藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)
はなバルーンblog
さらば、「特選アニメ劇場」
東海テレビ平日夕方のアニメ再放送枠「特選アニメ劇場」が、今年4月から金曜日のみの放送に大幅縮小された事は以前に取り上げた。
4月の時点で、このままだと近い将来にはこの枠自体が消滅してしまうのではないかと危惧していたのだが、来るべき時が来てしまった。今月から『ONE PIECE』がキー局のフジテレビと同時ネットになったのに伴い、9月いっぱいで「特選アニメ劇場」は金曜日の放送もなくなり、夕方枠はドラマの再放送のみになってしまった。
この夕方枠に「特選アニメ劇場」のタイトルが付いたのは、いつだったのだろう。少なくとも、『ゲゲゲの鬼太郎』(第4作)を放映していた1996年には、すでに「特選アニメ劇場」の枠タイトルも表示されていた。1995年以前の情報がないので断言は出来ないが、平日16時台のアニメ再放送は1970年代から延々と続いてきたから、その頃からずっと「特選アニメ劇場」だったのだろうか。昔は「アニメ」よりも「テレビまんが」の方が通りがよかったので、もっと後から付いたのかもしれないが。
また、日曜9時台が1時間丸々フジと同時ネットになったのも、以前のあの時間帯を知る者としては、驚きだ。なにしろ、わざわざ「世界名作劇場」の再放送をやっておいて、キー局で放送しているアニメや特撮番組は異時ネットにしていたのだから。この異時ネットには、遅れ放送であるという点はもちろんの事ながら、作品によっては途中の話数をとばされてしまうと言う大きな問題があったので、同時ネット化して欲しいとずっと思っていた。
皮肉にも、完全同時ネットとなった現在は、放映中の『トリコ』『ONE PIECE』の両方ともに観ていないので、あまりありがたみは感じられないのだが、今後も同時ネットのままでこの枠が続くのであれば、いつか「同時ネットでよかった」と思う日も来るだろう。
なお、9月までに再放送を行っていた『DRAGON BALL KAI』は、ナメック星編の最終回1話前、第53話で打ちきりとなってしまったので、ナメック星が爆発したところで終わってしまった。よりによって、原作者の地元の再放送でこの仕打ちは、あんまりだ。せめて、あと1話あればきりのいいところで終わったのに、何とか都合をつける事は出来なかったのだろうか。
と言うわけで、これで東海テレビでは全日帯アニメはすべてフジと同時ネットになった。めでたしめでたし…と思ったら、今度は中京テレビで全日帯アニメの遅れ放送が発生した。2度目のアニメ化となる『HUNTER×HUNTER』だ。中京テレビでは10月19日深夜スタートなので、これを書いている時点ではまだ始まっていない。
思い返せば、フジテレビ系で放送された第1作(こちらはメインタイトルがカタカナの『ハンター×ハンター』)も、土曜18時30分のローカル枠での放映だった。東海テレビではこの時間帯にローカル番組を入れていたので、『ハンター×ハンター』は「特選アニメ劇場」枠内で放送して、『∀ガンダム』ともども、しょっちゅう時間帯が変わっていたのをよく覚えている。
とは言え、フジテレビ版では何社かスポンサーは付いていたのだが、今回はキー局の日本テレビですらノンスポンサーだったそうなので、中京テレビも同様なのだろう。週刊少年ジャンプの人気作が、このような形でしか放映できないとは、厳しい時代になったものだ。
ともかく、特選アニメ劇場には長い間色々なアニメで楽しませてくれてありがとうと言いたい。こんな形で終わってしまった以上、もう復活はないのだろう。本当に寂しい。
4月の時点で、このままだと近い将来にはこの枠自体が消滅してしまうのではないかと危惧していたのだが、来るべき時が来てしまった。今月から『ONE PIECE』がキー局のフジテレビと同時ネットになったのに伴い、9月いっぱいで「特選アニメ劇場」は金曜日の放送もなくなり、夕方枠はドラマの再放送のみになってしまった。
この夕方枠に「特選アニメ劇場」のタイトルが付いたのは、いつだったのだろう。少なくとも、『ゲゲゲの鬼太郎』(第4作)を放映していた1996年には、すでに「特選アニメ劇場」の枠タイトルも表示されていた。1995年以前の情報がないので断言は出来ないが、平日16時台のアニメ再放送は1970年代から延々と続いてきたから、その頃からずっと「特選アニメ劇場」だったのだろうか。昔は「アニメ」よりも「テレビまんが」の方が通りがよかったので、もっと後から付いたのかもしれないが。
