、拉致問題を解決して国際社会の中に入ってもらいたい」と、北朝鮮の路線転換に期待感を示した。

 小泉氏は北朝鮮を2002年9月、04年5月の2回訪れ、いずれも金氏と首脳会談。初訪朝時には、日本が国交正常化後の経済協力を約束するかわり、ミサイル発射停止の継続や核問題解決のための国際的合意の順守を約束した日朝平壌宣言に署名した。金氏について、小泉氏は「私と会談する意向を固めた時点で金総書記も日朝国交正常化への期待はあった。非常にはっきりと物を言い、快活な感じを受けた。独裁者や暗いというイメージはなかった」と振り返った。

 日朝関係の現状について「(互いに)不信感もある。北朝鮮もどこまで情報提供したら日本国民が納得してくれるのか、瀬踏みが難しいのではないか。まだ道のりは長いと思う」との見方を示す一方、日朝平壌宣言について「あの宣言は未来志向。これからも大事な宣言だと思う」と強調。今後の対北政策では「『対話と圧力』の方針は変える必要はない」と語った。

 小泉政権で02年に官房副長官として訪朝に同行した安倍晋三元首相は19日、「(北朝鮮が拉致問題で)政策を変える大きなチャンス。思い切った転換をすれば、日朝正常化に向けて進んでいく。それなしには北朝鮮の未来はない」と記者団に強調した。一方、小泉首相の秘書官だった飯島勲氏は同日、朝日新聞の取材に「いま日本は北朝鮮とのチャンネルがなくなってしまった。安倍内閣以降、拉致問題では『圧力』のみが解決策とされた」と指摘。北朝鮮国籍者の日本入国禁止などについて「措置を解除し、交渉に向けたチャンネルを作るべきだ」とし、「対話」路線を模索すべきだとの考えを示した。

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