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強盗殺人の証拠品 裁判所紛失

12月16日 21時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

9年前に東京・品川区で起きた強盗殺人事件の証拠として、裁判所の倉庫に保管されていたナイフが無くなっていることが分かりました。管理していた東京高等裁判所は、「誠に遺憾だ」としています。

この事件は、9年前に東京・品川区で製麺所の経営者夫婦が殺害されたもので、強盗殺人の罪に問われている中国人の被告は、1審と2審で死刑判決を受けて最高裁判所に上告しています。東京高等裁判所によりますと、ことし9月、倉庫に保管している証拠の全件検査を行ったところ、この事件の証拠として保管されていたナイフが無くなっていることが分かったということです。ナイフは、東京高裁が保管を始めた平成19年以降、持ち出された記録はなく、裁判所は紛失した時期や経緯は分からないとしています。東京高等裁判所の岡健太郎事務局長は「誠に遺憾で、職員に対して一層の指導を行い、再発防止に努めたい」とコメントしています。