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龍正は優嘉と麻衣、樹莉を連れて自分の部屋へと移った。 (りゅ〜せ〜の部屋・・・久しぶりの気がする・・・) 「龍正さん・・・まさか・・・」 「そのまさかだ。目には目を復讐には復讐を・・・」 「「「アン・・・」」」 「・・・いやいや、そこは言うなよ・・・」 優嘉はベッドに腰掛けた。麻衣と樹莉がそばに立って見ている。 「いいか優嘉!これはお前が勝つために行う催眠だ。お前が俺のことを強く信頼して、心から催眠にかかりたいと思えば!素人の俺でも対抗できる!」 (かもしれん・・・) 龍正の心を読み取った樹莉は、大丈夫かよ・・・と本気で心配した。 「うん!大丈夫!りゅ〜せ〜に全てをゆだねるよ!」 「俺を信用していれば信用しているほど、愛していれば愛しているほど、催眠にはかかりやすいはずだ」 龍正はしつこく言う事で思い込ませる。 「わかったからはやくやってよ!」 「そうか・・・ほら!」 龍正は優嘉の後ろに回り、大きな声を出して視界をさえぎるように手を置く。 もう一方の手は優嘉の背中に置かれている。 「!!」 優嘉がビクッと身体を強張らせた。 「ほらもう全身に力が入らない。どこをどう動かせばいいか分からない・・・ほら、こうやって頭をぐるぐる回されると、渦のようにするすると深いところへ落ちていく・・・ほら、支えてやるから安心して力を抜いて・・・」 最初は大きく、次第に囁くように声の大きさを変える。 「ぁ・・・」 優嘉の肩から力が抜け、龍正に身を預ける。 「深く深く落ちていく・・・とても怖いけど愛する龍正が一緒だからどんどん深く降りていける・・・」 最初は抵抗していた優嘉の顔がリラックスする。 そばに居て見守っている二人は思う。 ((愛する龍正って・・・自分で言ってて恥ずかしくないのかしら・・・)) 麻衣が、龍正に膝枕してもらってすうすう寝ている優嘉を見てつぶやく。 「アッと言う間ですね・・・」 「ねえ。私もあんな風に幸せそうな顔してたのかな?」 「どうでしょうか?優嘉さんの場合は相当龍正さんを信頼してますから」 「信頼ねえ・・・なんか・・・私もあんな催眠をして欲しいわ・・・」 樹莉が羨むように、弛緩した優嘉を見る。 「ちょっと樹莉さん!目が虚ろですよ!」 「え?・・・あ、ごめん」 そんな中でも優嘉はどんどん深い催眠に入っていく・・・ 「優嘉。お前は何も考える事が出来ない・・・何も感じない・・・聞こえるのは俺の声だけ・・・俺の声がお前を導く・・・」 優嘉はすぅすぅと深い呼吸をしている。 「飛騨に復讐したいんだろ?」 「・・・うん・・・」 「だったら俺の言う事に従うんだ」 「・・・うん・・・」 龍正は頭を掻いた。 (う〜ん・・・深化・・・どうすればいいかな・・・) とりあえず飛騨の真似をしてみる。 「優嘉・・・お前は猫になる・・・前になったことがあるな?・・・ほら、簡単に猫になることが出来る・・・」 優嘉が少し顔をしかめる。今の優嘉にとっては抵抗のあることなのだろうか。 「今度の猫はとってもお利巧さんなんだ。血統書つきの美しい猫だ・・・可愛い子猫はもう終わった。とても美しい猫になる・・・ほら、自分の身体が猫に変わってきた・・・耳もある・・・尻尾もある・・・美しい毛並みもある・・・」 龍正は樹莉を見た。 麻衣につつかれて気がついた樹莉は、指で龍正にOKサインを出す。 樹莉の力によって優嘉の心を読むことも忘れない。 「目が覚めたらお前の目の前にご主人様が居る。高貴で優雅なお前はご主人様が大好きだ。この前のバカな飼い主とは違う。もし人間だったら結婚したいほどに好きだ・・・」 龍正はそう言いながら優嘉の背中を撫でる。 