3月から行方不明になっていた元テレビリポーターの奥山英志さん(62)とみられる遺体は、公園で首を吊った状態で見つかっていたことが分かった。遺体は自宅から約5キロしか離れていない東京都調布市の公園トイレで発見された。家族も「間違いない」と警察に話したという。
12日各テレビ局は、軒並みこのニュースを紹介。特にフジテレビは、奥山さんがかつて20年間活動していたこともあって、昔の映像を交えながら「立派な人だった」「悩みがあったのか」などと大展開していた。
この放送に怒りを隠せないのが、元リポーター仲間だ。
「奥山さんはフジの『2時のホント』で活動していた2002年2月に、番組終了を理由に突然、契約を打ち切られました。こうしたケースでは、たいてい朝の番組に移籍できるのですが、『とくダネ』は引き取らなかった。以降、フジのレギュラー番組はなくなってしまった。司会業などで穴埋めしていたが収入は激減。最近はゴルフや飲みに行くこともなくなり、愛車セルシオも売却した。テレビ局が奥山さんを追い詰めたようなものです……」
奥山さんも浮かばれない。
(日刊ゲンダイ2011年12月12日掲載)