冬の陣の会場では、予選を勝ち抜いた最終候補作品3台が展示され、最終審査が行われた。当日の採点方法は3段階。まず、11時から14時半にかけて来場者による投票が先着200人で行われ、1投票1ポイントとして加算(合計200ポイント)。次に、ファイナルステージで3台の自作パソコンの作者本人によるプレゼンテーションが行われた後、ユニットコム取締役事業統括本部長の前谷正弘氏と、日経WinPC編集長の江口悦弘氏による評価点を10ポイントずつ加算(合計20ポイント)、そして最後に、ファイナルステージ前に集まった100人の聴衆による投票が1投票2ポイントで加算される(合計200ポイント)。つまり、合計420ポイントをいかに多く獲得するかという形で競われた。
会場に展示された3台の候補作品。これを見て、来場者が気に入った作品に投票した。
ファイナルステージでは、ユニットコムの前谷氏と江口編集長が、それぞれの作者に質問する形で候補作品を紹介した。
静岡県の鈴田氏が作成した「HAF932カスタマイズ」。オレンジ系の光が美しい。
北海道の山下氏が作成した「ラジパソ」。廃品利用の手作り感あふれる作品。
投票番号1の「HAF932カスタマイズ」は、静岡県の鈴田大祐氏が作成した作品。Cooler MasterのPCケースHAF932を徹底改造したCore i7-920搭載機で、オレンジ基調の光り物がきらびやかなパソコンだ。ステージでは、天板のタッチスイッチに触れるだけで光り物がON/OFFできる様子が、YouTubeにアップした動画で紹介された。鈴田氏は、予選のWeb投票で入賞後、サイドパネルをフルアクリル化しネオン管を追加するなど、さらにカスタマイズを重ねたという。サイドパネルはノーマル版に交換することもでき、裏側からLEDで照らしてカッティングしたロゴが浮かび上がるようにするなど、細かいところにも気を配っている。
投票番号2の「ラジパソ」は、北海道から応募した山下弘氏による作品。廃品のオシロスコープのボディーをカットして加工し、CD/MD搭載のカーコンポを組み込んだパソコンだ。なるべくおカネをかけないで作ったという手作り感覚あふれる作品である。過酷な条件に耐えるように設計されたカーオーディオを利用しているため、4chまで出力可能なスピーカーの音が良いのも特徴。試しに鳴らしてみましょうということでステージでは、山下達郎の「クリスマス・イブ」が師走の秋葉原に鳴り響いた。CPUにはAtom N270を使用し、バッテリー駆動も可能となっている。ちなみに山下氏は、パソコンの自作は定年退職後に頭の体操を兼ねて始め、これで3作品目。当初はP-1グランプリの存在を知らず、パーツの購入に行った「パソコン工房」北見店で店長に勧められて応募したという。店舗枠からの応募で唯一決勝まで勝ち残った作品だ。
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- 2010 AKIBA PC-DIY EXPO 冬の陣
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