また、日曜9時台が1時間丸々フジと同時ネットになったのも、以前のあの時間帯を知る者としては、驚きだ。なにしろ、わざわざ「世界名作劇場」の再放送をやっておいて、キー局で放送しているアニメや特撮番組は異時ネットにしていたのだから。この異時ネットには、遅れ放送であるという点はもちろんの事ながら、作品によっては途中の話数をとばされてしまうと言う大きな問題があったので、同時ネット化して欲しいとずっと思っていた。
皮肉にも、完全同時ネットとなった現在は、放映中の『トリコ』『ONE PIECE』の両方ともに観ていないので、あまりありがたみは感じられないのだが、今後も同時ネットのままでこの枠が続くのであれば、いつか「同時ネットでよかった」と思う日も来るだろう。
なお、9月までに再放送を行っていた『DRAGON BALL KAI』は、ナメック星編の最終回1話前、第53話で打ちきりとなってしまったので、ナメック星が爆発したところで終わってしまった。よりによって、原作者の地元の再放送でこの仕打ちは、あんまりだ。せめて、あと1話あればきりのいいところで終わったのに、何とか都合をつける事は出来なかったのだろうか。
と言うわけで、これで東海テレビでは全日帯アニメはすべてフジと同時ネットになった。めでたしめでたし…と思ったら、今度は中京テレビで全日帯アニメの遅れ放送が発生した。2度目のアニメ化となる『HUNTER×HUNTER』だ。中京テレビでは10月19日深夜スタートなので、これを書いている時点ではまだ始まっていない。
思い返せば、フジテレビ系で放送された第1作(こちらはメインタイトルがカタカナの『ハンター×ハンター』)も、土曜18時30分のローカル枠での放映だった。東海テレビではこの時間帯にローカル番組を入れていたので、『ハンター×ハンター』は「特選アニメ劇場」枠内で放送して、『∀ガンダム』ともども、しょっちゅう時間帯が変わっていたのをよく覚えている。
とは言え、フジテレビ版では何社かスポンサーは付いていたのだが、今回はキー局の日本テレビですらノンスポンサーだったそうなので、中京テレビも同様なのだろう。週刊少年ジャンプの人気作が、このような形でしか放映できないとは、厳しい時代になったものだ。
ともかく、特選アニメ劇場には長い間色々なアニメで楽しませてくれてありがとうと言いたい。こんな形で終わってしまった以上、もう復活はないのだろう。本当に寂しい。
【ご報告】「ドラえもん最強考察」の件が決着
「ドラちゃんのおへや」のコンテンツを「ドラえもん最強考察」(晋遊舎)に転載された上に、奥付で勝手に「著者」の一人として扱われた問題について、三ヶ月にわたって晋遊舎と本の扱いや謝罪内容を交渉してきましたが、この度ようやく決着をみましたので、これまでのいきさつと合わせて、交渉結果をご報告いたします。
まず、なぜ今回のような問題が起こってしまったのか。これについては、晋遊舎側の言い分を信用すると、「担当者が『引用』の意味を理解しておらず、結果的に転載する事になってしまった。奥付は、協力者全員の名前を載せたくて、7人の名前を載せてしまった」のだそうです。
仮にも出版社で編集の仕事をしていた人間が、「引用」と「転載」の違いがわからないなどということがありうるのかと突っ込みたいところですが、最初にメールを送ってきたK氏はすでに晋遊舎を辞めており、またこの人からは直筆の書状で詫び状を受け取りましたので、これについては信用することにしました。
しかし、それでも疑問は残っていました。それは「著者は一体誰なのか」と言うことです。奥付に名前を書かれた7人が7人とも、私と同じく無断転載&奥付に名前記載をされたのであれば、実体としての「著者」がいないことになってしまいます。
そこで、この点についても晋遊舎に尋ねてみたところ、意外な答えが返ってきました。奥付に名前が載っている7名のうち、「無断転載」されたのは私を含めて3人で、残り4人は「著者」として、8%を4人で割った2%の印税を受け取っていると言うのです。私たち3人と「著者」の4人の違いは本で使われたページ数であり、多くのページが使われている4人は「著者」、ページ数が少なかった残り3人は「引用」しただけとして、印税云々以前にこういった事情だったことすら蚊帳の外だった訳です。
「著者」4人が誰なのかについては「守秘義務」があるのだそうで、私は晋遊舎から4人の名前を聞いてはいないのです。ただ、私と藤村阿智さん、影月さんの3人は「著者」ではありません。と言うわけで、奥付をご覧になれば、消去法で自ずと「著者」はわかると思います。
