テキストエディタには、それほどこだわりはなくて、色々なもの使っていたのですが、最近Vimを使い始めました。
クセが強いので、慣れるまで時間がかかりそうです。でも、コマンドやスクリプトの使い方を覚えていくのは楽しいですね!Vimの便利さと軽快さに、だんだんと魅入られて行きそうです。
Twitterも最近始めてみたのですが、Webブラウザで利用するのが少し不便に感じます。Twitterクライアント・ソフトを利用しようかとも思ったんですが、いくつもソフトがあってどれにしようか迷ってしまう。
そんな時、ふと・・・「VimってTwitterクライアントには出来ないの?」と思い、検索してみたら、やっぱりそんなプラグインがありました。それが、「TwitVim」というプラグイン。このTwitVimを、Windows版の「vim」で使用するための方法を、ご紹介したいと思います。
TwitVimとは
先ほどもお話しましたが、TwitVimとは、テキストエディタ「Vim」でTwitterの閲覧や投稿などを出来るようにする機能を持ったプラグインです。詳しくチェックはしていませんが、リプライやダイレクトメッセージの送受信等、Twitterクライアントとして十分な機能を搭載していると思います。実際にTwitVimを使ってTwitterのつぶやきを閲覧している様子は、こんな感じです。
「Vim」に「TwitVim」をインストールする
UnixやLinux環境では、vimは標準でインストールされているかも知れませんが、今回は「香り屋http://www.kaoriya.net/」さんで配布されているWindows版「vim」を利用します。LinuxのVimや、WindowsでCygwinのVimを利用する際も、設定方法などはあまり変わらないと思いますので、以下の設定方法等は参考になると思います。
まずは、TwitVimを以下のHPからダウンロードします。
※2009/09/20時点での最新版は、Ver.0.4.2 「twitvim-0.4.2.vba」です。
http://vim.sourceforge.net/scripts/script.php?script_id=2204
本来は、このVBAファイルをvimにそのままインストールすれば良いのですが、そうするとWindows版Vimでは、Twitterの閲覧表示が文字化けしてしまいます。文字化けを防ぐための方法が、「hkn?」さんのブログで紹介されていましたので参考にさせて頂きました。
上記のブログに詳細は記載されていますのでご覧下さい。念のため、こちらにも対処方法を記載させて頂きます。
文字化けを防ぐために、ダウンロードした「twitvim-0.4.2.vba」をテキストエディタで開きます。
1335行目に、以下の記述がありますので、赤線部分の内容を追記してください。
(Windowsの文字コードがShift-JISですので、エンコードの変換処理を追加してあげる必要があるようです。)
—————————————————————–
function! s:convert_entity(str)
let s = a:str
let s = substitute(s, ‘&’, ‘&’, ‘g’)
let s = substitute(s, ‘<’, ‘<’, ‘g’)
let s = substitute(s, ‘>’, ‘>’, ‘g’)
let s = substitute(s, ‘"’, ‘”‘, ‘g’)
setlocal encoding=utf-8
let s = substitute(s, ‘&#(d+);’,'=nr2char(submatch(1))’, ‘g’)
let s = iconv(s, “utf-8″, “cp932″)
setlocal encoding=cp932
return s
endfunction
—————————————————————–
「twitvim-0.4.2.vba」を変更して保存したら、いよいよインストールです。
とはいっても、Vimball形式のファイルですので、インストールは簡単。
Vimで「twitvim-0.4.2.vba」を開いた後、「: source %」コマンドを入力すれば完了です。
※文字化け対策でファイル内容を変更した関係で、エラーメッセージが出ると思いますが、全て無視してしまってOKです。
Twitterのログインユーザー名、パスワードを設定する
TwitVimのインストールが終わったら、今度は「vimrc」ファイルを開き、以下の設定を追記してください。
————————————————–
let twitvim_login_b64 = “ユーザー名とパスワード”
let twitvim_count = 100
————————————————–
2行目は、Twitter閲覧時の表示するつぶやき数の指定です。ユーザー名とパスワードの部分には、以下の文字列をbase64で暗号化(エンコード)した文字列を入れて下さい。base64に暗号化するフリーソフトも、検索するとありますので利用してください。
ユーザー名:パスワード
※ユーザー名とパスワードの間に、半角コロンを入れた文字列を暗号化してください。
また、暗号化を何もせずに平文で設定するには、以下の記述を使います。
ただし、ファイルにログイン情報を丸見えの状態で記載するのは、
セキュリティのことを考えると止めておいた方が良いでしょう。
let twitvim_login = “ユーザー名:パスワード”
cURLをインストールする
TwitVimでは「cURL」を利用しているようです。WindowsにはデフォルトではcURLは入っていませんので、以下のサイトからWindows版cURLをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、「curl-7.10.8-win32-ssl」フォルダに解凍されます。Vim以外にcURLを使う予定も無かったので、上記フォルダの中身をVimのインストールフォルダに移動させました。(パスを通すのがメンドカッタだけです;) これで、VimからcURLを利用できるようになります。
TwitVimでTwitterを利用する
準備が長くなりましたが、これでいよいよVimでTwitterを利用することが出来ます。試してみましょう。
まず、gvim(もしくはVim)を起動して、「:FriendsTwitter」と入力してみましょう。自分がフォローしている人たちのつぶやきが表示されるはずです。
次に、Twitterへつぶやきを投稿してみましょう。「:PosttoTwitter」と入力し、Enterを押した後、つぶやきを入力してEnterキーを押してみます。これで投稿が完了しました。
一応、画面を更新して確認してみましょう。「RefreshTwitter」と入力すると、画面が更新されます。
コマンドについて
上記のコマンドを含めて、僕がよく利用するコマンドを記載しておきます。
- :FriendsTwitter ・・・フォローしている人のつぶやきを表示する
- :ReplyTwitter ・・・リプライのコメントだけを表示する
- :DMTwitter ・・・ダイレクトメッセージの受信BOXを表示する
- :DMSentTwitter ・・・ダイレクトメッセージの送信BOXを表示する
- :RefreshTwitter ・・・画面を更新する
- :BackTwitter ・・・1つ前に見ていた画面に戻る(ブラウザの戻るボタンと同じ)
- :FowardTwitter ・・・1つ後に見ていた画面に戻る(ブラウザの進むボタンと同じ)
- :NextTwitter ・・・より古いつぶやきのページに移動する
- :PreviousTwitter ・・・より新しいつぶやきのページじ移動する
- :PosttoTwitter ・・・つぶやきを投稿する
- :CPosttoTwitter ・・・現在の行に記載されている内容を投稿する
- Alt + r ・・・現在の行に記載されているユーザにリプライ投稿する
- + R ・・・現在の行に記載されているつぶやきにReTweetする
- :SendDMTwitter [相手のユーザー名] ・・・ダイレクトメッセージを投稿する
その他のコマンドを知りたい場合には、「twitvim-0.4.2.vba」の2862行目からがマニュアルになっていますので参照して下さい。
他のTwitterクライアントソフトと違って、定期的に画面が更新されないのは少し不便ですが、やはり動作も軽いですし、Vimでテキスト編集をしながらTwitterを見れるのは良いですね。
Vim使いの方は、ぜひ一度お試しください。
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