優嘉は大人しくされるがままになっている。 「・・・だけど深い催眠にかかったままだ。賢いお前は人間の言葉が理解できる・・・ほらっ!すっきりと目が覚めるぞ」 龍正が優嘉の肩をポンと叩いた。 優嘉は身体をビクンと震わせると、驚いて目を開けた。 アタシはとっても賢い猫・・・ 血統書つきで、高貴で優雅な猫・・・ 目の前にご主人様が居る・・・ 「な〜〜」 大好きなご主人様! 身体を摺り寄せると気持ちいい。 ご主人様〜。なでなでして欲しいの〜。 何だか服がまとわりつく。 何だろう。むずむずしてもどかしい。 とくに胸の辺りと後ろ足の付け根がカサカサする。 う〜。歩きにくいなあ。 こんなに服を着せなくてもいいのに。 「優嘉。こっちへおいで。服が邪魔だろう」 ご主人様はアタシをよく分かっている。 だからアタシはご主人様が大好き。 ベッドから飛び降りてご主人様の足元に座る。 ご主人様!早くこの服を脱がせて! 「猫が下着をつけるなんておかしいね〜。きっとあのお姉さんが悪戯して着せたんだね〜」 あのお姉さん? ご主人様の視線の先に女性が2人立っている。 あの人は確か・・・麻衣とか言う名前の人。 美人とか言われてるけど、猫のアタシはそうは思わない。 それよりもこんな服を着せて嫌がらせするなんて・・・ 麻衣を見ると、なんだかご主人様が連れて行かれそうで怖い。 アタシは飼い猫だけど、麻衣と仲良くしてると嫌な気分になる。 これって人間の言葉では嫉妬って言うんだよ。 大好きなご主人様・・・ ずっとアタシだけ構ってくれれば良いのに・・・ 「あ、あの〜・・・いつの間にか私、悪者にされてません?」 麻衣がご主人様に話しかけた。 またそうやってご主人様を誘惑するんだ。 「ふーーっ!!」 私は背筋をピンと張って麻衣を威嚇する。 ご主人様を愛してるのはアタシなのよ!! 「ええ〜〜。何でこうなるの〜?」 麻衣が飛び退いた。 やった。ご主人様を毒女から守ったわ! 「優嘉。そんなことする猫は俺は嫌いだな〜」 嫌い?アタシ嫌い?・・・ しゅんとして全身から元気が抜けたのが分かった。 「優嘉。頼む」 ご主人様がズボンを下ろしてペニスを取りだした。 すごく大きくなってる。そんなの今までどうやって入ってたの? 「優嘉。フェラチオ・・・」 フェラチオ・・・ アタシの頭の中にフェラチオのやり方が鮮明に思い浮かぶ。 不思議、ご主人様にいっぱいやっているような気がする。 いや、いっぱいやってるのかな。 うん。やってる。猫だからって出来ないわけじゃないもん。 「にゃ〜・・・・・・んあ〜むっ・・・」 アタシはそのイメージどおりに舌を使ってペニスを頬張る。 喉に当たって苦しい。 アタシは歯を立てて軽く先っぽを噛んでみた。 「うぐぅぅっ!?」 ペニスが膨らんで白い液体が飛び出してきた。 顔がねっとりして臭くなった。 「みゃ〜〜?・・・にゃ〜ぉ」 白い液体が顔にかかった。 すると何だかドキドキしてきた。 これをするとドキドキするんだ。きっと。 舌でペニスに残ったそれを舐めると、ご主人様に頭をつかまれた。 「歯を立てるなと言っただろ!!お返しだ!!」 ご主人様がアタシの恥部に指を伸ばした。 クリトリスをぎゅっとつまんだ。 「ふぎぃぃぃっっ!!?」 身体が勝手に跳ね上がった。 凄い。痛い。というより発情しちゃう。 「な〜〜ん・・・」 口を開けて目を潤ませる。 目の前に居るのは人間。ご主人様。男。性の対象。 アタシは猫なのに人間のご主人様が好き。 小さい頃に別の飼い主に飼われていた気もするけど、あれはアタシじゃない。 今のアタシがホントのアタシ。 色んなことを覚えた。もう騙されない。 何が良くて何がダメなのか、もう知ってる。 「俺の言うとおりにするか?」 