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2008-01-09 睡魔に勝ちたい…

[]作品の感想と読者の在り方 好評の反対はスルー

書評サイトに対する作り手側の視線 - ラノ漫―ライトノベルのマンガを本気で作る編集者の雑記―

http://d.hatena.ne.jp/m_tamasaka/20080104/1199387682


はーい、聞いたの僕でーす。他にも聞いてる人いたっぽいけどー

基本的に私はネガティブな書評は書かないです。というかそもそも書評と思って書いたのは一つもありません。全部感想です。書評とかできるほどに勉強してないですからね。まぁ、欺瞞と言われればそれまでですが。

で、この支店合わせてソコソコのサイト(と思う)を運営している私からすると酷評記事書く人の気持ちが判りません。酷評記事書いても何一つ良いことないのに。みんな自分が好きな作品がけなされてていやな目に会った事ないのかしら。孔子論語にも「己の欲せざる所、人に施す勿かれ」とあるじゃないっすか。

勿論全て「面白い」の一言だけでは詰まらないです。そこは各人の語彙力を尽くして如何にその作品が面白いのかを語るかにこそエネルギーと時間を費やしたいものであります。

実際そうやってサイト運営していると作者の方からメール来ることもありますし、一緒に飲む機会が巡ってきたり、あわよくばサイン貰ったりすることもできたりとかするので、サイト運営がヒジョーに楽しいです。

それとあまり気付かれてない酷評記事が生み出すデメリットがあります。その例として、年末にmixiで酷評記事を含む批評日記を書いてる友人のKくんと会った時の会話を挙げますと、

K「俺が勧めた”塩の街”読んだ?」

私「読んでないよ」

K「何だよー、自分では”狼と香辛料”とか熱心に勧めておいてー」

私「だってKさん、私が好きな”バカとテストと召喚獣”と”人類は衰退しました”をmixiの日記で思いっきりこき下ろしてたじゃんか。そういった好みが違うと明らかに判る人がお勧めする本は自分が好きな本をお勧めするサイトが勧める本に比べて優先度が圧倒的に下がるよ」

まぁ、つまりはそう言う事です。その人がお勧めしたい本が読まれなくなる可能性が格段に高まるんですよ。誰だって自分が好きな作品を嫌いと言ってる人の言葉を素直に聞けるもんじゃないでしょう。じゃぁ、どうすれば良いのかというと、

K「えー、じゃぁ、つまらなかったらどうするの?」

私「感想を書かない」

G「スルーするのが一番」

K「え? 折角読んだのに何も書かないって勿体なくない?」

私「そんなことない。そんな暇とエネルギーがあれば好きな作品のことについて書く。好きの対義語は無関心なんですよ」

D「そういうことです」

答えは『スルー』です。作者にとって一番怖いのは話題にすらならないことなのですから。実際私も昔は絶賛してたけど今では全然感想書いてない作品がいくつかあります。(あえて作品名は出しませんが)確かに批判は必要でしょうが、それは編集さんが担当すりゃ良いことですからね。読者である私たちには関係ないです。

まとめると

「好きな作品は全力をもって誉めるべし。面白くないと思ったら余計なエネルギーと時間を使わずに見なかったことにしてスルーすべし」

とこんな感じでしょうか。経験上これを毎日欠かさず3年程繰り返すと作り手側からの反応があるかも知れません。

ちなみに私が面白くないと思った作品はブックオフに里子に出します。私が面白くないと感じても他の誰かは面白いと感じるでしょうし、作品と人が出会う機会を作るのも一興かな、と。勿論、欲しい友人が居ればそちらに上げますけどね。ブックオフに苦い顔をしている作り手側の方々には申し訳ないですけど…

niksniks 2008/01/10 23:55 ハルヒのことかー!

