“証券会社元社員らに150億円”
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“証券会社元社員らに150億円”

12月18日 17時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

オリンパスが1000億円を超える損失を隠していた問題で、証券会社の元社員らが当時の経営陣に不正の手口を指南するなどして150億円に上る報酬や手数料を受け取っていたことが関係者の話で分かりました。東京地検特捜部などは、近く関係先の一斉捜索に乗り出し、証券会社元社員らの関与についても調べることにしています。

オリンパスの損失隠しの問題では、平成10年から、山田秀雄元監査役と森久志元副社長が中心となって投資による損失を移し替える「飛ばし」と呼ばれる不正が行われていました。関係者によりますと、こうした手口は、山田元監査役らから相談を受けて3人の証券会社元社員が指南したということで、3人は損失の受け皿になるファンドを海外に設立するなど、直接、損失隠しに関わったということです。さらに3人は、その後、損失の穴埋め工作にも関わっていました。このうち2人が、イギリス企業の買収を仲介し、巨額の手数料を受け取ったように見せかけて632億円を捻出したほか、1人は国内3社の買収費を水増しすることを提案して716億円を捻出し、いずれもオリンパスの損失を消す費用に使われていました。こうしたさまざまな工作の報酬や手数料として、オリンパスからは、証券会社元社員などに合わせて150億円が支払われたということです。東京地検特捜部は、警視庁などと合同で、近く関係先の一斉捜索に乗り出し、資金の流れや証券会社元社員らの関わりについても調べることにしています。