インドネシアのジャワ島沖で、中東地域などからオーストラリアへ密入国を図ろうとしていた人々を乗せた船が沈没し、およそ200人が行方不明になっており、捜索と救助活動が続いています。
日本時間の17日夕方、ジャワ島・東ジャワ州の南の沖合い、およそ60キロで、大勢の乗客を乗せた木造船が沈没したという情報が地元当局に入りました。地元当局によりますと、船に乗っていたのは、アフガニスタンやパキスタン、イランなどからオーストラリアへ密入国を図ろうとしていた人々で、およそ250人が乗船していたとみられています。これまでに33人が救助されましたが、残りの乗客乗員は行方不明となっており、現在、捜索と救助活動が続いています。沈没の原因は分かっていませんが、救助された乗客は、船には定員を大幅に超える人々が乗り込んでいたと話しているということです。インドネシア当局によりますと、ここ数年、中東地域などからオーストラリアに船で不法入国を図る人が相次いでいて、インドネシアとオーストラリアの間の海域では、こうした密航船が転覆したり、沈没したりする例が繰り返し起きています。