それにしても、ある程度事情を知っているはずの「著者」の方々からのコンタクトが一切なかったのは、実に残念です。そういえば、Twitterで「営業妨害」云々と叫んでいた人もいましたが、「著者」だとすれば、納得できる発言です。このあたり、生臭い話になってしまって申し訳ありませんが、はっきりさせておきたい事だったので、あえて印税の件まで踏み込んで書かせていただきました。

問題の奥付
以上、晋遊舎側に事情を問いただした結果、このような内幕がわかったのですが、はっきり言ってこの交渉は非常に疲れました。のらりくらりと話を逸らされて、なかなかはっきりとした返事がなく、ここまでの回答を引き出すだけで一ヶ月以上かかったのです。
メールで交渉を始めた当初は、本の文章が私のサイトからの「無断転載」であると言う事すら、はっきりとは認めなかったくらいでしたし、「著者」の実体についても、何度も質問を繰り返して、やっと答えが返ってきたのです。はっきり言いまして、このやりとりを通じても、晋遊舎側の誠意は感じられませんでした。
さて、ここからは晋遊舎側の本への対応について書いておきます。
まず、万が一重版がかかった場合には、私のサイトから転載した章と奥付の私の名前を削除する事になりました。もっとも、こんな本が売れては困るので、重版になどならない方がいいのですが。
また、晋遊舎のサイトには、謝罪文が9月29日から二週間にわたって掲載される事となっています。これについても、私としてはもっと目立つページの最上段への掲載を求めたのですが、結果として少々中途半端な位置での掲載となりました。その点で不本意ではあるのですが、前述のように晋遊舎との交渉には疲れてしまいましたので、妥協したわけです。それこそ晋遊舎側の思うつぼかも知れませんが、本当に疲れてしまいました。まだまだすっきりしない思いはあるのですが、これにて決着と言うことにしました。
最後になりましたが、今回の件で色々な方からご支援やアドバイスをいただきました。あらためまして、ここで厚く御礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました。
まず、なぜ今回のような問題が起こってしまったのか。これについては、晋遊舎側の言い分を信用すると、「担当者が『引用』の意味を理解しておらず、結果的に転載する事になってしまった。奥付は、協力者全員の名前を載せたくて、7人の名前を載せてしまった」のだそうです。
仮にも出版社で編集の仕事をしていた人間が、「引用」と「転載」の違いがわからないなどということがありうるのかと突っ込みたいところですが、最初にメールを送ってきたK氏はすでに晋遊舎を辞めており、またこの人からは直筆の書状で詫び状を受け取りましたので、これについては信用することにしました。
しかし、それでも疑問は残っていました。それは「著者は一体誰なのか」と言うことです。奥付に名前を書かれた7人が7人とも、私と同じく無断転載&奥付に名前記載をされたのであれば、実体としての「著者」がいないことになってしまいます。
そこで、この点についても晋遊舎に尋ねてみたところ、意外な答えが返ってきました。奥付に名前が載っている7名のうち、「無断転載」されたのは私を含めて3人で、残り4人は「著者」として、8%を4人で割った2%の印税を受け取っていると言うのです。私たち3人と「著者」の4人の違いは本で使われたページ数であり、多くのページが使われている4人は「著者」、ページ数が少なかった残り3人は「引用」しただけとして、印税云々以前にこういった事情だったことすら蚊帳の外だった訳です。
「著者」4人が誰なのかについては「守秘義務」があるのだそうで、私は晋遊舎から4人の名前を聞いてはいないのです。ただ、私と藤村阿智さん、影月さんの3人は「著者」ではありません。と言うわけで、奥付をご覧になれば、消去法で自ずと「著者」はわかると思います。
それにしても、ある程度事情を知っているはずの「著者」の方々からのコンタクトが一切なかったのは、実に残念です。そういえば、Twitterで「営業妨害」云々と叫んでいた人もいましたが、「著者」だとすれば、納得できる発言です。このあたり、生臭い話になってしまって申し訳ありませんが、はっきりさせておきたい事だったので、あえて印税の件まで踏み込んで書かせていただきました。
問題の奥付
以上、晋遊舎側に事情を問いただした結果、このような内幕がわかったのですが、はっきり言ってこの交渉は非常に疲れました。のらりくらりと話を逸らされて、なかなかはっきりとした返事がなく、ここまでの回答を引き出すだけで一ヶ月以上かかったのです。
