金とスイスフラン、もはや安全資産でない=UBS

2011年 12月 16日 19:59 JST
 
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[チューリヒ 16日 ロイター] スイス大手銀行のUBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)(UBS.N: 株価, 企業情報, レポート)の最高投資責任者(CIO)Alexander Friedman氏は16日、金とスイスフランがもはや安全資産とならない、との認識を示した。

同CIOは顧客向け書簡で「2012年に入ると、金もスイスフランも安全資産のステータスを維持しない」と指摘した。

同CIOは、スイス中銀が9月にスイスフランの対ユーロ相場の上限を設定したことにより、スイスフランが、米国債や日本国債などを含む安全資産のリストから実質的に外れた、と述べた。

一方、金については、状況は若干複雑とし「投資家は、大規模の流動性主導の売りが出ている時に安全資産の役割を果たすことを期待して金を購入すべきでない」と指摘した。

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 12月16日、UBSのCIO、Alexander Friedman氏は、金とスイスフランがもはや安全資産とならないとの認識を示した。写真は2009年10月、都内で撮影(2011年 ロイター/Issei Kato)

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