欧州・ロシア

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ノルウェー射殺:犯行時の責任能力否定 検察が報告書

ブレイビク容疑者=AP
ブレイビク容疑者=AP

 【ロンドン笠原敏彦】77人が犠牲になった今年7月のノルウェーの連続テロ事件を起こしたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)に対する検察当局の精神鑑定の結果が29日、オスロの裁判所に提出された。報告書は、容疑者が統合失調症だったとして犯行時の責任能力を否定した。

 裁判所は鑑定結果を拒否して再鑑定を指示できるが、その可能性は低いと見られている。裁判所が受け入れれば、容疑者が刑事裁判にはかけられず、治療施設に拘束される。

 オスロからの報道によると、2人の精神科医が鑑定。容疑者は「妄想の世界に住み、その思考と行動はその世界に支配されていた」と結論づけた。

 容疑者は7月22日、警官に偽装して首都オスロの官庁街で爆弾テロを実行し、8人が死亡。その後、与党・労働党の青年キャンプが行われていた近郊のウトヤ島に向かい、約1時間にわたって銃を乱射し、69人を殺した。

 容疑者は犯行を認める一方で無罪を主張。動機について「イスラム教徒の侵略からノルウェーと西欧を守るため」などと主張した。

毎日新聞 2011年11月29日 23時19分(最終更新 11月29日 23時56分)

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