アタシはこくこくと首を縦に振った。 私はご主人様相手にオナニーもしてるんだよ。 猫のアタシでもセックスできるかな? アタシからすると獣姦じゃなくて人姦だね。 ご主人様がアタシを押し倒した。期待で胸がドキドキする。 ようやく1つになれるんだ。嬉しい。 ご主人様が首筋を舐める。ゾクゾクする。 キスをする。とろ〜んってなる。 胸を揉む。変な感じがする。 乳首を噛む。ビクンってなる。 お腹を舐める。燃えるように熱くなる。 背中を撫でる。ときどきビクンってなる。 太ももを舐める。もっと、もっと上・・・ 恥部を舐めあげる。頭がバチッとなる。 舌を入れる。ジンジンする。 指で弄る。全身がビリビリする。 快感がどんどん身体中に蓄積されていく。 ペニスが入る。きゅうぅっってなって・・・ 激しく動く。ドクンドクンする。頭の奥が痺れる。 前脚に力が入らない。上げた前脚が空をつかむ。 何かが身体の中からこみ上げてきた。 ペニスから何かが放たれた。お腹がコポコポする。 こみ上げてきたものが身体中に膨れ上がって弾けた。 「んあっ!!・・・ん!!・・・ふぁぁ・・・」 アタシは・・・気を失った。 ご主人様・・・幸せ・・・ 「優嘉。お前は人間に戻った・・・深い催眠のままだが、さっきのご主人様に従う気持ちは心の片隅に残っている・・・」 優嘉は精液塗れの顔で頷いた。 「お前は結城龍正の命令なら何でも喜んで実行する」 こくんと頷く。 「わかりました龍正さま・・・そう言うんだ」 「わ、かり、まし・・・た・・・りゅ・・・せぇ・・・さ、ま」 「・・・もっとスムーズに言える。心からそう思うんだ」 「わかり、ました・・・りゅ、せ〜・・・さま」 「・・・もっとだ。もっと心を込めろ」 「わかりました・・・りゅ〜せ〜さま・・・」 龍正は再び樹莉を見る。 樹莉は指でOKサインを出した。 精液塗れの全裸の優嘉が寝かされている。 首を絞められても無抵抗のまま死んでしまう・・・そんな無防備さだ。 丸見えの恥部から精液が見えている。 「これで深化は完了だな・・・」 龍正は麻衣と樹莉を近くに呼び寄せた。 「本当にどんな命令でも聞くのか・・・どうやって確認しようか?俺相手なら何でも喜んでやりそうなんだけど・・・どっちかやりたい人居るか?今ならいろいろと悪戯できるぜ」 (い、悪戯・・・いつも私に厳しい優嘉さんに・・・悪戯!?) 麻衣は得体の知れない希望を持っていた。 (い、いや・・・そんなことをしたら・・・したら・・・したらいいじゃない・・・いつも意地悪されてるし) 「はい!やりたいです!」 麻衣が高らかと右手を上げた。 「おお積極的だな麻衣。どうしたい?」 麻衣は考え込む。 (う〜ん・・・謝罪・・・土下座・・・服従・・・奴隷・・・屈辱・・・) 麻衣は少し考えて答えを出した。 「私のおしっこを・・・飲ませるって言うのは駄目ですか?」 2人が麻衣の意外性に驚く。 「・・・お前、ストレートだな・・・」 (うわ〜酷い。この子絶対に二面性があるわ) 樹莉は素直にそう思った。 「ダメですか?」 「まあいいよ・・・さあ優嘉、目を開けろ・・・目の前に麻衣が見えるな?」 龍正に上半身を抱き起こされる。 「はい・・・見えます・・・」 「今からお前は麻衣のおしっこを飲み干すんだ。これは俺の命令だ」 「・・・・はい・・・りゅ〜せ〜さま・・・」 何の躊躇もなく、口を大きく開けて麻衣の元にひざまずく。 虚ろなその瞳に優越感を感じる麻衣・・・ 「さあ!飲みなさい!この下品な雌豚!」 「おい麻衣・・・落ち着け・・・優嘉、今の言葉を復唱しろ」 「はい・・・ゆ〜かは・・・下品な雌豚です・・・」 −シャーッ− 龍正の精液に塗れた顔に、麻衣のおしっこが飛び散る。 (ああ、何このぞくぞくする感じ!いい!たまらない!) 麻衣の表情が恐ろしいものになる。 「し、舌で綺麗にするのよ!雌豚!」 優嘉は舌を大きく出すと、麻衣の恥部に近づけた。 麻衣の愛液が次から次へと溢れ出す。 優嘉の胃の中へ流れ込んでいく。 ぴちゃぴちゃと音が響く。 「麻衣。調子に乗りすぎだ。正気に戻れ」 さすがに恐ろしくなった龍正が麻衣の目の前で手を振る。 「うふふ・・・あ、す、すみません!」 (やだ、私ったら優嘉さんになんて酷い事!) 「・・・まあ、お前もいろいろと我慢してたんだな」 樹莉はそんな様子をただただ唖然として見ていた。 (この子・・・S?) 龍正はタオルで優嘉の顔や恥部を拭き取った。 「さあ優嘉・・・今から作戦に関わる大事な事を言う・・・」 虚ろな顔の優嘉に暗示を入れる。 「う〜〜ん!!なんかすがすがしい気分!自信に満ち溢れてるわ!!」 暗示を埋め込んだ優嘉は、意気込んで飛騨の元へ向かった。 龍正はそんな優嘉を不安そうに見送った。 「なあ、もしも負けたときの対処が出来ないんだけど・・・上手く入ったかどうかの確認も出来ないし・・・いつ催眠に落とされるかも分からない・・・」 (う〜む。普通に俺が行くべきだったかな) 「龍正さん!何で今言うんですか!?万が一操られるって事もあるじゃないですか!」 麻衣は、あの優嘉が失敗せずに終わるとは考えられなかったようだ。 「う〜ん・・・やっぱり付いていくべきか・・・」 考え込んでいる2人に樹莉が口を開いた。 「ねえ?結城君の能力って『心を図書館として具現化する』んだったわよね?」 「ん?そうだが?」 龍正の顔はさっきも説明しただろうという顔だ。 「せっかく図書館として具現化してるのに、図書館としての機能って使えないの?だとしたらもったいないわね。貸し出しとか返却とか・・・」 「!!!!!!!!!!」 樹莉が何気なく言った台詞に、龍正は核心を突かれた。 「もう試したに決まってるじゃないですか。ねえ龍正さん・・・龍正さん?」 「残念ながら・・・(考えた事も無かった)って思ってるわよ」 「り・・・龍正さん・・・」 「そ、そうと分かれば早速!」 龍正は樹莉に指摘されたことを試してみることにした。 「なんなのよ!せっかく勇んでたのに!」 龍正は麻衣のテレパシーで優嘉を呼び戻した。 「ああ、最後にちょっと確認をな」 (「ライブラリー」発動!4人!) 優嘉の図書館に入った龍正4人は、手分けして数冊の本を持ち寄る。 「そういえば誰もいないカウンターがこっちにあったな・・・」 心当たりの場所には、やはり誰も居なかった。 「さて・・・どうやって貸し出しが出来るんだろうか・・・」 「やっと見つけてくれたんだね・・・」 声が聴こえる・・・それも近くで・・・ 龍正が顔を下ろすと、小さな子供が居た。 「おわっ!・・・ってお前・・・」 その子供は龍正が良く知っている顔だった。 「け、敬吾なのか?」 「そうだよ。気付かなかったかもしれないけど、ずっとここで待ってたんだ。どういうわけか今まで龍兄には見えてなかったようだね。でもおかげで僕の時間も動き出すよ」 そういうと敬吾はみるみる大きくなり、龍正と変わらないくらいになった。 「!?どうなってんだ?」 「そりゃあ俺は龍兄の想像の産物だからな。龍兄の想像した未来の敬吾が俺だ。俺はここでは22歳って事だよ。っと。それより、本借りるんじゃないのか?」 「ん・・・なんか照れくさいな・・・」 「あ〜っと・・・本は一日10冊まで!それが他人の図書館でも同じだ。例えばここで3冊借りたら、その日は相手が誰だろうが7冊しか借りれない。返却日は翌日だ。守れなかったら借りた本は消滅するから気をつけてくれ」 「ああ。サンキューな!」 「あ、龍兄!