metameta 2008/01/11 03:59 批評っていうのは良いか悪いかで判断するものでは
無いし、良い事しか言わないということ自体が批評
の意味を曲げている。それは批評ではない。
批評とは、などと語るつもりは無いから考えて欲し
いが、褒める事は決して冷静さをもった批評とは言
えない。そしてそういった批評をしているサイトは
あなたが考えている以上に少ない。

furanfuran 2008/01/11 10:17 >niksさん
ハルヒもですねー(笑
他にも幾つかあるけど秘密ー

>metaさん
冒頭に私は書評(批評)ではなく感想であると断っているんですが、ちゃんと読まれているのでしょうか。
それとは関係なく批評に対するスタンスと未熟なブログの多さを愚痴るだけなら増田にでもどうぞ。

slithslith 2008/01/11 10:19 >好みが違うと明らかに判る人がお勧めする本は自分が好きな本をお勧めするサイトが勧める本に比べて優先度が圧倒的に下がる

というのは、感想サイトの一利用者としては一番重要な機能だと思っています。
逆に言えば好みの合いそうだと思える人がプッシュする本には手を出したくなりますし。
その人の好みを見るには、嫌いな(合わない)本についてもスルーよりもはっきり書いてもらった方がありがたいです。
これは完全に利用者側からの立場からの意見で、作者側からすれば気分悪いのかもしれませんが。

   2008/01/11 16:08 好評の反対がスルーって事は、つまり、スルーじゃない酷評は好意の表れだから、作者サイドはつべこべ言わずにありがたく受け入れろってことを、遠まわしに言ってるんだよね?

(よ)(よ) 2008/01/11 20:43 slith氏に完全同意します。
最近は自分に合わない事を記述してくれるサイトが減ったおかげで、書評サイトが使いにくくて仕方がなかったり。
特にライトノベル等の娯楽作品は、感性以上に好き(面白い)/嫌い(つまらない)の判別要素はないように思います。
だから、フラン氏は、
「その人がお勧めしたい本が読まれなくなる可能性が格段に高まる」
ではなく、
「その人が合わない本を読んで、聞きたくなかった自分の好きな本への酷評を聞かずにすんで、良かった良かった」
と考えるべきではないでしょうか。

(よ)(よ) 2008/01/11 21:07 >「その人が合わない本を読んで、聞きたくなかった自分の好きな本への酷評を聞かずにすんで、良かった良かった」

なんか、人称が変ですね。前の文と合っていない。orz
言いたいことは、「合っていない本が読まれない事より、読んでしまってぎくしゃくする方が不幸じゃないかな」って事だけです。

jeje 2008/01/12 16:20 「嫌いな作品を褒めている」「好きな作品を貶している」
どちらも好みが合うかどうかの判断材料として同じものだと捉えています。
と言いながら、違う見方を教えてくれるので「好き」を紹介するサイトへは好みが合わなくてもよく行きますが。

kawamurakawamura 2008/01/12 23:53 フランさん、はじめまして。内容とってもとっても同感でした。

フランさんの方向性ってのは、批評とか書評とかいうものではなく、公開ファンレターだと思っているのですが、いかがでしょ?

しかし書評にしてもファンレターにしても、面白い理由を書くのは、つまらない理由を書くことの10倍難しいし、疲れるんですよね…。(なのでつい、つまらない理由を書きまくってモノを書いた気になってしまうことが) たぶんそこのタガを外してしまうと、これだけの数の面白さを書くことはできないんじゃないかと思います。

私は、今のフランさんの姿勢を、とても尊敬しています。

rakuraku 2008/01/13 01:02 どうも、ちょくちょく拝見させてもらってます。

本家サイトの方も含めて、「面白さを伝えたいっ」というフランさんの思いは、非常によく伝わってきます。実際、フランさんの記事等に感化されて、数年来接していなかったラノベを買うようになりましたのですよ。

