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Road・to毎日甲子園ボウル:3年目の大学選手権/下

 ◇部員・資金不足 地道な活動重ね

 アメリカンフットボールの全日本大学選手権・西日本ブロックの1回戦で敗れた広島大(中四国)はわずか22人で臨み、攻守を兼ねる選手もいた。主将のRB今井伸洋(4年)は「当たり前のこと」と屈託ないが、体力的限界から失点を重ねた部分もあった。

 「甲子園」への道が開けた一方で、部員不足の問題を抱える地区はある。活動資金の捻出も頭が痛い。広島大はチーム紹介のイヤーブック発行を、1口5000円で募る協賛企業に頼る。今年は39社を集め、今井自らも「飛び込みで営業に回った」と明かす。

 「いい人生経験で、就職活動に役立った」と今井。こうした縁で、広島大を応援する地元ファンも生まれ、福岡市での大学選手権には約40人が駆け付けた。地道な活動が、芽吹きつつもある。

 1部4校の中四国では今季、1次リーグの後に2次トーナメントを導入した。中四国学生連盟で総務担当の芥川孝志常任理事(39)は「全体的な底上げのため、経験を増やすのが狙い」と説明する。ただ、広島大のように少人数のチームは多く、「試合が増えるのはうれしいが、けが人が出て棄権になる不安はある」との声もある。

 東北では今季、1部の北里大獣医学部がけが人の影響で2試合が不戦敗。2部の東北工大は2年連続でリーグ戦を棄権した。東北学生連盟の小野博之理事長(42)は「支援が不可欠」として、勧誘の時期に連盟から応援者を出す計画もある。今年は東日本大震災の発生で実現しなかったが、チラシを入れたポケットティッシュを配る案も。小さな努力を積み重ねていくしかない。【堤浩一郎】

毎日新聞 2011年12月15日 東京朝刊

 

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