大学の「プレ入試」が広がる
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大学の「プレ入試」が広がる

12月18日 17時24分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

少子化を受けて、多くの大学で学生の確保が課題となるなか、大学が、入学を希望する受験生を後押ししようと、予備校の協力で実際の入試に近い模擬試験「プレ入試」を行う動きが広がっています。

このうち、東京・大田区の東京工科大学の模擬試験には、およそ500人の受験生が集まりました。試験は、大学が経費を負担して無料で行われ、受験生は本番さながらの雰囲気のなか、大手の予備校が作った国語や数学の予想問題に取り組みました。試験が終わると、大学の担当者が「残すところ僅かですので、体験を本番に役立ててください」と述べ、予備校の講師が問題の解答や傾向について解説していました。こうしたプレ入試は、各地の大学で広がり、横浜市の関東学院大学は、地方の受験生を獲得しようと、先週、全国14の都市で一斉に試験を実施しました。会場では、実際の講師に代わってDVDに収録された解説ビデオが上映されました。プレ入試の動きについて、受験情報誌を出版している「大学通信」の安田賢治さんは、「志願者が減る傾向にあるなか、入学を強く希望する受験生を合格させたいという大学の思いの表れだと思う。導入する大学は、さらに増えるのではないか」と話しています。