俺はあんたの味方だぜ!」 敬吾が龍正に親指をつきたてる。 「うるせー!照れるっつうの!大体俺がそう思ってるってことだろ!兄バカか俺は!」 優嘉は、再び飛騨の元に向かった。3人が見送る。 「・・・上手くやってくれるといいわね・・・」 樹莉が真剣な顔で優嘉の後ろ姿を見ていた。 「あ、そうだ。樹莉さんの調整を完璧なものにしておこうか・・・前回はとりあえずで終わってたからな・・・」 「あら、そうだったの?・・・じゃあよろしくね」 龍正は優嘉が飛騨の元に着くまでの間、樹莉の調整を行うことにした。 というのも龍正が気になっていたことがあったからだ。 14:00・・・飛騨診療所・・・勝負の幕開け (今度はりゅ〜せ〜もついてる!絶対負けないわ!ドキドキ・・・) −ギイッ− 優嘉は緊張した面持ちで扉を開けて中に入る。 「!!・・・ぁ・・・・」 (あれ?アタシ・・・何しにここへ?・・・そうだ・・・・飛騨先生とエッチするんだ・・・) 優嘉の身体が固まる。 虚ろな瞳の優嘉は、自然と奥の部屋に向かっていた・・・ (飛騨先生はアタシのご主人様・・・雄介さま) 部屋から飛騨が現れる。 「やあ優嘉。予定より遅かったね。おや、もう準備万端かい?そこに座って」 (ご主人様・・・また気持ちよくしてくれる・・・) 雄介を見た優嘉は軽い笑みを浮かべていた。 雄介は軽く優嘉を深化させる。 「さあ優嘉・・・正直に答えるんだ・・・昨日君は何をしたんだ?」 「・・・アタシは・・・麻衣を・・・龍正を・・・この手で・・・・いやっ・・・」 優嘉が恐怖に怯える。 身体ががたがたと震える。 「大丈夫・・・落ち着いて。僕が居るよ・・・殺しちゃったのかい?」 「・・・うん・・・麻衣は血がドバッと出て・・・りゅ〜せ〜は心臓を一突き・・・2人とも・・・アタシが殺した・・・」 「言いつけ通りだ。よくやったね。偉い偉い。優嘉は何も悪くないんだよ。僕の言った通りにしただけなんだ・・・じゃあ褒美をあげようね・・・そら、身体が火照ってくるぞ」 「ん・・・熱い・・・・」 優嘉がもどかしそうに身をくねらせる。 目が潤んで熱い吐息が漏れる。 「さあ、また奉仕してごらん」 優嘉の身体に衝撃が走る。 (『奉仕』!!あ、アタシは・・・こいつはりゅ〜せ〜の敵!飛騨だ!!闘わなきゃ!!) −カッ− 優嘉の目が見開き、意識が一気に呼び戻される。 「このド変態があっ!!」 −ドゴッ− 優嘉は雄介の顔に蹴りを入れた。 「ぶはっ!?」 不意を突かれた飛騨が床に倒れる。 「な、何っ!?催眠が解けた!?」 優嘉が怒りに満ちた表情で飛騨にじりじりと歩み寄る。 「よくもアタシの心を弄んでくれたわね?あんたはただじゃおかないわよ!」 雄介は優嘉のパンチをひたすらガードする。 「く・・・なんだ?・・・後催眠か!お前暗示が!?」 「んなものとっくの昔に解除したわよ!!さあ・・・覚悟しなさい・・・」 (まだまだ甘いな・・・何度もかけたんだ。すぐにかかるさ) 雄介は一瞬の隙を突いて優嘉の目の前に指を突き出す。 「そら、もう目が離せない!動けない!どうすればいいのかが分からない!!」 「うっ!」 優嘉が驚愕する。身体が動かなくなる。 「だんだん力が抜けていく・・・・」 「くぅぅっ!・・・」 雄介は優嘉を再びじっくりと深い催眠に落とし、起こした。 「99・・・100!!そら、目が覚める・・・どうだ?気分は?」 優嘉がゆっくりと目を開いた。 「・・・気分は・・・・すっきりしてるわよっ!!」 −ドゴッ− 「ぐおぅっ!?」 再び雄介の腹に優嘉の強烈な蹴りが入る。 雄介がソファにつまづいて倒れる。 (く、なんだ?催眠が突然きえた?それにこの蹴りの重み・・・身体が動かん・・・) 飛騨が混乱する。 (催眠は確かにかかっていたはず・・・それは間違いない) 「催眠誘導?深化?アタシはそんなものされた覚えは無いわ!覚えてるのはあんたが馬鹿みたいに覚醒のカウントを数えてるところからよ!」 −ドフッ− 倒れた雄介を上から思いっきり蹴りつける。 「ぐっ!・・・な、なに?」 (導入されていない・・・だと?) 「ふん!バカじゃないの!?まだ分からない!?りゅ〜せ〜がアタシが催眠にかけられたその間の記憶を消したのよ。つまりアタシの意識が飛んだけど、あんたが覚醒のカウント数えてるから瞬時に現在の状況が分かったってわけ!そして!」 −バキィッ− 雄介の脚をつかんで思いっきりへし折る。 「ぐあっ脚が!脚があっ!!」 「あんたの『目が覚める』というのがキーワードの1つよ!これでアタシは強くなったのよ!」 (ば、馬鹿な・・・肉体の強さが変わるだと!?) 「ふふ・・・下手に喋るとキーワードに引っかかってどんどん強くなるわよ」 (あ、ありえない・・・ここまで変化するとは・・・) 数分後、ボコボコにされた雄介の前に龍正が現れた。 雄介は意識を保つのがやっとなほど、痛めつけられていた。 (く・・・こ、こいつが・・・結城・・・龍正・・・) 霞んだ目で龍正を見上げる。 「うちの女がどうも。おぉおぉ。ひどくやられちゃって。大分痛めつけちゃったわけね」 龍正は携帯を取り出して飛騨の耳に近づけた。 「もしもし〜?ご主人様〜?私、奴隷の樹莉で〜す」 「!!樹莉!!ぶ、無事なのか?」 「もっちろんじゃないですか〜・・・だってあなたに操られていた時の方が『異常』だったんですから〜。だから今は無事ですよ〜。まったくの『正常』ってわけ」 「!!お、お前・・・」 「・・・何で私がそちらに行かなかったか分かります?」 「・・・まさか・・・」 「行ったら私があんたを殺しちゃうから。せっかくお嬢ちゃんと結城くんが復讐に行ってるのに私が邪魔しちゃ悪いじゃない?彼らのお仕事ですもの」 「・・・樹莉・・・」 「あんたは絶対に忘れないわ。せいぜい来世はまともな生物で生まれてくることね」 「・・・・・・」 龍正は携帯をしまった。 「強いよね。彼女。俺は本心を知ってるから分かるけど。お前の事憎くて憎くて仕方ないんだぜ?昨日もずっと泣き声が聞こえていた。当たり前だよな。数年間を奪われたんだし。だけど身体は大丈夫。俺が綺麗に修正しておくから」 雄介は敗北を悟って顔を背けている。 「・・・見ろよ。現実から目を背けるな」 龍正は雄介の髪をつかんで自分に向ける。 「・・・そうか。両脚が折られてるのか・・・」 龍正は哀れむように雄介を見下ろした。 「ってことは両腕は俺のために残してくれたんだな?・・・じゃあ、まずは腹を刺された麻衣の分って事で」 −バキィッ− 「ぐああぁぁぁっっ!!!」 龍正は雄介の左腕を片手だけで簡単にへし折る。 「次は弄ばれた優嘉の分・・・」 −バキィッ− 「うああぁぁぁっっ!!!」 「・・・さて・・・困ったな・・・樹莉さんの分だけど・・・後は頭蓋骨か眼球か喉元かあばら骨か・・・」 龍正は笑いながら雄介を見下ろす。 「そのペニスでも切っちゃえば?」 今まで黙って龍正に任せていた優嘉が冷たく言い放つ。 そのことを想像して雄介が震え上がる。 「そうだな・・・どうせ死ぬんだし・・・」 龍正は大きなハサミを優嘉に手渡す。どうやら来る時に診察室から物色してきたようだ。 優嘉は雄介のズボンを切り裂いた。 反り返ったペニスが現れる。 「見てよりゅ〜せ〜。こんなしょぼいのをりゅ〜せ〜の物だと思わされていたのよ・・・」 優嘉は靴でそれを踏みつける。 雄介の顔が更なる恐怖に染まる。 「フェラチオもセックスもさせられた・・・許せない・・・こんなので騙されたアタシ自身もだけど」 ハサミを握る手に力が入る。 