朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の最高指導者、金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した。69歳だった。朝鮮中央放送が19日、特別放送で伝えた。三男の正恩(ジョンウン)氏が後継者に決まっているが、権力移行の展開によっては国内が混乱し、難民の流出や核兵器の行方をめぐって情勢が緊迫する可能性も排除できない。
金総書記は、以前から心臓疾患や糖尿病が指摘されていたが、2008年9月の建国60年祝賀行事に姿を見せず健康不安説が表面化。同年夏に脳疾患にかかり、後遺症が残っていたとされる。17日午前8時30分、現地指導に向かう途中、重なる精神的、肉体的な過労により、列車内で死亡したという。
健康悪化を受け、正恩氏を後継者に内定。10年9月に44年ぶりに開かれた朝鮮労働党代表者会などを通じ、正恩氏は党中央軍事委員会の副委員長に就き、後継者として公式化された。その後、金総書記は正恩氏を伴って現地指導などを続けた。(ソウル=牧野愛博)