メールで交渉を始めた当初は、本の文章が私のサイトからの「無断転載」であると言う事すら、はっきりとは認めなかったくらいでしたし、「著者」の実体についても、何度も質問を繰り返して、やっと答えが返ってきたのです。はっきり言いまして、このやりとりを通じても、晋遊舎側の誠意は感じられませんでした。
さて、ここからは晋遊舎側の本への対応について書いておきます。
まず、万が一重版がかかった場合には、私のサイトから転載した章と奥付の私の名前を削除する事になりました。もっとも、こんな本が売れては困るので、重版になどならない方がいいのですが。
また、晋遊舎のサイトには、謝罪文が9月29日から二週間にわたって掲載される事となっています。これについても、私としてはもっと目立つページの最上段への掲載を求めたのですが、結果として少々中途半端な位置での掲載となりました。その点で不本意ではあるのですが、前述のように晋遊舎との交渉には疲れてしまいましたので、妥協したわけです。それこそ晋遊舎側の思うつぼかも知れませんが、本当に疲れてしまいました。まだまだすっきりしない思いはあるのですが、これにて決着と言うことにしました。
最後になりましたが、今回の件で色々な方からご支援やアドバイスをいただきました。あらためまして、ここで厚く御礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました。
F-Trainに乗った
藤子・F・不二雄ミュージアムを訪れた翌日の9月4日は、小田急のF-Trainに乗ってきた。
元々、4日の予定は特に考えておらず、F-Trainに乗るかどうかもあまり深く考えていなかったのだが、この日お会いしたケデラッタさんが発着時刻などを調べて下さったので、せっかくのチャンスなのだからと、二人で乗ってきた。
都条例のために9月いっぱいでF-Trainが終了する事がわかったのはその後なので、4日に乗っておいてよかった。下手をすると、一度もF-Trainに乗れないままに終わるところだった。
と、言うわけで、以下にF-Trainの写真を載せておく。全て、新宿駅に停車中のところを撮ったものだ。




このような、見ているだけで楽しくなる列車が、「大人の事情」でなくなってしまうのは、本当に残念だ。新宿駅では、多くの人が車体を眺めたり、写真を撮ったりしていた。藤子ファンのみならず、誰がみても楽しい列車だと思う。
出来る事なら、条例に抵触しない形にして、いつの日かF-Trainを復活させて欲しい。
さて、車体にFキャラをラッピングしているのは、F-Trainだけではない。
宿河原・登戸駅−藤子・F・不二雄ミュージアム間を走る川崎市バスにも、Fキャラを車体全面にあしらったラッピングバスがあり、こちらも見ているだけで楽しいものになっている。
今回は、ミュージアムへの行き・帰りともに徒歩で移動したのでバスには乗っていないのだが、ミュージアム前で入場待ちをしている時に、バスの写真は撮る事が出来た。せっかくなので、こちらもご紹介しておく。



このバスは、川崎市内のみの運行なので、F-Trainとは違って都条例の影響を受ける事はない。
次に、ミュージアムに行く時には、ぜひ乗りたいものだ。
元々、4日の予定は特に考えておらず、F-Trainに乗るかどうかもあまり深く考えていなかったのだが、この日お会いしたケデラッタさんが発着時刻などを調べて下さったので、せっかくのチャンスなのだからと、二人で乗ってきた。
都条例のために9月いっぱいでF-Trainが終了する事がわかったのはその後なので、4日に乗っておいてよかった。下手をすると、一度もF-Trainに乗れないままに終わるところだった。
と、言うわけで、以下にF-Trainの写真を載せておく。全て、新宿駅に停車中のところを撮ったものだ。
このような、見ているだけで楽しくなる列車が、「大人の事情」でなくなってしまうのは、本当に残念だ。新宿駅では、多くの人が車体を眺めたり、写真を撮ったりしていた。藤子ファンのみならず、誰がみても楽しい列車だと思う。
出来る事なら、条例に抵触しない形にして、いつの日かF-Trainを復活させて欲しい。
さて、車体にFキャラをラッピングしているのは、F-Trainだけではない。
宿河原・登戸駅−藤子・F・不二雄ミュージアム間を走る川崎市バスにも、Fキャラを車体全面にあしらったラッピングバスがあり、こちらも見ているだけで楽しいものになっている。
今回は、ミュージアムへの行き・帰りともに徒歩で移動したのでバスには乗っていないのだが、ミュージアム前で入場待ちをしている時に、バスの写真は撮る事が出来た。せっかくなので、こちらもご紹介しておく。