「こんなものっ!!」 「優嘉!!『可憐な少女演じてる』」 「っ!!?」 優嘉が催眠状態に落ちる。 「ほら・・・お前はもう飛騨のペニスを切断した・・・いいな?」 優嘉がこくんと頷く。 「ふ・・・まあさすがに男としては切断は最悪だからな」 龍正が飛騨のペニスを隠す。 「まあ、不能にはなってもらおうか?」 「ゆ・・・ゆるし・・・て・・・」 飛騨が懇願する。 「・・・ま、いいだろ・・・『かなり勘の鋭い僕の彼女』」 「ん?・・・あ、あれ・・・えっと・・・切ったんだよ、ね?」 優嘉が覚醒する。記憶を整理する。 龍正は意識を朦朧とさせた飛騨の髪をつかむ。 「苦しいかい?まああんたはこれから廃人と化すんだから関係ないでしょ。意味分かるよね?もう本に火、ついてるから」 「な!・・ひ・・・あ、ああ、ぐあああぁぁぁぁぁっっっ!!!」 「Ill got,ill spent.」 龍正がぼそっと呟く。 「な・・・に・・・」 「・・・じゃあな」 龍正がそう言うと同時に、飛騨は廃人と化した。 18:00・・・同場所 『龍正さん!大丈夫ですか!?』 『ああ、こちらは今後片付けが終わった』 麻衣からテレパシーが入る。 優嘉はじ〜っと雄介を見る。 龍正が応急処置だけは行った。 「優嘉。帰るぞ」 優嘉は雄介の顔につばを吐いた。 「あ〜すっきりした。でも嬉しかったよ?「うちの女」だなんて♪・・・・ってまたシカトかい!」 20:00・・・龍正の自宅 4人は食卓を囲む。 「旨い!やっぱ料理は優嘉と狩野がいい勝負してるぜ」 「結城君!私のことは「樹莉さん」とお呼びなさい」 (こいつ・・・おだてには乗らんタイプか) 「それに、心の中では大して興味持ってないじゃない!」 (うう、いちいち心を・・・付き合いにくい女だな・・・) 「!!?・・・ご、ごめん・・・」 樹莉は何故か少し寂しそうな顔をした。 優嘉は凄い勢いで食べる。 「あ〜おいし!樹莉さんが居なかったら今頃病院か外食だったよ」 麻衣の箸が止まる。 「どういう意味です?」 「あんたの地獄料理食って倒れるか、それを避けて外食にしてるって言ったのよ」 麻衣は涙目で訴えるように声を張る。 「酷い!あんまりです!私だって一生懸命・・・」 「ふ〜ん・・・人に自分のオシッコ飲ませたのは酷くないんだ?しかもあんなに罵って」 優嘉の冷たい視線に、麻衣は自分のしてしまった事を悔やむ。 「!!!それは・・・ごめんなさい・・・・」 『龍正さん、忘却暗示は入れなかったんですか!?』 『そりゃあ忘れちゃあ混乱しちゃうじゃん・・・そこだけ消すなんて器用な事、俺の腕じゃ出来ないし』 麻衣が恐る恐る優嘉の目を見る。 「許してっていっても無理ですよね?・・・」 「当たり前よ!りゅ〜せ〜とだってそんな変態プレイしないわよ!・・・ふん!覚えてなさいよ!」 「・・・ご、ごめんなさい・・・」 そんな中、樹莉が重々しい口調で言った。 「あの〜。結城くん」 「?・・・何です?」 「わ、私を仲間に入れてください!」 テーブルに付くぐらい深々と頭を下げる。 「「「え?」」」 (うそ〜!ライバルが増える〜) (また年上ですか〜?気苦労ばっかし・・・) 優嘉と麻衣が動揺する。 手放す筈ではなかったのか。 「私は!既に私では無くなってしまったんです・・・心の穴を埋める相手を選べるなら・・・自分で決めていいなら・・・その・・・結城君・・・龍正君がいいの・・・」 「た、確かに!樹莉さんの能力はこれから先大いに役立ちます。役立ちますよ?ですが・・・同じ様な境遇の人たちを寝取るなんて・・・貴女には出来るんですか?」 「・・・勿論よ?龍正君。『一度壊れてしまった心をどうしようが我々の勝手』が信念でしょ?