NHK広島県のニュース　広島放送局

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キム総書記死去 県内の反応

北朝鮮の朝鮮中央テレビは、１９日正午からの特別放送で、最高指導者のキム・ジョンイル総書記が、１７日、現地視察に向かう列車のなかで急死したことを伝えました。県内の反応です。
広島県の湯崎知事は、記者団に対し、「北朝鮮とわれわれの間には拉致問題や核問題、特に広島としては核兵器の問題で関連がある。これからどういう事態になっていくか、まだ分からないので推移を見ていきたい」と述べました。
広島市の松井市長は１９日の会見で「キム総書記が死去したあと北朝鮮という国がどうなるか見えない。もう少し情報を収集したうえで広島市として対応することがあれば対応したい」と述べ、北朝鮮の国内情勢や政治体制がどのようになるのか当面は推移を見守りたいという考えを示しました。
日本被団協＝日本原水爆被害者団体協議会の代表委員を務め、平成８年と平成１１年に北朝鮮を訪れて現地で暮らす被爆者の支援や核兵器廃絶を訴えたこともある、広島県被団協の坪井直理事長は、「急死したと聞きびっくりした。自らの命令で核実験を行ってきたキム・ジョンイル総書記の今までの行動は、核兵器廃絶を目指すわれわれとしてはどう考えても是認することはできない。キム総書記が亡くなったあとが問題で、今後は核兵器をなくしていく北朝鮮であってほしい」と話していました。もう１つの広島県被団協の金子一士理事長は「世界で民主主義の流れが進むなか、北朝鮮も独裁政治ではなくて民主的な政治のあり方をやらないと孤立してしまう。核兵器についてはすぐに廃止するべきで、それだけの金や技術を使うなら人民のために使えばいい。今後、北朝鮮には核兵器をなくすステップを１つ１つ歩んで欲しい」と述べました。

12月19日　19時29分

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