このバスは、川崎市内のみの運行なので、F-Trainとは違って都条例の影響を受ける事はない。
次に、ミュージアムに行く時には、ぜひ乗りたいものだ。
藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(3)
(2)からの続き
ここからは、主に撮影OKだった場所について、順不同で感想を書いておく。

きこりの泉&きれいなジャイアン。展示室IとIIの間の休憩所にある。ミュージアムを取り上げた雑誌やテレビ番組などでは、よく紹介されているので、まだミュージアムに行っていなくても、これの存在は知っているという人は多そうだ。個人的には、ネタを当日まで伏せておいて、驚かせて欲しかった。
なお、きれいなジャイアンは手動で出さなくてはいけないので、一人の時は撮影は難しいかも知れない。まあ、大抵の場合は誰か人はいるだろうけど。

屋上の「はらっぱ」には、ピー助に乗るドラえもんとのび太がおり、後ろの森にはバウワンコの像もひっそりと建っている。他に、ウマタケも四匹(四本?)生えていたそうだが、残念ながらそちらは見逃してしまった。

はらっぱの外の森には『ジャングル黒べえ』より、黒べえ&赤べえ&ベッカンコの神様の像も紛れている。こうやって、黒べえたちが他の作品と同様に、普通に扱われている事は、これまでの状況を思い返すと、実に感慨深い。

こちらは、屋内の「みんなのひろば」。触って遊べる仕掛けが色々あったが、基本は子供向けだし、かなり混んでいたので今回はあまり触らなかった。
ここの壁に付いている「街頭テレビ」では、藤子アニメのOP・ED映像が流れており、幻になったと思っていたシンエイ版『ドラえもん』初代ED「青い空はポケットさ」も当たり前のように流れていて、感動してしまった。ノンクレジット版が、ちゃんと残っているんじゃないか。いずれ映像ソフトに収録して欲しいものだ。
ノンクレジットと言えば、テレビ版『21エモン』のDVD-BOXに映像特典として付くはずだった、OPのノンクレジット版も流れていた。素材は存在するわけだから、DVDに入れられなかったのは歌の権利問題が原因だろうか。じゃあ何故ここでは流せるのかと、別の疑問も沸いてくるが。
他にも、東京ムービー制作の『オバケのQ太郎』〜『ジャングル黒べえ』もちゃんと流れており、シンエイ版アニメだけでなくこれらの作品もいずれはDVDなどソフト化もあるのかと、ちょっと期待してしまった。とは言え、日本テレビ版『ドラえもん』だけは完全スルー。これだけは、今後も観るのは難しそうだ。
映像と言えば、ミュージアムだけで観られる新作ショートアニメも、短いながらなかなか濃い内容だった。
『ドラえもん』と『パーマン』の共演と言うだけでも十分に心が躍るが、それだけでなくオープニングアニメはFキャラオールスター出演で非常に豪華だ。今までアニメ化された事がなかったキャラもたくさんいて、それらのキャラ達が動いているだけでも感動ものだった。
ミュージアムには行っていない人のために詳しいストーリーはここでは伏せるが、三輪勝恵さんのパーマン1号は平成劇場版からのブランクを感じさせられない声で、本当にこの人は歳を取っていないのではないかと思ってしまった事だけは書いておこう。
また、肝付兼太さんがおそらく数十年ぶりに『ジャングル黒べえ』の黒べえの声を「ウラウラウラウラ、ベッカンコ〜」と、やっていたのにも感動した。パーマンのメンバーはともかく、まさ黒べえの声が聴けるとは思っていなかった。これは、肝付さんがパーヤンで出演しているから可能だったのだろうけど。考えてみれば、スネ夫役を引退してもまだ藤子アニメの出演機会がある肝付さんも凄い。
そして、順路の最後はミュージアムショップ。ここが大混雑していて、とてもゆっくり見て回れるような状況ではなかったので、とりあえず今回は特に欲しいものを選んで購入した。いくら魅力的なFグッズといえども、手当たり次第に買っていてはそれこそきりがないと思い、買う品を絞ったと言う次第。
ところが、レジが済んでから、なんとなくショップ内であらためて商品を見ていると、困った事にまだ欲しい品がある事に気が付いてしまった。仕方がないので「せっかくのミュージアムオープンなのだから、記念の意味も込めて買うんだ」と自分を納得させてふたたびレジ列へ並ぼうとしたら、列が一階から階段を上がって三階まで伸びており、レジを済ませるまでに15分以上かかってしまった。私は結局一回目のレジとあわせて総額三千円分ほどしか買っていないが、ぬいぐるみやら何やらの大きいグッズをまとめて買っている人も多数いて、一体この一日でショップの利益がいくらになったのか、下世話な話だが気になってしまった。
