NHK青森県のニュース　青森放送局

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弘南バス生協が元職員を告訴

多額の使途不明金が明らかになり、破産手続きが進められている弘前市の弘南バス生活協同組合は、元職員の女が組合員の積立金、少なくとも３４００万円を着服していたとして、１６日、業務上横領の疑いで警察に告訴しました。
告訴されたのは、弘南バス生活協同組合に勤務していた４０歳代の元職員の女です。
弘南バス生協などによりますと、元職員の女は、平成５年からことし１月にかけて組合員が毎月納めた積立金を繰り返し着服していた疑いが持たれていて、被害額はおよそ１億６０００万円に上るということです。
弘南バス生協は、およそ１億７０００万円の負債を抱えて現在、破産手続きを進めていますが、負債の多くは使い道がわからない不明金で、生協側の調べに対し、元職員の女は着服の事実を認めているということです。
こうしたことから生協側は、元職員の女が管理していた通帳や関係する資料をもとに、時効が成立していない平成１７年５月からことし１月までに着服されたと見られるおよそ３４００万円について、担当の弁護士を通じて、業務上横領の疑いで弘前警察署に告訴しました。
担当している松本史晴弁護士は、「公訴時効の関係もあり、確実に立件できるものを選んで告訴した。正義をただすという意味でも警察による捜査に期待したい」と話していました。
告訴状は弘前警察署に受理されたということです。

12月16日　21時40分

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