英国の週刊誌「エコノミスト」が、公式ウェブサイトに下記のような購読プランリストを載せていた。
もし、あなただったらA〜Cのどのプランを選ぶだろうか? ――マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の学生100人に、そう尋ねる実験をしたところ、次の結果が得られた。
大多数がプランCを選んだ。また、Cと同額で、明らかにサービスの劣るプランBを選んだ学生は、誰一人いなかった。そこで、プランBを除いた下記のリストを見せた場合、学生がどれを選ぶか改めて尋ねた。
すると、結果は次のようになった。
AとCのプラン内容はまったく同じだったにもかかわらず、大半の学生がプランAへと選択を変えたのだ。
この2つの実験結果から、人は「相対性」によって物事を判断する傾向が強い、ということがわかる。人は選択を迫られると、比べやすい選択肢ばかりを検討し、比べにくい選択肢を無視してしまうのだ。そのため、自分の必要性にあった選択肢までも見落としてしまうのである。
初めのリストには“おとり”のプランBがあったがゆえに、プランAに人気がほとんど集まらなかったのだ。
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