ヤクルト・由規、「チームの顔になる」　青木の米メジャー移籍で

　ヤクルト・由規投手（２２）が１７日、東京・神田にある契約メーカーミズノのショップ「エスポートミズノ」で初めて一日店長を務めた。開店前から列をつくった約２００人のファンに名刺を配ったり、野球用品の売り場を回って販売を手伝うなどして、ファンと触れ合った。「高卒後すぐにプロに入ったので、バイトもしたことがない。いろんな苦労があるのが分かった」と笑顔で貴重な体験を振り返った。

　その後の囲み取材で、報道陣からチームメートでポスティングシステム（入札制度）でのメジャー挑戦を狙う青木に、入札があったことを知らされると、「試合以外でもいろいろ助けてもらったので、頑張ってほしい」とエールを送った。

　３度、首位打者に輝くなど活躍してきた大先輩の存在の大きさは自覚している。「青木さんがいなくなった穴はデカイと思うけど、青木さんに続くヤクルトの“顔”には僕がなりたい」と宣言。今季はけがに泣かされ、２度の長期戦線離脱もあって７勝（６敗）止まりと不本意なシーズンだったが、来季は日本人最速右腕としてチームを引っ張っていく覚悟だ。　（竹村和佳子）