で、まあ、今回「ラノ漫」のm_tamasakaさんとこの記事読んで、やっぱ傷付く作者も多いんだろうなあ、ということを改めて実感したわけです。実際、自分がちょっと攻撃的な性格しているだけに、色々と気を付けんといかんなぁと。
それでも、余分なことを言ってしまう原因の一つとして、否定的な意見がどの程度マイナスとして作用しているのかがピンとこないってのがあると思うのです。実際、クリエイティブな仕事をしている人の中にも肯定的でない意見も欲しいってな方、いるでしょうし(最も、肯定的な意見の方が嬉しいとは思います)。いかんせん、あまり身近にいる職業ではないですから、実感が湧き辛いのではないかと。

と、長ったらしい文章を書いてしまった。ほんと、もっと自分を抑制できるようにならねばなぁ。

そ 2008/01/13 22:30 はじめましてー。
>>お勧めしたい本が読まれなくなる可能性が格段に高まる
自分がつまらんと思っている本を絶賛している人のお勧めも、同様に読まない可能性が高くなると思うんですが…
批判的な書評はあってもいいが、上から目線は見ててむかつくから自粛しろ、でいいのでは?

水谷水谷 2008/01/14 13:19 そんなに仲良しこよしで作者と二人三脚する必要もないんじゃないのかな、というのがここしばらくの騒ぎを読んでいての感想です。
ダメな部分があるのなら一体どういう風にダメなのかをちゃんとした論理で語ってくれるというのも書評の一つの役割であるのだし。
たとえば山形浩生とか、酷評も多いけどいい書評を書くと思いますよ。
そういう批評に対して「いやそこはダメな部分じゃないんだ」と思えば反論の機会だって大抵はちゃんと与えられているはず。そうやって読み方について意見の応酬をしている人たちだっている。
そもそも統計的に酷評が売り上げに負の影響を与えたなんて例も聞いたことがありませんし、気に入らないならそれこそほっとけばいいだけの話でしょうに。相手が度を越しているならそれ相応の手続きを取ればいい。
何かを創り出したのなら人目にさらされて論評の対象になるのはなんの分野だって当たり前のこと。その論評がたまにトンチキなものだったりするのもよくあることです。ですがそれもまた分野に対する刺激になるのです。そういった刺激のない分野はすぐに停滞してしまいます。
どっかの哲学屋や思想屋みたいに、お互いに持ち上げあってるだけじゃ結局分野自体が腐るだけだと思いますよ。

中村中村 2008/01/14 14:16 ラノ漫さんの記事を読んで怒っていらっしゃる書評サイトの方の存在そのものが、自分の作品を否定された時に反発を感じたり、やる気をそがれたりする可能性があることの証明だと思いますw

他人の作品をほめたりけなしたりすることをいつもしている人すらそうなのですから、自分そのものをさらけ出している作者さんへの影響はそれ以上でしょう。

もちろん、けなされてエネルギーにする人や、情報にして上に行く人もいるでしょうが、そうじゃない人……致命的なダメージを受ける人もいる。後者の割合が一定数いるならば……「せめてその作者のファンや次回作に期待している人だけは」けなすのはやめてあげてほしい。リスクがあるから。というのは納得の行く理屈かと思います。

うらうら 2008/01/15 00:43 >自分がつまらんと思っている本を絶賛している人のお勧めも、同様に読まない可能性が高くなると思うんですが…

それでいいんじゃない?そうやって、自分の感性との距離を把握しながら感想サイト巡ってけばいい。感想サイト1つしか見ないわけじゃないんだし。自分に合ったサイトでも同じ本が褒められてたら読めばいい。
ほめるばっかりの書評や感想って、最初は気分良くても、だんだん「どれくらい誇張してほめているのか」が気になって信用ならなくなってくるんだよね。

ただまー、むやみにこき下ろすサイトが信用ならないのも同じく事実。
とあるサイトのマンガ感想が面白かったんだけど、「クソだと思う漫画は?」という質問に「サンデー、マガジン、ジャンプのほとんどの漫画」と答えてるのをみて一気に冷めた覚えがある。
感想メインサイトじゃないし、本人はネタで書いたかも知らんが。

akimizakimiz 2008/01/15 03:03 初めましてakimizと申します。
今までROMだけでしたがちょうど私も似たようなことで悩んでいましたのでコメントさせていただきました。

