キム・ジョンウン氏の指導力強調
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キム・ジョンウン氏の指導力強調

12月20日 4時19分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

北朝鮮の最高指導者、キム・ジョンイル総書記が死去したあと、北朝鮮の国営メディアはキム総書記の三男、ジョンウン氏について指導力のある人物だとたたえ始め、今後はジョンウン氏が後継者として国を率いていくことを内外にアピールするねらいがあるものとみられます。

北朝鮮の国営メディアは、19日正午、キム総書記が移動中の列車の中で心筋梗塞になり、17日に死去したと伝え、北朝鮮の各地で総書記の死を悲しむ人々の様子を繰り返し放送しました。また、朝鮮中央通信は19日夜、「キム総書記の思想と業績は永遠に不滅だ」という記事を伝えました。この中で、ジョンウン氏を「革命と建設を百戦百勝に導く傑出した思想理論家」であり、ジョンウン氏の指導によって北朝鮮が不敗の軍事大国となったとたたえています。そして「ジョンウン氏の思想は、キム総書記の思想であり意思である」としたうえで、「ジョンウン氏が革命を継承し、完成させるための先頭に立っている」と伝えています。北朝鮮の国営メディアがこうしてジョンウン氏を直接、褒めたたえたことはこれまでになく、北朝鮮としては、ジョンウン氏の指導力を強調することで、今後はジョンウン氏が後継者として国を率いていくことを内外にアピールするねらいがあるものとみられます。北朝鮮ではキム総書記の遺体をピョンヤンのクムスサン宮殿に安置し、20日から27日まで国民の弔問を受け付けるとしていて、多くの国民が訪れるものとみられます。