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日本種苗新聞

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全国種苗業者名鑑
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種苗業界の情勢、野菜、花の種、苗の優良品種、おいしい野菜、こだわり野菜などの最新の品種情報をお届けします！


　

　日本種苗新聞は種苗業界の業界紙として昭和24年に創刊され、全国唯一の業界紙として今年創立59年を迎えました。各地で開催される野菜、花きの品種審査会、品評会、食べ比べなどの結果を掲載しています。
　また野菜、花きの優良品種、及び優良資材を広く普及させ、日本農業の維持、発展に貢献しております。種苗業界における各団体の総会などを取材し、現在の問題点及び今後の方針などの情報を発信しております。
　さらに種苗会社が発売する野菜・花きの新品種、新資材の情報、また、現在消えつつある、伝統野菜・地方野菜（原種・固定種）を積極的に取り上げ、既存品種の維持を助長しています。今後もわが国の種苗業界の発展のために国内、及び国外に取材網を拡げつつ、情報を発信する考えであります。日本種苗新聞は皆様のご期待に応えます。

 

　新着トピックス（2011/09/21発行-第2035号）

（記事の詳細は本紙面をご覧ください。見本紙のお申し込みはこちらから）

■第62回全日本野菜品種審査会キュウリ（露地・夏どり）の部
「ナント交配 なるなる」が１等特　 収量安定、露地・ハウス栽培ともに可能

■第62 回全日本野菜品種審査会エダマメ（夏どり）の部
「カネコ育成 ゆかた娘」１等特別賞　３粒莢率が高く多収で「食味」も良し

■ハウス建設費日本の１／３　　施設規模拡大で安くなる価格
オランダの高度施設園芸調査報告��

■３粒莢比率が高い
日東「陽恵枝豆」売り出し中

■シリーズ　生命の観察１回1種〜高山覚　覚書　30
口紅スイセン　口紅をつけたような花弁

■鈴木恵子弁理士　海外品種登録制度（16）　中国編�将�
品種登録必須中国での商売

■坂田社長など再任
サカタ 役員を改選

■日本農業振興のための新技術　2011年農研機構の研究成果紹介 5
水際と圃場でシャットアウト　 ウリ科野菜果実汚斑細菌病

■板木利隆氏著『施設園芸・野菜の技術展望』に学ぶ〈37〉
育苗普及生産規模が拡大　定植の簡易化、省力化も進む

 

 

■第62回全日本野菜品種審査会キュウリ（露地・夏どり）の部
−「ナント交配 なるなる」が１等特　 収量安定、露地・ハウス栽培ともに可能−

　第62回全日本野菜品種審査会キュウリ（露地・夏どり）の部二次審査は8月23日、長野県野菜花き試験場露地圃場で行われ、7月20日の一次審査と合わせ合計571・38点の「ナント交配なるなる」（ナント種苗）が1等特別賞を獲得した。2等は565・59点の「タキイ交配TCU-051」（タキイ種苗）556・38点の「OS交配S-106」（埼玉原種育成会）3等は551・60点の「タキイ交配Vアーチ」（タキイ種苗）551・28点の「OS交配S-105」（埼玉原種育成会）の順となった。

うどんこ病が発生、着果も十分でない中での立毛審査


１等特別賞「ナント交配　なるなる」（ナント種苗）の収穫物（一次審査）


１等特別賞「ナント交配　なるなる」（ナント種苗）の収穫物（二次審査）

■第62 回全日本野菜品種審査会エダマメ（夏どり）の部
−「カネコ育成 ゆかた娘」１等特別賞　３粒莢率が高く多収で「食味」も良し−

　第62回全日本野菜品種審査会エダマメ（夏どり）の部は8月25日、長野県野菜花き試験場（塩尻市）で開かれた。出品13点を審査した結果、1位は「カネコ育成ゆかた娘」（カネコ種苗）で332・96点をマーク、1等特別賞を獲得した。2等は「雪印育成青雫」（雪印種苗）、3等は「��9003」（タキイ種苗）と「日東育成NB-90」（日東農産種苗）の順となった。全国的に作付面積が増加しているエダマメ。長野県内は大きな産地はないが、新規の品目として期待されており、気候に合った優良な品種を見出すのが目的とされた。

