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2011年度 掲載 

安田女子大学

文学部 心理学科

池田智子ゼミ

2012年4月「心理学部 心理学科」開設

池田智子ゼミ

社会心理学、認知心理学、発達心理学など、幅広く心理学にアプローチする池田ゼミ。ゼミ生は各自テーマを決定し、アンケート、実験などでデータを収集。1月の卒論発表会に向けて、論文を完成させる。

調査・実験から導く「人のこころ」の奥深さ

 「このゼミの学生は、みんな調査や実験を通してデータをとります。データの分析を通して、自分がたてた仮設を検証し、論文に仕上げていきます」と池田先生。
 訪問したこの日は、数人のゼミ生がレジュメを持ち寄り、研究の集大成を発表する日。和やかな中にも専門用語が飛び交って、気持ちいい緊張感が漂っていた。

好印象を与える目元・口元

 『瞬目と話しぶりが印象形成に及ぼす影響』をテーマに選んだ河部かすみさん。人にもっとも良い印象を与える「まばたきの回数&話し方のスピード」を調べる目的で、友人にモデルになってもらい、まばたきと声を組み合わせた数パターンの映像を作成。それを、心理学科の1・2年生130人に見せて実験を行った。
 「仮説では、まばたきが多い=悪印象と考えていました。でも結果は予想外で、まばたきが多くても話すスピードが速い=好印象だったんです」
 つまり、目元と口元が連動している方が、好印象につながる。まばたきをたくさんしながら、ハキハキと話す「躍動感」を人は好むようだ。
 河部さんは「卒業したら営業職に就きたい」と思っているので、人に与える印象にとても関心があるとのこと。これまでも、まばたきに着目した研究はあったけど、話し方をプラスして実験するのは彼女のアイディア。これからの社会生活に大いに役立ちそう!

自粛する気持ちの背景は?

 東日本大震災をきっかけにテーマを変更したという市倉左知子さん。『災害時における自粛意識と自己意識的感情との関係』について研究することにした。
 「3.11の後、みんな、イベントや買い物をいろいろ自粛したでしょう。自然なことだと思いながら、逆に改めてその意識はどこから来るんだろうと思ったんです」
 市倉さんの仮説は、「共感性の高い人が、特に行動を自粛しようとするのではないか」というもの。しかし、調査結果では、「他人に対して負い目を感じやすい人や、辛い状況を前に強く動揺する人の自粛意識が高い」という結果が出たそうだ。
 「意外でした。こんな結果が出ると思わなかったので、正直びっくりしているんです」と市倉さん。現在、悩みながら卒論を書いている最中だが、もう少し考察を進めて「自粛意識の背景にある、人間の深い想いを探っていきたい」と話してくれた。


教室のスクリーンに、実験材料のビデオを再生してくれた河部さん。まばたき&話すスピードの組み合わせで、印象がかなり異なる。

 他のゼミ生の研究テーマも、興味深いものばかり。心理学は奥が深く、調査や実験をしてみると、仮説を裏切る結果が出ることも多い。でも多分、そこが心理のおもしろさなんだね。

加賀 瑞季さん快−不快な認知処理に及ぼす表情の効果
岡本 明菜さん色嗜好スタイルとYG性格特性に関する研究
丸岡 祐子さん青年期の「甘え」と愛他傾向との関係
徳島 沙帆さん 自伝的記憶における気分不一致効果とパーソナリティに関する研究
沖村 沙樹さん青年期におけるアニミズム傾向と画像に対する空想的反応
新谷 めぐみさん 自己認知と自己呈示における自己像の不一致
猪掛 さやかさん女子大学生の所属大学に対する組織コミットメントを規定する要因
 



学生が手作りした「心理学かるた」。琴の音をバックに読み手の声を録音した、専用テープもある。

手製かるたで心理学に強くなる

 ゼミも終盤に差し掛かると、何やら教室は賑やかに。机の上には、カラフルなかるたがバラバラ・・・。これは池田先生の授業を受けた学生が、イラストや文章を手作りした「心理学かるた」。心理学の現象や用語、学者の名前などが登場するため、楽しみながら専門的なことを覚えられるという優れモノだ。 かるたに手を伸ばす元気な学生を見ながら、先生はニッコリ。「ゼミ生は研究に対してとても積極的です。他人の研究に対しても、心理学的視点から自分の意見をはっきり持っているのが頼もしい。みんな、私の自慢の学生です」

池田先生を囲んで。「ゼミのモットーは、楽しく真剣に研究に取り組む!」

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