地方「牡丹鍋」も風評被害 野生動物敬遠の動き拡大 群馬+(1/2ページ)(2011.12.17 02:14

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地方

「牡丹鍋」も風評被害 野生動物敬遠の動き拡大 群馬

2011.12.17 02:14 (1/2ページ)
中之条町ではイノシシ肉を使った牡丹鍋などで町おこし図っている=(四万温泉協会提供)

中之条町ではイノシシ肉を使った牡丹鍋などで町おこし図っている=(四万温泉協会提供)

 ■関係者 安全性アピール

 栃木など近隣県で野生動物の肉から暫定基準値を超える放射性物質が検出され、県内で鳥獣肉を提供している料理店が風評被害に頭を悩ませている。県内ではイノシシ鍋の注文客や入猟者が減少し、野生動物を敬遠する動きが拡大。県内の鳥獣肉から暫定基準値以上の放射性物質は検出されていないため、飲食店関係者らは安全性のアピールに躍起になっている。(西村利也)

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 野生のイノシシやシカの肉から国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性物質が確認されたのは栃木、茨城、宮城、福島の一部自治体。県内では10月、前橋市のニホンジカから1キログラム当たり482ベクレル、沼田市のイノシシから同337ベクレルが検出され、基準値は下回った。だが、中之条町のイノシシ料理専門店「大家」の店主、茂木義一さんは「今が旬のイノシシ料理だが、客が来ない…」と肩を落とす。

 ボタンの花のような赤紫色をしたイノシシ肉は、臭みが少なく、淡泊でほのかな甘みがある。例年、寒くなる冬に「牡丹(ぼたん)鍋」を食べに県内外から多くの客が訪れていた。

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