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政治
週明けから消費税増税意見集約開始 「年内」に高いハードル 小沢氏ら強固な「バルチック艦隊」
2011.12.18 23:03
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確かに首相を取り巻く環境は厳しさを増している。
党内で小沢氏を支持する3つのグループは、21日に小沢氏をトップとする勉強会の設立総会を開く。党内全議員向けの案内状には、呼びかけ人として新人議員ら85人が名を連ねた。参加者は次期衆院選に不安を抱える新人議員が多く、勉強会は増税反対の多数派工作との見方がもっぱらだ。
週明けには、TPP交渉参加でも反対論をぶった山田正彦元農林水産相や原口一博元総務相らが「増税反対」そのものをテーマにした勉強会も開く。増税に慎重な小沢鋭仁元環境相と馬淵澄夫元国土交通相の勉強会には約30人が集まっており、単純に合算すると、増税反対派は党所属全議員の約4割に達する形だ。
取りまとめに向け自ら乗り出す決意を示した首相だが、年末に中国、インドを歴訪する。藤井氏は「除夜の鐘を聞いても年内にメドをつける」と意気込むが、党執行部からは「なんでも強引に結論を急ぐ話でない」(輿石氏)と、年明けへの結論先送りを示唆する発言が出ている。
政府内では「年内に増税時期や率をぼかした『基本的考え』だけまとめ、素案決定は年明け」(官邸関係者)との妥協論も浮上。「自民党は法案提出前の与野党協議を拒否するのだから素案は1月の通常国会召集直前で十分」(党幹部)との冷めた見方もある。
もっとも「年内にメド」という首相の約束が破られれば、求心力がさらに低下しかねない。
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