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「事故は収束」工程表ステップ2完了~政府
政府は16日、福島第一原子力発電所事故について、原子炉が安定した「冷温停止状態」であると確認し、「発電所の事故そのものは収束したと判断した」として、工程表の「ステップ2」が完了したと発表した。
野田首相「原子炉は『冷温停止状態』に達し、不測の事態が発生した場合にも敷地境界における被ばく線量が十分低い状態を維持できるようになった。安定状態を達成し、発電所の事故そのものが収束に至ったと判断されます」
政府は16日午後、原子力災害対策本部を開き、福島第一原発の原子炉圧力容器底部の温度が100℃以下に保たれ、新たな放射性物質の放出が大幅に抑えられていることなどから、「原子炉は冷温停止状態に達した」として、事故収束に向けた工程表の「ステップ2」を完了したと発表した。16日午後6時から野田首相が記者会見を開いて、「ステップ2」の達成を宣言することにしている。
これを受け、今後は避難区域の見直しや除染活動、廃炉に向けた作業が本格的に始まることになる。
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