2011年12月15日 木曜日
まず「大使」って、言葉の響きを感じてみてください。マグマ大使、おそうじ大使、だるま大使、なんかいろいろあるようですが、大使とは通常の言葉でいえば「全権委任大使」(憲法第7条第5号)です。
日本国の天皇陛下から全権を委任されている大使がセクハラ疑惑だというのですから、とんでもないことです。セクハラ大使田村義雄、もといクロアチア大使田村義雄という人物を検索してみました。
〜〜NEWポストセブン引用〜〜
http://www.news-postseven.com/archives/20111214_75335.html
クロアチア大使セクハラ 外務省の“恫喝”に大新聞沈黙した 2011.12.14 16:00
本誌前号は外務省によって握り潰された「駐クロアチア大使のセクハラ事件」を世に問うた。するとどうか。思わぬ“悪の秘密結社”があぶり出されてきたのである。「国家代表」の肩書きで犯した重大問題を「無かったこと」にしたのは、当事者の官僚たちばかりでなく、与野党政治家、そして記者クラブに巣食う大マスコミであった。
報道の本分を忘れているのは政府や国会を監視すべき大メディアである。
もともと、田村義雄・駐クロアチア大使のセクハラ問題はこの秋頃から外務省内で噂になっており、新聞記者の一部は、独自に裏付け取材にも動いていたようだ。
しかし、本誌報道後、大新聞は一川保夫・防衛相の問責問題は連日報じているのに、田村大使のセクハラ事件については黙殺を決め込んでいる。
外務省の“毒まんじゅう”を喰っているからだ。
本誌が11月末に現地で田村大使に取材したことが本省に伝わると、現地大使館と本省で情報源探しが始まり、同時に木寺昌人・官房長を中心にマスコミ対策が練られたという。
田村大使に不快感を示す外務省中堅官僚の話である。
「週刊ポストが監察査察官の調査内容まで把握していることがわかると、官房は他のメディアに広がらないように手を打った。職員が親しい各社のキャップやデスククラスに、『書いたらわかっているでしょうね』と大使問題を報じた社を“出入り禁止にする”とほのめかしたようだ。それで新聞は書けなくなった。上層部も“後追い報道をうまく封じ込めた”と少し安堵しているようだ」(報道への圧力について、玄葉大臣は本誌に「聞いていない」と答えた)
外務省記者クラブは通称「霞クラブ」と呼ばれるが、新聞社やテレビの記者は外務省に逆らえない体質がある。記者が首相や外相の外遊に同行取材する際、外務官僚から機密費で飲食の“接待”をまじえてレクチャーを受けたり、外務省に「領収証」を出してもらって出張経費を精算したりする関係にあるからだ。
首相官邸や外務省詰めを経験したベテラン記者が明かす。
「首相の外遊の場合は同行記者にも相手国から土産が出る。中東の石油産出国では高級時計が全員に配られた。最近は経費削減で社から出る出張費も世知辛くなったが、以前は外務省に頼んで領収証を多めに切ってもらい、それで夜の遊び代やお土産代を捻出することはみんなやっていた」
そうして外務省とのズブズブの関係を築いてきたから、出入り禁止がどうのという以前に、役人ににらまれたら一歩も動けない腰抜けのカエル同然の存在なのである。
大メディアでもまだ外務省経験が浅い若手記者は、「ポストの記事で初めて知った。大臣や副大臣のぶらさがり会見でこの件を質問しなくていいのかと思ったが、上司からは何の指示も出なかった」と、さすがに報道規制に違和感を持っているが、思い切って質問する度胸はない。
※週刊ポスト2011年12月23日号
〜〜引用終わり〜〜
外務省職員も、大マスコミの外務省担当社員も、いいですね。わたしにもこういう美味しい仕事が来ないのは彼らが独占しているからですね、困ったもんだ。
さて、具体的にはどういうことなのか。
まず田村義男というセクハラオトコ
1971年東京大学法学部卒業後、大蔵省入省。理財局次長、大臣官房総括審議官、関税局長を経て環境省に転じ、大臣官房長、総合環境政策局長を歴任し、2006年(平成18年)環境事務次官。 退官後は環境省顧問を経て、2009年駐クロアチア大使。
以上wikipedia参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%9D%91%E7%BE%A9%E9%9B%84
生年月日が確認できませんがストレートで大学に入り卒業したとすれば、1949年生まれ、ということになります。現在62歳です。
一連のセクハラ大使の一連の事件をまとめてあるのがNAVERの「田村義雄駐クロアチア大使のセクハラ疑惑」です。
http://matome.naver.jp/odai/2132305170901946201
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111208-OHT1T00280.htm
関係者によると大使は昨年4月ごろ、採用して間もない現地国の20代の女性職員を視察に同行させ、公用車の後部座席で体を密着させるなどしたという。その後もセクハラと受け止められる行為を繰り返したとされる。