私も自分のブログでたまに漫画やラノベを紹介しているのですが、それは「この面白さを他の人にも知らせたい」という気持ちから来ています。
ですがそれが万人に受け入れられるものではないですので、どうしても合う合わないがあります。ですので、紹介する際に注意書きっぽいもの(例えば「荒削りだけど熱意が伝わってくる」とか「主人公がゲイ」)などをつけるようにしてるのですが、最近そちらの方ばっかり意識が行って面白さが伝えられていないのではないかと悩んでいました。
読んで欲しいのに批判的なことばかりが挙がってしまう。逆に言うとそこを除けばおもしろい作品なのにと思えども、それを表現できないもどかしさがありました。
また、面白さを伝えるにはつまらなさを伝えることよりも何倍もエネルギーがいることを実感しました。

そんなこともあり、フランさんのスタンスは「それでもいいんだ」ととても参考になりました。

最終的にどういうスタンスになるにしろ、何が目的で書くのか。「おもしろいものを紹介したい」のか「つまらない作品を注意したい」のか?人によってそれは違うでしょうが、それだけは忘れないようにしたいですね。

furanfuran 2008/01/15 12:23 すんません、連休は漫画とラノベとゲームと同人誌と積んでるのをほぼ全て消化してました。
しかし今回のコメント欄とか他のサイト見て思ったけど、
1.漫画を購入判断をする為の客観的且つ論理的に評価された書評サイト
2.読んだ漫画を主観的な好みを語る感想サイト
の二つを一緒にして語られてる所に齟齬があるんじゃないかな、と。
ちなみに多摩坂さんが指摘してるのは後者だと思いますし、私が言ってるのも後者です。
これからコメントする方はそれを踏まえてお願いします。

>slithさん
心の強い方で客観的な判断を得たいのならそういった書評サイトの方が向いているかと。
漫画一巻読破さんとかはslithさんには非常に便利なのではないでしょうか。
ただ全てがそんな人じゃないということだけ知っておいて欲しいな、と。

>さん
あなたは「食べ物は好き嫌いない」と言えば「虫でも食べられるの?」とニヤニヤしながら言うタイプですね。

>(よ)さん
自分に合わないだろう本も誉めているレビューからでも充分判りますよー
「こういった所が面白い」とかで結構判るもんです。
ただ流石に「面白い」一辺倒のレビューからだと判らないので語彙を尽くして欲しいなぁ、と思いますが。
しかし感想サイトをツールとして割り切ってる方って案外いるのでしょうか…?
一応サイト管理人も人間なんですけど…

>jeさん
>違う見方を教えてくれるので「好き」を紹介するサイトへは好みが合わなくてもよく行きますが。
そうなんですよね、そういった楽しみもあります。
「好きな作品を貶している」もそういった面はあるんですが、気分が悪くなるのも確かなので行かなくなるという。

>kawamuraさん
>公開ファンレター
あぁ、言われて納得です。
なるほど、私のは公開ファンレターだったのか。
つまらない理由を書いたら書評っぽくて自尊心満たせるかも知れませんが、それだけですからねー
初めは難しいかも知れませんが面白いこと見つけていくと人生楽しいよー
ということを言いたかったりします。

>rakuさん
いやー、そう言って頂けると嬉しいですねー
ラノベって一度手に取るまでのハードルが高いだけに、それをクリアする手助けが出来たのなら感想サイト冥利に尽きますよ。
作者さんってどこか別世界の人間のように感じてしまいますからね。
でも案外話してみたりしたら当然ですが普通の人間なんですよ。
即売会で実際に触れ合ってみると実感沸くかも知れませんねー

>そさん
下でうらさんが仰ってますが、それで良いんじゃないでしょうか。
そのサイトの方とは趣味が合わないというだけの話ですし、十人十色なんで当然かと。
今回私が指摘したのは無自覚に批判してるサイトの管理人に警鐘を鳴らしただけなんで別の話です。
ただ誉めてるレビューで合わないなー、と感じるのに比べて貶してるレビューの場合は色々と気分が悪いだけの話です。
まぁ、そこが重要だと思うんですが。

