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【グラニュース】


吉村「ありがたい」 200万円減2000万円にも

2011年12月17日 紙面から

21日の柏戦に向けた練習で花井(左)と競り合う吉村=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスのMF吉村圭司(32)が16日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで契約更改交渉を行い、200万円減の年俸2000万円でサインした。ここ2年間故障が続いた吉村は11年目の来季を前に、21日の天皇杯4回戦、柏戦(瑞穂陸)でベテラン健在をみせつける。

 新たな契約を結んだ安心感はなかった。来季、11年目を迎える吉村は、その重さを感じて引き締まった表情を見せた。

 「来年のことを考える前に、目の前の一試合一試合が勝負。柏戦がありますからね」

 減俸も気にする様子はない。赤いユニホームを脱がなければいけない不安は取り除かれた。故障が相次ぎ昨年は14試合、今季もわずか6試合の出場。32歳とベテランの域に達しただけに「もしかしたらという覚悟はしていた。それでも評価してもらえて、ありがたい」と口元を引き締めた。吉村は首筋を寒くしていたが、グランパス側は「計算できるプレーヤーであることに加えて、ピッチ外でも模範を示せる」(小椋強化部長)と経験豊富な人材と評価している。

 愛媛FCから愛院大に進み02年にグランパス入り。大学時代から愛知県で14年も生活しているから「愛着もある」と地元出身選手と変わらない感情がある。08年に28試合、09年30試合出場と主力として定着した翌年から出場機会が激減。勝利給など成果給でも大幅な収入減となっているが、補填(ほてん)する形での出来高契約などを考えることもなく「お金なんかいらないってわけではないけれど、プレーできればいい」と、実感している。

 あと15試合でJ1通算200試合出場。衰えではなく、故障で足踏みしていたことを実証するのは来季ではない。「コンディションもいいし、しっかりプレーできるところを見せたい」と吉村は柏戦で、必要不可欠な存在をアピールする。 (木本邦彦)

 

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