ＡＫＢ４８、年間シングル売上トップ５独占

　人気アイドル集団、ＡＫＢ４８がオリコン年間ランキングで史上初のシングル売り上げ枚数トップ５を独占したことが１８日、発表された。さらに「アーティスト別トータルセールス」など計１６部門中、７冠を獲得し、こちらは昨年の嵐と肩を並べた。センターポジションをファン投票で決める「選抜総選挙」や「じゃんけん大会」など、さまざまな話題で日本中を席巻したＡＫＢ。国民的アイドルグループの実力を数字でも実証した。

　ＡＫＢが日本の音楽史上に残る金字塔を打ち立てた。トップ５はすべてミリオンを達成した楽曲が並び、ピンク・レディー（７８年）、光ＧＥＮＪＩ（８８年）、嵐（０９年）が記録した年間トップ３を更新した。

　７日に発売した最新曲「上からマリコ」でグループ６作目のミリオンを達成し、その数が女性アーティスト歴代１位を記録したばかり。年間５作ミリオンも、９５年のＢ’ｚとＭｒ．Ｃｈｉｌｄｒｅｎの４作を１６年ぶりに塗り替えた。

　さらに、７０年代を席巻した伝説アイドルの記録も３３年ぶりに更新した。「フライングゲット」の１５８・７万枚は、ピンク・レディー「ＵＦＯ」（７８年）の１５５・４万枚を上回り、女性グループのシングル年間売上枚数で新記録を達成した。

　今年もメディアで見ない日はないほど大活躍だったＡＫＢ。前田敦子（２０）が大島優子（２３）から１位を奪還した６月の「選抜総選挙」では、昨年の約３倍となる投票数１１６万６１４５票を獲得。９月の「じゃんけん大会」ではグループ最年長の篠田麻里子（２５）が優勝して初センターを射止めるドラマが生まれ、多くの話題で日本を席巻した。

　トータルセールスでもその実力を証明した。今年のＡＫＢの音楽ソフトの合計売上金額は１６２億８０００万円。９８年にＳＰＥＥＤが記録した１１１・５億円を約５０億円も上回る女性グループ最高記録に。９８年のＳＰＥＥＤは１位に届かなかったが、女性グループとしてＡＫＢは７８年のピンク・レディー以来史上２組目となる１位も獲得するなど、１６部門中７部門で１位を達成。２０００年以降では０９年に９冠を達成した嵐に次ぐ記録で、昨年の嵐と肩を並べた。

　名実ともに国民的アイドルグループとしての存在を印象づけた２０１１年。大島は「６年前に始動したときは一寸先は闇のようだった。こんな記録を出せるグループになるとは本当に思っていなかった」と驚き、高橋みなみ（２０）は「たくさんの方にＣＤやＤＶＤを手にとってもらってすごく幸せ」と感激していた。

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