>水谷さん
批評家が作者とベッタリな必要は確かにないと思いますが、
ファンが作者と交流を持つのは全然悪いことじゃないと思うのですよ。
プロとかセミプロの批評家とWeb上で意見をディスカッションをするというのは有意義だと思いますが、
そもそも漫画やラノベといった年齢層が低いジャンルだと論理だてた批評をする人が少ないのが…
それに今回の話は単品の売り上げ云々じゃなくて、作者のメンタリティによる生産性の問題だと思うのですよ。
作者のメンタリティが傷つけられて休載が増えて発刊ペースが落ちたら結果的に売り上げが落ちるという問題ではないでしょうか。
お互いに持ち上げ合ってぬるま湯になるのは確かに問題だと思いますが、
哲学家や思想家と違うのはエントリーに述べたように漫画やラノベには容赦なく批評する編集さんがいるという所だと思います。
ファンはただ面白かったことを作者に伝えられればそれで良いんじゃないでしょうか。

>中村さん
なるほど、そういう見方もあるのですね。
意外なトコで自分の底の浅さが露呈してしまうとは、何と言う恐ろしい罠…!(笑
私が知ってる作者さんとかも結構傷つき易い人居ますからねー
多摩坂さんが仰ってることは理屈が通ってる思います、ハイ。

>うらさん
たまに誉めるのが上手いサイトだと「どんだけ面白いんだろう」と期待させられて読んだら自分に合わなくてガッカリ。
というのも確かにありますねー
まぁ、そこら辺は笑って許せる度量を持ちたいもんだなぁ、と思います。(笑
>むやみにこき下ろすサイトが信用ならないのも同じく事実。
そうなんですよねー
そういったことに本人が気付いてないってのが一番問題だと思います。

>akimizさん
「面白さを伝える」ってのは非常に難しいですからね。
正直本を読んでもらってコマの情景描写とか小さな伏線とか色々と面と向かって解説してでも足りないと思います。
それがWeb上のほぼ文章だけだと更に難しいのは自明の理というか。
でも、自分の紹介で手にとってみてくれた方いて、更に面白いと思ってくれた人がいると実感した時は非常に嬉しいです。
私もまだまだ未熟ですが、お互い頑張っていきたいとこですね。

ジラフジラフ 2008/01/29 03:27 評価というのは大別すれば、積極的な評価と消極的な評価に分けられる。前者は肯定、後者は否定と置き換えてもいい。無関心というのは、態度保留、即ち評価しないということであって、言語的にはあなたの仰る「好評の反対はスルー」というのは成り立たない。スルーとは第三者的立場であるということをまずは認識されたい。
また、「酷評記事が生み出すデメリット」の例も不適切です。確かに、趣味嗜好が異なる人間から推薦されたものは、素直に受け取れないでしょう。しかしながら、趣味嗜好が全く同じ人間などいないわけです。趣味の合わない人から推薦を受けたものが、面白かったということも実際ままあります。例の対話が短いので、なんともいえませんが、作品を推挙するときに、具体的にどういうところが被推薦者にとってお勧めなのか、書けばこのような問題は回避できると考えます。
加えて、否定的意見というのは、スルーなどという迂遠な行為よりも、作者に対する遥かに明確な意思表示です。確かに貶されたことでやる気を失う作家もいるかもしれませんが、人格攻撃など法に悖るような批判でない限りは、当然許容されるものです。だいたい、作家じゃなくても日々人間は周りの人間から観察され、批評されるものです。酷評されてやる気を失う作家というのは作家に向いてないだけです。
確かに、好きな作品に対する否定的な意見というのは、いい気持ちはしないでしょうが、嫌いな作品に対する肯定的な意見だって、いい気持ちはしないものです。(あなたが仰ってるわけではないですが)肯定的意見=良いもの、積極的意見=悪いものという図式は成り立ちません。単に、批評に対する観点が異なるだけに過ぎないのです。

furanfuran 2008/01/29 22:44 >ジラフさん
半月前の話題が今更蒸し返されるとは思ってもいませんでした。
やっぱゴルゴさんは無駄に影響力あんな。

