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2011年12月17日0時16分

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ヒトiPS細胞からつくった肝臓細胞、市販へ

 医薬基盤研究所(大阪府茨木市)とバイオベンチャー「リプロセル」(横浜市)は15日、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった肝臓細胞を製品化したと発表した。来年4月に販売開始する予定。薬の安全性や副作用の検査が効率よくでき、新薬を安く早く開発するのに役立つという。iPS細胞でつくった細胞では、心筋や神経細胞はすでに製品化されているが、肝臓細胞は初めて。

 医薬基盤研などによると、特定の遺伝子を適切な時期に導入することで、効率良く肝臓細胞を作り出せるという。従来1〜2割程度だった効率を8〜9割までに上げられたとしている。この手法は、医薬基盤研の水口裕之チーフプロジェクトリーダー(大阪大教授併任)らが開発した。

 肝臓には薬を分解する働きがあり、薬剤が肝臓にどう働くかや、毒性がないかの確認は、新薬開発の初期段階で欠かせないが、現在はヒトの肝臓細胞から育てた輸入品に頼っている。

続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます

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