気をつけよう、甘い言葉と…▽父さん、寝言で首に!?
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2011年12月11日の『サザエさん』の感想です。お話は、
「父さんのばっかもん(新聞の番組欄では「波平ばっかもん」と表記)」 「マスオ、男のメンツ」 「夜道にご用心」の三本。 (「父さんのばっかもん」と「夜道にご用心」は当日、「マスオ、男のメンツ」は同月12日に視聴) 1.夜道にご用心(作品No.6564)
脚本:城山 昇 演出:見陰智史 原画:江沢聖三 背景:清水菜未 ある夜に防犯訓練をするサザエさんとマスオさん。マスオさんは、サザエさんに自分をを引ったくりと思わせてサザエさんからバッグを取ろうとするが、うまくいかない。不器用なうえに、迫力が無いな。(原作ネタ)
しかし、マスオさんのおかげで、サザエさんはバッグを抱えていればいいということがわかったようでした。実はサザエさん、友達と食事会に行く約束をしていました。家族の誰かが迎えに行ければいいけれど、あいにく、父さんとマスオさんの出張が重なってしまい、それどころではない様子。サザエさんは、夜道にはじゅうぶん気をつけると言ったのですが…。 翌日、マスオさんは出張に出かけたので、家には母さんとサザエさんと子供達の5人しかいない。カツオくんは、何があってもいいように、父さんとマスオさんの分を引き受けると言う。カツオくんがワカメちゃんに、自分を父さんだと思わせ、タラちゃんにもマスオさんだと思わせる。そのときのワカメちゃんとタラちゃんの想像で笑っちゃいましたよ。二人とも、面白いって。
さらにカツオくんは、父さんの真似で「バカモ〜ン!」と叫んだり、マスオさんの真似でワカメちゃんを呼ぶ練習をしましたが、子供にしか聞こえないと自分でも思いましたよ。サザエさんが玄関を出たところで一人二役までしちゃって!
食事会が終わって帰る途中、暗い道に出くわしたサザエさん。通りすがりの男についていこうとすると、男はマフラーやかばんを取りに戻るのでなかなかついていけない。原作ネタかな。
家の玄関で母さんとカツオくんが待っていると、外ではサザエさんと見知らぬ男の会話が。連れがあってよかったとホッとした母さんとカツオくんでしたが、実はサザエさん、怖かったからずっと一人二役をやっていたんですって。ええ〜!?
翌日の晩のこと。出かけていた母さんから電話が。少し遅くなるから先に晩ご飯を食べててって。そこでカツオくんは、また父さんの口真似ですか。
帰る途中にお巡りさんから犯罪が増えているから気をつけてと言われた母さん。しばらくすると、お婆さんに呼び止められた! 殺されるかと思いきや、愚痴話を聞かされましたよ。母さんはそのお婆さんと一緒に帰り、家で話を伺う。母さんに愚痴を聞いてもらったお婆さん、すっきりして、食事までよばれましたよ。みんなでお婆さんを家まで送って家に帰ると、門の戸が開いてる! なんと父さん、最終便に間に合ったので、今日帰ってきたんですって。カツオくんたら、泥棒が侵入したと思ってお巡りさんを連れてくるんだから。もう知らん。
2.マスオ、男のメンツ(作品No.6563)
脚本:牟田桂子 演出:長友孝和 原画:金子いさお 背景:亀崎経史 マスオさんがカツオくんとワカメちゃんに、クリスマスプレゼントは何がいいか聞くと、カツオくんは鉛筆、ワカメちゃんは消しゴムと言う。見くびってますね。(原作ネタ)
そんなマスオさんが、ある日、会社で部長に、甥っ子が結婚することになったが、相手の家族と一緒に住んでほしいと言われて迷っているので、参考までに、様子を見せてもらうように言われました。マスオさんも奥さん(サザエ)の家族の家に同居しているからですね。マスオさんにも男のメンツ――世間様に対する別の顔――があるって本当なんでしょうか。
当日、サザエさんは着物姿でお出迎え。紅茶を淹れて角砂糖を添えて出そうとしたら、落としてしまった。拾ったはずが平田さんにタラちゃんのさいころを出してしまう。相変わらずそそっかしいな。
お昼にうな重をとり、カツオくんとワカメちゃんが食べ終わると客間に来てマスオさんに宿題を教えに。マスオさんは二人に連れて行かれたので、平田さんが適当にくつろぐと、お茶を飲んで熱がる父さんに会ってしまう。父さん、娘夫婦とはお互いに干渉しあわないと言っていましたけど。
暫くしたら、中島くんが呼びに来て、マスオさんはピンチヒッターに狩り出されました。それがなんと、よそ様の家の窓ガラスを割ったので、それのピンチヒッターになれという。原作ネタかな。
平田さんは、ワカメちゃんやタラちゃんとかくれんぼ。タラちゃんが平田さんを押入れに誘い、扉を開けると、中にはアルバムが。タラちゃんは平田さんにそれを見せる。それには、一家の面白写真が。
やがてノリスケさんも酒を一升持って現れ、花を生けているサザエさんをおだてましたが、はさみを持って赤くなっているところがカニそっくりと言われたサザエさんは赤面してノリスケさんを押さえ込んだ。それを平田さんに見られてしまうとは!