で、まず「好評の反対はスルー」ですが言葉の定義の問題ではありません。
私が推奨する感想を書く人が取るべき態度の二極を言及したものです。
一応そういった意図に取れるように最後に太字でまとめを書いたのですが読まれなかったのでしょうか。
また、趣味の合わない人から推薦された作品が面白い例は多々あるでしょう。
それは当然ですけど、社会人は時間がないので私に合う可能性が高い作品を選ぶのは当然ではないでしょうか?
私が言いたいのはそういうことです。
それと今回の例に出したことを補足すると、Kさんは「SFはこう使うべき」と独自の好みで論説を展開する人で、mixi日記で感想書く人でもあり、
私がお勧めされたというより書いている感想を読んだ時に感じたことですね。
また、作品を推挙する時にどこがお勧めなのかを書くというのは私がこのエントリーで「勿論全て「面白い」の一言だけでは詰まらないです。そこは各人の語彙力を尽くして如何にその作品が面白いのかを語るかにこそエネルギーと時間を費やしたいものであります。」と書いてあることと同じだと思うのはどうでしょうか?
最後に批評云々ですが、私が上のコメントに書いてますようにそういうのは書評サイトではOKでしょうが、感想サイトでは喜ばしくないので「好評の反対はスルー」だと言っているのです。
中村さんが上でコメントされているように作者の気持ちというのは、
今回ジラフさんが「批評はして良いはず!」という信念が私のエントリーで否定されたと感じた時に抱いた気持ちと近いと思いますよ。
そういった気持ちにファンだという人間にさせられたら作者は辛いよねという話です。

ぬ 2008/02/06 16:53 furanさんはどうも批評や感想は作品にぶら下がったもの、格下のもの、付随物であるという考え方のようですね。

僕は批評や感想は、それ自体、元の作品とは別個独立した「作品」であると思います。

ですので、読後感の良いものだけじゃなく、人の嫌なところや人生の無常、やるせなさ、悲しみ、怒り、憤り、そういうものに満ちた読後感の悪い批評や感想も許容されるべきだし、意味・価値があるものだと思いますよ。

元の小説等の「作品」がそうであるのと同様に。

そして我々が様々な価値観に基づいた小説を読むことで社会や、人生や、人間について、色々と思いを巡らせ理解を深めることが出来るのと同様に、様々な価値観に基づいた批評・感想を読むことで「作品」についてより深く理解できるようになるのだと思います。

あと「容赦なく批評する編集さん」がいるから批評や否定的感想は必要ないとおっしゃってますが、編集の仕事は基本的に「売れる作品を作らせる」ことであって、「良い作品を作らせる」ことではありません。

必然的に批評・ダメ出しも「売れない」という視点からのものになります。ですからそれで十分足りるというのは違うんじゃないかなと思いますけど。

furanfuran 2008/02/07 12:07 >ぬさん
正直まだこのエントリにレスが付くとは思わなかった…
批評や感想が付随物とは言いませんが確かに私は主従の従であると思ってます。
作品がない限りその批評や感想が存在しえないというのもありますが、
クリエイターに対する一種憧れがあるからという部分も否めません。
まぁ、ここら辺は感性に関わるものだから別にぬさんの主義を否定する訳ではありません。
単に私はそう感じているんだと思っていただければ。

編集さんが「売れる作品を作らせる」という側面が強いからという意見には納得するものはあります。
ちょいと私の論旨も甘い部分がありましたね。
編集さんも必ずしも万全というわけではありませんし。
そういった意味では確かに批評サイトの意義は見出せると思います。
ただまぁ、感想サイトに限って言えば上でコメントしたような意見の通りになります。

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