私が買ったものは、以下の通り。

クリアファイル2種、モジャ公マグカップ、人形焼
ドラえもん初登場Verマグネット、O次郎ピンズ
ミュージアムの閉館時間は18時だったが、この時間を過ぎてもショップは大混雑のままだった。おそらく、ショップは1時間くらいは延長して対応していたのだと思う。18時30分頃、KAGEさんたちとふたたび合流して、その後は22時過ぎまで近所のファミレスでプチオフ会をしていた。まあ、ほとんどダベっていただけですが。
そんなわけで、ミュージアムには4時間ほどいたのだが、とてもではないが全部は廻りきれない。食事が出来るミュージアムカフェは90分待ちだったので、最初から諦めたが、私より2時間早く入ったKAGEさんたちもカフェ無しで全部は見られなかったそうなので、初めてミュージアムに来るなら、出来る限り10時入場で予約を取っておくべきだと思う。遅くても12時には入りたいところだ。
全体的に「人の数が凄かった」と言う印象が強いが、それはともかくとして、楽しいミュージアムだった。
前述の通り、まだまだ全部は見きれていないので、近いうちにもう一度行きたいものだ。と、思っても、すでに10月も土・日曜日は予約が埋まりつつある。繁盛はファンとして嬉しい事だが、平日に行くのは難しいし、どうしたものだろう。
ここからは、主に撮影OKだった場所について、順不同で感想を書いておく。
きこりの泉&きれいなジャイアン。展示室IとIIの間の休憩所にある。ミュージアムを取り上げた雑誌やテレビ番組などでは、よく紹介されているので、まだミュージアムに行っていなくても、これの存在は知っているという人は多そうだ。個人的には、ネタを当日まで伏せておいて、驚かせて欲しかった。
なお、きれいなジャイアンは手動で出さなくてはいけないので、一人の時は撮影は難しいかも知れない。まあ、大抵の場合は誰か人はいるだろうけど。
屋上の「はらっぱ」には、ピー助に乗るドラえもんとのび太がおり、後ろの森にはバウワンコの像もひっそりと建っている。他に、ウマタケも四匹(四本?)生えていたそうだが、残念ながらそちらは見逃してしまった。
はらっぱの外の森には『ジャングル黒べえ』より、黒べえ&赤べえ&ベッカンコの神様の像も紛れている。こうやって、黒べえたちが他の作品と同様に、普通に扱われている事は、これまでの状況を思い返すと、実に感慨深い。
こちらは、屋内の「みんなのひろば」。触って遊べる仕掛けが色々あったが、基本は子供向けだし、かなり混んでいたので今回はあまり触らなかった。
ここの壁に付いている「街頭テレビ」では、藤子アニメのOP・ED映像が流れており、幻になったと思っていたシンエイ版『ドラえもん』初代ED「青い空はポケットさ」も当たり前のように流れていて、感動してしまった。ノンクレジット版が、ちゃんと残っているんじゃないか。いずれ映像ソフトに収録して欲しいものだ。
ノンクレジットと言えば、テレビ版『21エモン』のDVD-BOXに映像特典として付くはずだった、OPのノンクレジット版も流れていた。素材は存在するわけだから、DVDに入れられなかったのは歌の権利問題が原因だろうか。じゃあ何故ここでは流せるのかと、別の疑問も沸いてくるが。
他にも、東京ムービー制作の『オバケのQ太郎』〜『ジャングル黒べえ』もちゃんと流れており、シンエイ版アニメだけでなくこれらの作品もいずれはDVDなどソフト化もあるのかと、ちょっと期待してしまった。とは言え、日本テレビ版『ドラえもん』だけは完全スルー。これだけは、今後も観るのは難しそうだ。
映像と言えば、ミュージアムだけで観られる新作ショートアニメも、短いながらなかなか濃い内容だった。
『ドラえもん』と『パーマン』の共演と言うだけでも十分に心が躍るが、それだけでなくオープニングアニメはFキャラオールスター出演で非常に豪華だ。今までアニメ化された事がなかったキャラもたくさんいて、それらのキャラ達が動いているだけでも感動ものだった。
ミュージアムには行っていない人のために詳しいストーリーはここでは伏せるが、三輪勝恵さんのパーマン1号は平成劇場版からのブランクを感じさせられない声で、本当にこの人は歳を取っていないのではないかと思ってしまった事だけは書いておこう。