そして夕食の時、平田さんはマスオさんと同じく、家族と楽しくやっていきたいと言いました。平田さん、自分の奥さんの家族と同居する決心がついたようで、一同は喜びましたよ。やはり、ありのままの家族を知ってもらうのが、サザエさん一家には一番だったようでしたね。
3.父さんのばっかもん(作品No.6562)
脚本:雪室俊一 演出:岡田宇啓 原画:関本典孝 背景:川上克彦 真夜中に突然「バカモ〜ン!」の声。何事かと、サザエさんとマスオさんが起きて父さんと母さんの寝室へ行くと、母さんが、今の声は父さんの寝言なんだよ、ですって。夢の中で、カツオくんでも叱ってるのかな。
来週、父さんの会社では泊りがけで忘年会をするという。寝言でも、あの調子で「バカモ〜ン!」なんて怒鳴られたら、同じ部屋の人は腰を抜かすかもしれない。なるべく若い人と一緒の部屋にしてもらえばどうかとサザエさんは言うのですが、部屋割りはもう決まっていました。父さんは、部長とご一緒なので、もし寝ているときに父さんが「バカモ〜ン!」と叫んだら、部長は《私に向かってバカモンとは何だね!》と言われて首にされるかもしれない。もし父さんが首になったら、カツオくんたちは路頭に迷うとは本人の弁。暫くしたらタラちゃんが起きてきて、怖い夢を見たデスと言いました。もちろん、おじいちゃんが怒っている夢。タラちゃんの夢にまで影響が及ぶなんてね。
父さんの会社にて、父さんが部長に呼ばれましたよ。父さん、忘年会の幹事に部屋割りの変更を頼んだとか。いびきが凄いので部長に迷惑をかけると思って、そうしたと言いましたが、本当のところは、寝言が原因なんでしょう?
カツオくんが父さんに、自分を怒鳴りたくなったときはこれを出してと、「ばっかも〜ん」と書いた紙を見せました。父さんの寝言に一家の生活が懸かっているからと考えて、見せたのに、父さんに断られてレッドカード。サッカーの審判みたい。
ワカメちゃんは、くどくど言われるより怒鳴られたほうがいいと言う。同級生の岩崎くんのお母さんなんか、しょっちゅう岩崎くんに《勉強なさい!》と怒鳴るんですって。ここでも原作ネタが入ってました。 花沢さんちに寄ったカツオくん、りんごをご馳走になりながら、花沢さんに寝言のことを言われました。同じ寝言でも、花沢さんのお父さんとはレベルが違うですって。知らない女の人の名前を寝言で叫んだ。お母さんはかんかんで白状させようとしたのですが、お父さんは「知らない」の一点張りで大ゲンカに。
カツオくんが帰ろうとしたら、花沢さんは一冊のファイルをカツオくんに。預かっていたカツオくんのテストを返してあげましたよ。
その日の晩に、カツオくんはそのファイルを父さんに見せました。まとめて見ていただいた方が手間が省けると思ったらしい。答案はどれも赤点なので、見ていくたびに怒りがこみ上げ、父さんが怒鳴ろうとした瞬間に母さんに止められるのですが、カツオくんがレッドカードを出すと、「バッカモ〜ン!」と怒鳴られた。答案なんか見せなきゃ良かったのに。
父さんが忘年会に出かけた当日の夜、父さんは部長の大いびきで眠れない。いびきが止まって、やっと眠れると思ったら、また大いびき。翌朝、カツオくんが茶の間に来ましたが、半分寝ているみたい。父さんのことが心配で、よく眠れなかったって!? 父さんも部長のいびきがうるさくて一睡もできなかったらしく、これでカツオくんの生活も安泰のよう。
カツオくん、学校の授業中に居眠り。生活の心配で眠れなかったと言う花沢さん。と突然、カツオくんは夢の中で父さんに叱られ、急に起き上がって父さんに謝っちゃって、まあ。クラスのみんなに恥をかかれたカツオくんでしたとさ。 次週は「コタツのない冬」「母さんの忘年会」「過保護はお断り」の三本をお送りします。
そして予告の父さんのコメント! > 波平です。
> 通勤かばんが少々くたびれてきました。 > 買い替えも考えましたが愛着もあります。 > よーし、手入れしてまだまだ使うぞ。 私の愛用のリュックもほころんできましたが、手入れは難しそうなので放っています。では、また。 |