インド東部で、酒屋で売られていた密造酒を飲んだ人々が頭痛などを訴えて入院し、これまでに121人が死亡しました。この酒屋では、以前から本来は飲料用ではない工業用のアルコールであるメタノールを原料にして密造酒を造っていたということで、この日はふだんより多くのメタノールを使ったとみられています。
インド東部の西ベンガル州にある村で、13日、建設現場の作業員などが酒屋で買った酒を飲んだところ、頭痛や腹痛を訴えて入院し、地元の行政当局によりますと、これまでに121人が死亡したということです。作業員たちが飲んだ酒は、この酒屋が造った当局の許可を得ずに造られた密造酒でした。この酒屋では、以前から本来は飲料用ではない工業用のアルコールであるメタノールを原料にして密造酒を造っていたということで、この日はふだんより多くのメタノールを使ったとみられています。地元の警察は、酒屋の店主など7人を逮捕し、酒を造った状況を調べています。インドでは経済成長が続く一方で、所得格差が大きいことから、所得の低い人々が価格の安い密造酒を飲んで死亡する事件が後を絶たず、酒を含む食品の安全をいかにして確保していくかが課題になっています。