今の私も同じ。だから私は仲間になりたい・・・龍正君の仲間に・・・龍正君の魅力に惹かれたのかしらね」 樹莉が小悪魔のような笑みを見せた。 「樹莉さんも俺のことを?」 龍正が怪しむような顔で樹莉を見つめる。 「まさか!仲間としてよ!勿論・・・」 ((よかった〜)) (・・・ちょっと残念だな・・・) そんな龍正の甘い考えを、しっかりと樹莉は聴いているのでした・・・ 22:00・・・優嘉の部屋 「うう・・・身体中が痛い・・・」 優嘉は先ほどの反動で痛みが襲ってきていた。 その痛みはどんどん強いものになり、顔をしかめる。 「どうだ?身体の調子は」 龍正が様子を見にやってきた。 「ぐぅっ・・・いたたた・・・」 「まあ元々が出来てなかったからな・・・そこに横になってろ。俺が治してやるから」 (「ライブラリー」発動!3人!) 「復讐からは何も生まれない・・・」 龍正は優嘉の側に座った。 「・・・じゃあ何で復讐なんてやろうとするのよ」 「・・・そうやって割り切れないからさ。そして・・・人々が復讐が成功したことでどう感じるのかを見てみたい・・・これは恨みを買わない復讐だからな。繰り返されるとか言う言い訳は出来ないだろ?」 「そうね・・・自分で復讐をやると虚しいかもしれない・・・綾乃の最後のときも虚しく思ったし・・・」 「ま、お前より樹莉さんの方が大人だということだな」 「何よそれ・・・」 「どうも最近疲れやすいな・・・本格的に鍛えなおしたほうがいいかもしれない・・・トレーニングマシンでも買うか?樹莉さんも使うかも・・・」 龍正はぶつぶつとそう言いながら部屋を出て行った。 0:00・・・龍正の部屋 −ピチャペチャ− (ん?この下半身に何かまとわり付く感じ・・・これは・・・) 「おい優!・・・嘉?・・・・・・・・」 ペニスを口に含んでいる女と目が合う・・・ 優嘉と違って大きな肉体・・・色っぽい身体・・・ 月明かりのみの薄暗い部屋でその色っぽい顔を見ると、思わずドキッとする。 「じ、樹莉さん!?なにやってるんスか!」 「実はねぇ・・・お姉さん君のこととっても好きなのよ・・・助けてくれたときから、もう私にはこの人しか居ないんだ!って思ってて・・・でも2人に遠慮しちゃって嘘ついちゃった。私はこの気持ちを隠してここに居ようってね。そしたら君が心の中で残念がってくれたじゃない?・・・それでお姉さんもうハートをズキュ〜ンってやられちゃった♪両想いなら問題は無いわよね?」 「あのねえ・・・2人が見たら黙ってないですよ!?」 「大丈夫。今日はする気無い様だし・・・この『リード』って能力便利ね。例えば・・・龍正君はなんだかんだ言ってしたがってるじゃない。その冷静な顔と心のギャップがたまんないわ!」 (やっかいな能力の人を引き入れたもんだ・・・でも・・・フェラの腕なら優嘉と互角ぐらいかも・・・見分けがつかなかったぐらいだし) 「え?嬉しい事考えてくれるじゃない!ん〜かわいい!今日はお姉さん張り切っちゃうから!」 樹莉が龍正を抱きしめる。豊満な胸に顔を挟まれる龍正・・・ 嬉しい悲鳴ってやつか?・・・ 樹莉は得意技を繰り出した。 「パイズリなんてあの二人じゃ出来ないでしょ?」 「う・・・た、確かに〜・・・・」 同時刻・・・優嘉の部屋 (う〜ん・・・何か落ち着かない・・・何だろう・・・) 優嘉はゴロゴロと寝返りを打っていた。しばらくしてふと起き上がる。 (そうよ!この感じは麻衣ちゃんが現れた時の!・・・寝取られるんじゃないかって言う不安!・・・まさか樹莉さん・・・) 相変わらず勘の鋭い女が動き出そうとしていた・・・
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