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【サッカー】

松本山雅 横浜Mに完敗 でも見せた マツさんの闘志

2011年12月18日 紙面から

横浜M−松本山雅 後半、両チームに所属した故松田直樹さんの背番号3の前でプレーするイレブン=富山県総合運動公園陸上競技場で

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◇天皇杯4回戦 横浜M4−0松本山雅

 天皇杯全日本選手権は17日、富山県総合運動公園陸上競技場などで4回戦の7試合を行い、来季J2入りする日本フットボールリーグ(JFL)の松本山雅(長野)は0−4で、J1の横浜Mに大敗した。これでJリーグ勢以外は全て姿を消した。今夏に急逝した元日本代表の松田直樹さんが所属した両クラブが対戦する因縁の一戦となったが、横浜Mが格の違いを見せつけた。また2連覇を狙ったJ1鹿島は、J2京都に0−1で敗れた。

 雪の残る富山総合運動公園には、いたるところに「3」の数字が翻っていた。8月に心筋梗塞で急逝した松田直樹さんがルーキーから17年間在籍した横浜Mと、最後の所属チームとなった松本山雅が対戦する“因縁”ともいえる一戦。お互いが「マツのために」という気持ちでぶつかりあった。

 前半開始からエンジン全開の松本山雅はFW木島徹のシュートなどで何度もチャンスをつくるが生かせなかった。「前半に1点取ってれば何とかなったかもしれない。それでも0−4はないよね。悔しいし、ふがいないし、みっともない」。兄弟で2トップを組んだ主将のFW木島良は天を仰いだ。前半に先制されるとJ1・5位とJFL4位の差は歴然としてくる。横浜Mの小野にハットトリックを許す大敗となってしまった。

 DF飯田は「マツさんにはたぶん、まだまだだなと言われると思います」とうつむいた。来季のJ2の戦いにはまだまだ課題は多い。

 しかし、横浜M相手に果敢に立ち向かった松本山雅を、MF中村は「J1でも臆することなく、諦めない闘志というのはマツさんらしかった」とたたえた。激動ともいえる松本山雅のシーズンは終了した。来季は「J1まで」という松田さんの願いとともに、新たなステージに立つ。 (荒川敬則)

 

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