また、肝付兼太さんがおそらく数十年ぶりに『ジャングル黒べえ』の黒べえの声を「ウラウラウラウラ、ベッカンコ〜」と、やっていたのにも感動した。パーマンのメンバーはともかく、まさ黒べえの声が聴けるとは思っていなかった。これは、肝付さんがパーヤンで出演しているから可能だったのだろうけど。考えてみれば、スネ夫役を引退してもまだ藤子アニメの出演機会がある肝付さんも凄い。
そして、順路の最後はミュージアムショップ。ここが大混雑していて、とてもゆっくり見て回れるような状況ではなかったので、とりあえず今回は特に欲しいものを選んで購入した。いくら魅力的なFグッズといえども、手当たり次第に買っていてはそれこそきりがないと思い、買う品を絞ったと言う次第。
ところが、レジが済んでから、なんとなくショップ内であらためて商品を見ていると、困った事にまだ欲しい品がある事に気が付いてしまった。仕方がないので「せっかくのミュージアムオープンなのだから、記念の意味も込めて買うんだ」と自分を納得させてふたたびレジ列へ並ぼうとしたら、列が一階から階段を上がって三階まで伸びており、レジを済ませるまでに15分以上かかってしまった。私は結局一回目のレジとあわせて総額三千円分ほどしか買っていないが、ぬいぐるみやら何やらの大きいグッズをまとめて買っている人も多数いて、一体この一日でショップの利益がいくらになったのか、下世話な話だが気になってしまった。
私が買ったものは、以下の通り。
クリアファイル2種、モジャ公マグカップ、人形焼
ドラえもん初登場Verマグネット、O次郎ピンズ
ミュージアムの閉館時間は18時だったが、この時間を過ぎてもショップは大混雑のままだった。おそらく、ショップは1時間くらいは延長して対応していたのだと思う。18時30分頃、KAGEさんたちとふたたび合流して、その後は22時過ぎまで近所のファミレスでプチオフ会をしていた。まあ、ほとんどダベっていただけですが。
そんなわけで、ミュージアムには4時間ほどいたのだが、とてもではないが全部は廻りきれない。食事が出来るミュージアムカフェは90分待ちだったので、最初から諦めたが、私より2時間早く入ったKAGEさんたちもカフェ無しで全部は見られなかったそうなので、初めてミュージアムに来るなら、出来る限り10時入場で予約を取っておくべきだと思う。遅くても12時には入りたいところだ。
全体的に「人の数が凄かった」と言う印象が強いが、それはともかくとして、楽しいミュージアムだった。
前述の通り、まだまだ全部は見きれていないので、近いうちにもう一度行きたいものだ。と、思っても、すでに10月も土・日曜日は予約が埋まりつつある。繁盛はファンとして嬉しい事だが、平日に行くのは難しいし、どうしたものだろう。
藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(2)
(1)からの続き
ミュージアム入場まで3時間、どう過ごそうと思っていたら、12時入場予定のKAGEさんが来られたので色々と話をしていたら、いつの間にか12時になった。
ひとまずKAGEさんと別れて、今度は宿河原ではなく向ヶ丘遊園駅前まで行き、食事を摂った。
その後、向ヶ丘遊園駅からミュージアムまで、徒歩で辿っていった。この道すじには、Fキャラをあしらった案内板やFキャラのブロンズ像が多数設置されており、それらを探して見つけるのが実に楽しかった。
その成果が、これらの写真だ。




とりあえずブロンズ像だけを載せてみたが、案内板の上部や川の柵にもたくさんのFキャラがあしらわれており、一通り見つけようとするだけで十分に時間が潰せるだろう。川崎市の気合いがうかがえる道筋だった。
そんなわけで、ミュージアムの周囲を散策しているうちに時間は経ち、入場時間の14時が近づいたので待機列へと並んだ。
ミュージアムは完全予約制だが、なにしろ一度に入館する人数が半端ではない(定員:500人)ので、列を作って整理せざるを得ないようだ。入館前の説明などもあり、入る事が出来たのは14時10分頃だった。
このミュージアムのメインとなるのは、何と言っても原画展示室だ。展示室Iと展示室IIの二室に別れており、Iは常設展示、IIは企画展用となっている。
Iでは数多いF作品の中でも、アニメ化されたお馴染みの作品群の原画が主に展示されており、F世界の入門用としては妥当だと思う。IIは今回、ミュージアム開館記念にちなんでF作品の連載第一回を集めた展示となっており、藤子・F・不二雄の世界展などでもおなじみの『ドラえもん』や『パーマン』をはじめとして、こちらも有名作品は一通り展示されていた。個人的には、昔のF展では見られなかった『オバケのQ太郎』の原稿が見られたのが嬉しかった。
