ＤｅＮＡ山口　１億円　球団に”寄り切り”勝ち　

　ＤｅＮＡの守護神・山口俊投手（２４）が１５日、横浜市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、４６００万円増の１億円でサインした。「１億、いただきました」と山口。今季は５９試合で２勝６敗３４セーブ、防御率２・４９だった右腕に、球団は最初、９５００万円を提示。これに出来高もつける予定だったが、山口が「責任を持って抑えをしたい。自分が変わるため大台がほしい」と直訴。熱意に球団も折れ、出来高なしの１億円にすることを了承した。

　昨年に亡くなった父・久さんは元幕内力士の谷嵐ということで、山口には“どすこい”の異名もあるが、今回は見事な“寄り切り勝ち”となった。大台にこだわった理由はもうひとつ。山口はシーズン終了前にベンツの新車とスイス製高級時計「ウブロ」を購入。総額は約２０００万円。２年連続３０セーブを達成した自らへの“ご褒美”でもあるが、大きな買い物をしていたことも山口を必死にさせた。

　ＤｅＮＡ日本人選手で現時点の１億円超えは、１億６０００万円を保留した三浦と山口の２人となった。当然、責任感も生まれた。「チームを引っ張っていきたい。気持ちを前面に出していきたい」。今季は９割を切った救援成功率についても「目指すは１０割」と意気込んだ。　（川越亮太）

（金額は推定）