- [PR]
政治
週明けから消費税増税意見集約開始 「年内」に高いハードル 小沢氏ら強固な「バルチック艦隊」
2011.12.18 23:03
(1/2ページ)
社会保障と税の一体改革をめぐり、社会保障部分の改革案がまとまったことを受け、民主党は20日から大綱の「素案」取りまとめに向け、消費税増税の議論に入る。野田佳彦首相は「不退転の決意」で年内の意見集約に執念を燃やすが、党内では小沢一郎元代表ら増税反対派の動きが活発化している。このため、輿石東幹事長らは年明けへの結論先送りに布石を打ち始めた。(水内茂幸)
「必ず年内にメドをつけたい」
首相は16日夜、首相公邸に藤井裕久税調会長、社会保障と税の一体改革調査会長の細川律夫前厚生労働相らと会食した際、年内の意見集約に強い意欲をみせた。
焼酎を飲み交わした宴席は約3時間にもおよび、首相らは旧日本海軍が帝政ロシア・バルチック艦隊を破った日露戦争を描いた小説「坂の上の雲」の話題で盛り上がったという。党代表選で早期増税に慎重な姿勢を示した海江田万里元経済産業相もいたが、藤井氏は「ここにいるみんなが応援するから大丈夫」と太鼓判を押し、増税反対派という「バルチック艦隊撃破」を誓い合った。
主戦場となる党税制調査会・社会保障と税の一体改革調査会の合同総会は、20日から全議員を対象に議員間の意見交換を始める。当初同日まで関係機関へのヒアリングを行うはずだったが、党税調は少しでも議論する時間を増やそうと、ヒアリングを1日前倒しして終えることを決めた。
「増税反対の動きは、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加の議論で起きた反対運動の比でない」(税調幹部)と恐れているからだ。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]