「植物の緑葉は心を和やかにする」
2011年11月13日
1、309―〇 『 「植物の緑葉は心を和やかにする」 』
2004年(平成16年)12月12日(日曜日)の「沖縄タイムス」の「オピニオン欄」に掲載
休みの日、私はいつも郊外に出かける。
正午すぎ、緑に恵まれた場所に車を止めて弁当を開く。
食べ終わるまで、ずっと周りの緑との会話が続く。
こk数年来の私の最も有力なストレス解消法である。
植物の緑には、太陽熱や悪臭を吸収する能力があり、このごろでは、植物体から発散される芳香性の微粒子の「フィトンチッド」の有する殺菌力も解明されている。
花が人の心を癒すのは、古今東西共通の常識だが、むしろ心を癒す能力においては、花よりも緑葉のほうが上ではあるまいか。
さすがに古い中国の作家は文章にも「松蒼柏翠(しょうそうはくすい)の堅貞(けんてい)」(菜根譚)ーなどと表現して、松や柏(かしわ)の常緑に、人の心の堅い節操を重ね合わせた。
変わらぬ緑の姿に、人の心を安らかに包み込む最高の「美徳」を見たのだろう。
常緑樹に限らず、すべて植物の緑葉は、人の心を優しく包み込み疲れを吸収してくれる。
2004年(平成16年)12月12日(日曜日)の「沖縄タイムス」の「オピニオン欄」に掲載
休みの日、私はいつも郊外に出かける。
正午すぎ、緑に恵まれた場所に車を止めて弁当を開く。
食べ終わるまで、ずっと周りの緑との会話が続く。
こk数年来の私の最も有力なストレス解消法である。
植物の緑には、太陽熱や悪臭を吸収する能力があり、このごろでは、植物体から発散される芳香性の微粒子の「フィトンチッド」の有する殺菌力も解明されている。
花が人の心を癒すのは、古今東西共通の常識だが、むしろ心を癒す能力においては、花よりも緑葉のほうが上ではあるまいか。
さすがに古い中国の作家は文章にも「松蒼柏翠(しょうそうはくすい)の堅貞(けんてい)」(菜根譚)ーなどと表現して、松や柏(かしわ)の常緑に、人の心の堅い節操を重ね合わせた。
変わらぬ緑の姿に、人の心を安らかに包み込む最高の「美徳」を見たのだろう。
常緑樹に限らず、すべて植物の緑葉は、人の心を優しく包み込み疲れを吸収してくれる。
Posted by 具志堅興清 at 10:18│Comments(0)
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