雨の中、エダマメの立毛審査をする審査員たち


１等特別賞「カネコ育成 ゆかた娘」（カネコ種苗）

■ハウス建設費日本の１／３　　施設規模拡大で安くなる価格
−オランダの高度施設園芸調査報告��−

　オランダのトマト施設の建設コストを、表に示す。オランダでも、原油価格の高騰で、各種資材が上昇した。2003年は原油価格高騰前、2008年は高騰後のデータと見ていい。各種資材が高騰2008年の単位面積当たりの価格は、2003年と比較して、いずれの規模でも約1・3〜1・4倍の価格となっている。その要因は、原油価格の高騰に伴う各種資材の高騰が一因であるが、各種資材の機能と性能向上も要因と見られる・・・

トマト栽培施設の内部


オランダで一般的なダッチライト型ハウス

■３粒莢比率が高い
−日東「陽恵枝豆」売り出し中−

　横浜・日東農産種苗は「陽恵枝豆（ようけいえだまめ）」の販売に力を入れている。3粒莢の比率が極めて高く食味が良いので「市場性は上々」とPRしている。大莢で白毛早生種特性を拾うと�〜�緑色の大莢で着莢がよく食味のよい白毛早生品種�∩霈罎蓮�直播栽培で40�兪宛紂Ｅ鳴垢擦此�倒伏しにくい�Ｃ稙ι�味の芳香と甘味がある-など。

市場性上々の「陽恵枝豆」

■シリーズ　生命の観察１回1種〜高山覚　覚書　30
−口紅スイセン　口紅をつけたような花弁−

　信州安曇野のわが家にはスイセンの品種が多い。数えたことはないが、20は超えるだろう。その品種の中で、この口紅スイセンが一番遅く開花する。葉は細く何となく華奢な感じがする。しかし、花弁の色はこれ以上ないような白さ。その花の中心部に、わずかに赤い口紅をつけたような赤。このコントラストが素晴らしいと思う。

赤い口紅をつけたような赤が目立つ「口紅スイセン」（撮影：５月８日）

■鈴木恵子弁理士　海外品種登録制度（16）　中国編�将�
−品種登録必須中国での商売−

　育成した品種を中国に持っていって商売したい、と思ったら、ぜひ中国で品種登録をして下さい。品種登録されていなければ、育成品種を勝手に栽培、販売等されても、何ら法的に保護することはできません。一方で、中国で品種登録はせずに、中国の種苗会社との契約だけでやっていこう、という考えを持って中国に進出している会社もあります。高度な栽培技術がないと良質なものが収穫できない、という状況であれば、それも有効かもしれません・・・

■坂田社長など再任
−サカタ 役員を改選−

　サカタのタネは8月26日、第70回定時株主総会・取締役会を開き、役員を選任。それぞれ同日付で就任した。坂田宏社長以下、16人の役員は再任され、新任の取締役に加々美勉、本田秀逸、宇治田明史氏が選任された。前取締役の小島良一、宮��省次氏は退任。小島氏は9月1日付で�螢屮蹈蝓璽病緝充萃�役社長に就任。宮��省次氏は執行役員となった。

■日本農業振興のための新技術　2011年農研機構の研究成果紹介 5
−水際と圃場でシャットアウト　 ウリ科野菜果実汚斑細菌病−

　野菜茶業研究所は、スイカ、メロンなどのウリ科に発生する病害で種子感染するウリ科野菜果実汚斑細菌病の防除マニュアルを作成した。同病は日本での発生は希だが、海外では多発している。ウリ科野菜の種子の多くを海外からの輸入に頼っている日本では、同病の国内侵入と定着を防ぐための対策の確立が急がれていた。同マニュアルは種子生産・検査用と一般栽培用の2つの構成。種子生産・検査用は病原菌に汚染されていない健全種子生産、種子検査法・検出法について、一般栽培用は同細菌病の発生生態、一般栽培での防除技術について解説している。

■板木利隆氏著『施設園芸・野菜の技術展望』に学ぶ〈37〉
−育苗普及生産規模が拡大　定植の簡易化、省力化も進む−

　育苗で基本要素となる培地は、踏み込み材を主とした醸成床土から速成床土、あるいは一部養液利用の固形培地に変わった。また果菜、花きともに、プラスチック鉢利用により移植回数を減らし抜本的な技術の単純化、省力化が達成された。これらのことにより、苗づくりは長年にわたる経験的篤農技術から脱して、計画的な良苗の大量養成が容易にできる技術となり、一層多種類の野菜、花きに育苗が採用されるようになり、作柄の安定と省力化、生産規模拡大に実効を発揮してきた・・・

 

 

 

 

 

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