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【芸能・社会】長渕剛 紅白は東北から届ける 鎮魂の新曲「ひとつ」2011年12月19日 紙面から
大みそかの第62回NHK紅白歌合戦に8年ぶりに出場するミュージシャンの長渕剛(55)が、東日本大震災の被災地となった東北地方から生中継で出演することが決まった。被災地出身者や復興支援ソングを歌ったアーティストが名を連ねる中、被災地からの中継は長渕のみ。現在、中継場所の最終調整が行われている。長渕は当日、震災の爪痕が残る大地に立ち、被災者への祈りや鎮魂の思いを込めて書き下ろした新曲「ひとつ」を披露する。 未曽有の大災害が列島を襲った一年の最後の日。NHKサイドは、被災者をさまざまな形で励まし続けてきた長渕にぴったりの舞台を用意した。 被災地からの生中継が決まったことを受け長渕は「非常に意味のある使命を授かったと思っています。震災によって何もなくなってしまったがれきの大地から人間が立ち上がり、その精神力を背中で受けながら希望へ向かっていく。そして来年も今年以上に大きな絆を結び合いながら、人間同士が温かい希望に包まれるようになりたいと思っています」と決意を語った。 震災から約1カ月後、長渕は復興支援ラジオ番組を立ち上げ、宮城県石巻市の避難所を慰問。航空自衛隊松島基地では全国から集まった隊員を激励するためにライブを開催した。その後もさまざまな形で自分なりの支援活動をしてきた。 ラジオ番組の初回で、長渕は自然に対する怒りを込めた散文詩を朗読した。だが、同番組で被災者と直接語り合っていくうちに、徐々に気持ちが変化していった。そこで生まれたのが「ひとつ」というこの時代に正面から向き合う楽曲。長渕はこの歌を紅白のステージで歌うことを決意した。 「悲しみも幸せも、喜びも怒りもすべて包み込んで、がれきの荒野となってしまった大地を鎮魂して天に浄化するような歌を書きたかった。今回は自分が書いたというより、誰かによって書かされたような不思議な思いでした」 美しいピアノの旋律で始まる同曲は「♪ひとりぼっちに させてごめんね もう二度と 離さない 離れない 離したくない」という歌詞で始まるバラードだ。 「怒りが内在しているからこそ、怒りをも解かしてしまうほどの優しさが大事だと痛切に感じ、その中で優しい祈りに満ちた曲ができました。この東北が今、悲痛な叫びから希望に向かっていく人間力をわれわれにたたきつけてくれる。その思いを無駄にしないで次へつないでいかなければという僕自身の根底にある思いが『ひとつ』という歌になりました」 そんな熱い思いに対し、NHKのエンターテインメント番組部チーフ・プロデューサーの原田秀樹さんは「紅白の中でも特に印象的な、象徴的なシーンになると思います。長渕さんの歌とパフォーマンスで全国の皆さんに勇気を届けていただければ」と期待を寄せた。 【長渕剛の復興支援活動】 ▼4月 FMとAMの垣根を越えた復興支援ラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW〜明日へ向かって〜」を立ち上げ、16日に宮城県石巻市の避難所などを慰問。自衛隊松島基地では全国から集まった約1500人の隊員をねぎらうミニライブを開催。 ▼6月 NHKの音楽番組「SONGS」の収録で再度石巻市を訪れ、地元の小学生や、東京から駆けつけたゴスペル・クワイヤーらとともに復興応援ソング「TRY AGAIN for JAPAN」を歌った。 ▼8月 福島第1原発事故の影響で避難生活を送る福島県浪江町の小学生20人を鹿児島県霧島市に招待し、自然と夏を満喫してもらおうと企画した「長渕剛 TRY AGAIN for JAPAN 福島っ子 鹿児島サマーキャンプ in 霧島」を開催。 PR情報
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