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【グラニュース】闘莉王、ブラジルの名門・ボダフォゴと交渉2011年12月16日 紙面から
名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(30)が15日、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷の検査と治療のため、中部国際空港から空路、母国・ブラジルに出発した。グランパスにとって欠かせないチームリーダーには、ブラジルの名門クラブも獲得に乗り出していることが明らかになり、現状について語った。 出国を前に、闘莉王からは14日夜、グランパスの選手納会の席でチームメートとテレビ観戦したクラブワールドカップの柏−サントス戦についての思いがあふれ出た。勝ち点1差でJ1王者としての出場を逃したその舞台。「勝てない相手ではなかった」と南米王者のサントスを、自分たちならこう戦ったと思いを巡らせていたという。 オフの移籍の話題では闘莉王が中心にいる。ブラジル国内では、闘莉王の能力を高く評価している前鹿島監督のオリベイラ氏が監督に就任するボタフォゴが獲得に動いているという報道が加熱している。闘莉王は「俺も分からない。話を聞くだけ聞く」と話す。 2013年までグランパスとの契約が2年残っている。小椋強化部長は「去年も彼がいなければ優勝はなかった。今季も彼のいない試合は勝てていない。いないと困る」とV奪還に絶対に必要な戦力であることを強調。12日の1回目の契約交渉で今季年俸1億5000万円から1000万円増の1億6000万円の提示を受けたもようだ。 闘莉王は「名古屋に関しては何の不満もない。すばらしい環境でやらせてもらっている。金額的にも評価してくれている」と話した。しかしまだ正式ではないにせよ、母国の名門クラブからのオファーを「それだけ評価されていること」と喜んだ。ブラジルの家族にとっても大きなニュースだ。「来年のことを考えて父(パウロ・タナカさん)ともいろいろ相談したい」。今回の帰省は家族と話をする機会にもなる。右膝のけがで21日の4回戦の柏戦以降の天皇杯は欠場する。「チームは確実に強くなっている。何があっても動揺しない。優勝できなくて残念だったけど悪いシーズンじゃなかった」と一年を振り返った。昨季の初優勝で一回りたくましくなった同僚に今季の残り試合は託していく。 「納会でみんなに会って、やっぱりこいつら最高の仲間だ」と、あらためて感じたという。出国ゲートをくぐる前、闘莉王は見送った報道陣に「良いお年を!」と最高の笑顔で手を振った。ひとまずは右膝のけがを完治させ、パワーの充電を図るつもりだ。 (伊東朋子) 【リオデジャネイロ(ブラジル)藤原清美】闘莉王の実父パウロ・タナカさんが14日、ブラジル・リオデジャネイロ州のボタフォゴと交渉中であることを認めた。来季からボタフォゴの指揮を執る前鹿島監督のオリベイラ氏が、闘莉王の獲得に興味を示しているという。 パウロさんは「交渉が進んでいることは息子にも話した。まだどことも合意には達していないが、息子の行き先は帰国次第すぐにも決まるだろう。息子はビッグクラブであるボタフォゴからの話、特にオリベイラ監督の下でプレーすることに興味を持っている。(闘莉王は)非常に愛嬌があるし、サポーターの愛情を獲得できるはずだ」と話した。 ネックになるのは闘莉王の高給で、報道によると闘莉王側は月給35万レアル(約1450万円)を要求。さらにグランパスとの契約が来季まで残っていることから、ボタフォゴ首脳陣は「交渉は簡単ではない」としている。 PR情報
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