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北朝鮮看板女子アナが…消えた!

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 北朝鮮の国営朝鮮中央テレビで、金正日総書記の動静などの重要報道を担当する女性アナウンサー、リ・チュンヒさん(68)が、今年10月19日の放送を最後に約2カ月近く同テレビに出演していないことが、12日までに分かった。ラヂオプレス(RP)が伝えた。力強い口調でニュースを読み上げることで知られる看板アナの突然の〝降板〟に、インターネット上では「何があったのか」などとの書き込みが相次ぎ、話題となっている。

 視聴者に感情をぶつけるような、迫力満点の口調でニュースを読み上げる姿で知られるリ氏。日本の北朝鮮報道ではおなじみの存在だが、RPによると、今年10月19日夜の定時ニュースで、ロシアのタス通信の書面インタビューに対する金総書記の回答を読み上げたのを最後に出演が途絶えているという。

 同国アナウンサーの最高峰で、数人しかいない「人民放送員」や「労働英雄」の称号を持つ看板アナが、これほど長期にわたって姿を見せないのは異例のことだ。重要ニュースとされる金総書記の活動は以降も報じられているが、現在はリ氏と交代で担当してきた男性アナや別の女性アナが読み上げているという。

 RPが把握している過去のケースでは、08年3月に1カ月間、出演しなかったことがあったが、大半の時期は金総書記の活動報道自体がなかった。だが、今回は最後の出演から50日以上が経過。ネット上でも年齢による引退説や重病説、脱北説などさまざまな臆測コメントが飛び交っている。

 韓国メディアなどによると、リ氏は43年生まれ。平壌演劇映画大学を卒業、国立演劇団での女優活動を経て、71年に朝鮮中央テレビのアナウンサーとなった。同国ではアナウンサーは美容院を優先的に利用できる特権が与えられ、リ氏のヘアスタイルがそのまま北朝鮮の流行となったケースもあるなど、国民への影響力も大きいという。

 北朝鮮事情に詳しい辺真一コリア・リポート編集長は「彼女は、北朝鮮で金総書記の次に有名と言ってもいい人物。金総書記自身がアナウンサーに抜てきしたこともあり信頼の厚さはハンパではなく、解任などはありえない。現状では、病気が一番考えられる理由だろう」と分析した。

 [2011年12月13日7時46分 紙面から]


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