『オバQ』や『パーマン』などは、かなり初出状態から手が加えられている事がうかがえて、切り張りやら描き足しの状態がわかるのが面白いし、作品をよりよくしようとするF先生の気持ちが込められているように感じた。
展示室は、一見すると部屋の広さに比べて展示されている原画の数が少ないようにも見えたのだが、実際に入ってみるとどちらの部屋も結構な枚数が展示されているし、二つの展示室の間には「先生の部屋」や「ヒストリーロード」などの見どころもあって、展示室IIまで見終わった時には早くも入館から二時間が過ぎていた。ミュージアムの入館時間が二時間きざみである事に、妙に納得してしまった。
今後は、企画展示用の展示室IIに期待したい。ミュージアムならではの、他では取り上げられ無さそうなマニアックな展示もぜひ行って欲しいものだ。とりあえず、今回は連載第一回特集だから、次は最終回特集だろうか。「終わる」というのはちょっと不吉ではあるが。
原画展示室を見終わった後にも、まだまだ見どころはあるので時間は二時間では全然足りない。当初予定されていた、二時間ごとの完全入れかえ制ではなくてよかった。そのかわり、早い時間の人が残っているが故の混雑もあったのだろうけど。特に、ミュージアムショップは大変な事になっていたが、それについては(3)で触れる予定。
(以下、次回に続く)
ミュージアム入場まで3時間、どう過ごそうと思っていたら、12時入場予定のKAGEさんが来られたので色々と話をしていたら、いつの間にか12時になった。
ひとまずKAGEさんと別れて、今度は宿河原ではなく向ヶ丘遊園駅前まで行き、食事を摂った。
その後、向ヶ丘遊園駅からミュージアムまで、徒歩で辿っていった。この道すじには、Fキャラをあしらった案内板やFキャラのブロンズ像が多数設置されており、それらを探して見つけるのが実に楽しかった。
その成果が、これらの写真だ。
とりあえずブロンズ像だけを載せてみたが、案内板の上部や川の柵にもたくさんのFキャラがあしらわれており、一通り見つけようとするだけで十分に時間が潰せるだろう。川崎市の気合いがうかがえる道筋だった。
そんなわけで、ミュージアムの周囲を散策しているうちに時間は経ち、入場時間の14時が近づいたので待機列へと並んだ。
ミュージアムは完全予約制だが、なにしろ一度に入館する人数が半端ではない(定員:500人)ので、列を作って整理せざるを得ないようだ。入館前の説明などもあり、入る事が出来たのは14時10分頃だった。
このミュージアムのメインとなるのは、何と言っても原画展示室だ。展示室Iと展示室IIの二室に別れており、Iは常設展示、IIは企画展用となっている。
Iでは数多いF作品の中でも、アニメ化されたお馴染みの作品群の原画が主に展示されており、F世界の入門用としては妥当だと思う。IIは今回、ミュージアム開館記念にちなんでF作品の連載第一回を集めた展示となっており、藤子・F・不二雄の世界展などでもおなじみの『ドラえもん』や『パーマン』をはじめとして、こちらも有名作品は一通り展示されていた。個人的には、昔のF展では見られなかった『オバケのQ太郎』の原稿が見られたのが嬉しかった。
『オバQ』や『パーマン』などは、かなり初出状態から手が加えられている事がうかがえて、切り張りやら描き足しの状態がわかるのが面白いし、作品をよりよくしようとするF先生の気持ちが込められているように感じた。
展示室は、一見すると部屋の広さに比べて展示されている原画の数が少ないようにも見えたのだが、実際に入ってみるとどちらの部屋も結構な枚数が展示されているし、二つの展示室の間には「先生の部屋」や「ヒストリーロード」などの見どころもあって、展示室IIまで見終わった時には早くも入館から二時間が過ぎていた。ミュージアムの入館時間が二時間きざみである事に、妙に納得してしまった。
今後は、企画展示用の展示室IIに期待したい。ミュージアムならではの、他では取り上げられ無さそうなマニアックな展示もぜひ行って欲しいものだ。とりあえず、今回は連載第一回特集だから、次は最終回特集だろうか。「終わる」というのはちょっと不吉ではあるが。
原画展示室を見終わった後にも、まだまだ見どころはあるので時間は二時間では全然足りない。当初予定されていた、二時間ごとの完全入れかえ制ではなくてよかった。そのかわり、早い時間の人が残っているが故の混雑もあったのだろうけど。特に、ミュージアムショップは大変な事になっていたが、それについては(3)で触れる予定。
(以下、次回に続く)
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