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秋元才加 マラソンでフィリピンへ恩返し

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「東京マラソン2012公式ガイドブック」を手に笑顔を見せるAKB48秋元才加
「東京マラソン2012公式ガイドブック」を手に笑顔を見せるAKB48秋元才加

 AKB48秋元才加(23)が14日、2年連続で東京マラソンに出場することを発表した。今年は2月27日に恋愛騒動のみそぎの意味を込めて初挑戦。制限タイムギリギリの6時間53分53秒で完走したが、来年2月26日開催の同大会には、10万円以上を寄付して出走権を得た「チャリティーランナー」としてエントリー。自身のルーツ(起源)があるフィリピンへの恩返しも込めて、42・195キロを走り切る覚悟だ。

 AKB48きってのスポーツウーマンの秋元流の恩返しだ。

 「前回は自分のために走らせていただき、人の温かさを感じさせていただきました。今度は、皆さんのために走りたいと決心しました」

 前大会は、昨年に起こした恋愛騒動のみそぎの意味を込めて、初挑戦した。完走後、辞任していた「チームK」のキャプテンに復帰。反響は大きく、その後もファンや周囲から「またマラソンを走らないの?」と問われ続け、「走りたいし、せっかくなら何か意味を持たせたい」と思案していた。そんな時に10万円以上を寄付して走る東京マラソンのチャリティーランナー枠を知り、即決した。「今年は東日本大震災があったし、個人的な親孝行にもなりそうなんです」。

 秋元の母はフィリピン人で、幼少時代に母の母国を訪れたこともあった。その際に貧民街も目にしていた。「今回の寄付金は、震災に50%、そのほかに50%分配されます。その寄付先にはフィリピンの医療施設も入っているんです。昔からフィリピンの子どもたちのために何かしたいと思っていて、母親孝行にもなるので」。

 初挑戦では、新宿2丁目で「才加ちゃん頑張ってぇ」と“オネェさん”たちから、浅草では「秋元さん、がんばんな!!」と江戸っ子口調で励まされ、東京の魅力と感謝を感じた。ただ、完走タイムは6時間53分53秒と7時間の制限時間ぎりぎりだった。「今年は5時間台を出したい。自分のためよりも、人のための方がより頑張れると思うんです」。精神面もひと回り成長した秋元は、希望に満ちあふれたまなざしで誓った。【瀬津真也】

 ◆秋元才加(あきもと・さやか)1988年(昭63)7月26日、千葉県生まれ。AKB48の2期生として06年4月1日のチームK発足公演でデビュー。フジテレビ系「笑っていいとも」のレギュラーなど、ソロ活動でもメンバー屈指の人気。166センチ。血液型B。

 [2011年12月15日8時48分 紙面から]


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