調査はセクハラ疑惑に関する現地からの訴えを受け、査察使として派遣された外務省の稲葉一生監察査察官が今年1月18〜23日に実施。内部査察報告書で「現地職員を被害者とするセクシュアルハラスメントの事例が認められた」と明記した。大使による日本人職員へのパワーハラスメントや、酒気帯び運転をした疑いにも言及している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%9D%91%E7%BE%A9%E9%9B%84#.E3.82.AF.E3.83.AD.E3.82.A2.E3.83.81.E3.82.A2.E5.A4.A7.E4.BD.BF.E9.A4.A8.E8.81.B7.E5.93.A1.E5.A5.B3.E6.80.A7.E3.81.AB.E5.AF.BE.E3.81.99.E3.82.8B.E3.82.BB.E3.82.AF.E3.83.8F.E3.83.A9.E7.96.91.E6.83.91.E5.A0.B1.E9.81.93.E3.81.A8.E5.A4.A7.E4.BD.BF.E4.BA.A4.E4.BB.A3
2011年、特命全権大使として赴任中のクロアチア大使館の事務職員として勤務する20代のクロアチア人女性に対し、車内で抱き寄せて強引にキスをしたり、足を撫で回したり、抱きついて身体を触ったりしたといった常習的なセクハラ疑惑が発覚した。
そして12月8日、20日に発令される外務省幹部職員の人事異動に伴い交代させられることが分かった。
現地からの訴えを受けて、外務省側は1月に稲葉一生監察査察官を査察使監として派遣し調査を実施。田村は外務省の調査を全面否定しているが、内部査察報告書では「現地職員を被害者とするセクシュアルハラスメントの事例が認められた」と明記し、事実を大筋で認定した。
さらにこの報告書では、田村による大使館に勤務する日本人職員へのパワーハラスメントや、酒気帯び運転をした疑いについても言及した。疑惑報道に関して外務省政務三役(民主党議員)の一人は「話は少し前に知った。公にならない形で対処する」と述べた。
結局、「再発防止の約束が得られた」として人事異動の形を取り、セクハラの事実確認がされたにも関わらず処分は行わない方針となった。
クロアチア外務省は日本でのセクハラ報道を知り、東京のクロアチア在日大使館に記事の詳細な翻訳を送るように指示した。
〜〜47ニュース12月8日引用〜〜
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011120801001926.html
セクハラで駐クロアチア大使交代 現地職員に、処分せず
現地の女性職員に対するセクハラ疑惑を持たれた田村義雄駐クロアチア大使が、20日にも発令する外務省幹部職員の人事異動に伴い交代させられることが8日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。大使は外務省の調査に全面否定したが、同省は事実を大筋で認定。だが「再発防止の約束が得られた」として人事異動の形を取り、処分はしない方針だ。
政務三役の一人は「話は少し前に知った。公にならない形で対処する」と述べた。処分見送りに政府内では日本の国際的イメージの悪化を懸念する声も出ている。
大使は財務省出身で、環境事務次官を経て2009年3月、駐クロアチア大使に任命された。
〜〜引用終わり〜〜
どんなことをしたか(?)
〜〜NEWポストセブン〜〜
http://www.news-postseven.com/archives/20111205_73799.html
(略)被害を受けたのは昨春から大使館の事務職員として勤務する20代のクロアチア人女性のクララさん(仮名)。170センチ台半ばという長身で髪が長く、現地職員の中でもひときわ目を引く美人だ。
「大使は美人の若い子が好きなようで、採用する時から、クララさんに目をつけていたようだ。大使館勤務の職に応募してきた若い娘の写真を机に並べて、ニヤニヤしながら眺めて選んだと聞いている」
大使館関係者はとんでもないというように眉をひそめて証言を続けた……。
大使の「行為」が始まったのはクララさんが勤務を始めて3日目からだった。田村大使は視察に行くのに現地人の秘書ではなく、わざわざ新人の彼女を指名して同行させ、公用車のレクサスの後部座席に並んで座らせた。そして視察の途中で彼女を抱き寄せ、強引にキスをした。
セクハラ行為はその後、次第にエスカレートしていく。車内でクララさんの足を撫で回したり、抱きついて身体を触ったりするようになったという。非常に悪質なセクハラ行為である。
だが、彼女は半年間、大使のセクハラに対して泣き寝入りを続けるしかなかった。大使館の職を辞めるわけにはいかない家庭の事情を抱えていたからだ。父親が失業中であり、兄弟を含む家族の生活がかかっていたのだという。
車内には運転手もいる。大使の強引なキスを目撃し、すぐに職員の間にウワサが広がった。彼女は現地職員たちに打ち明けたという。
「こんなことが近所に知られれば、いまの家にも住めなくなる」
我慢すべきじゃないという同僚たちに、彼女はそうクビを振った。クロアチアでは居住地域の連帯意識が強い。職を失うことが怖いだけでなく、セクハラ行為をされたことで、自分の家族の評判も落とすことになると心配したのだ。
彼女が家庭の事情でことを荒立てようとしなかったために、大使は味をしめたのかもしれない。弱みに付け込んだ卑劣な行ないというほかない。
※週刊ポスト2011年12月16日号
〜〜引用終わり〜〜
権力を傘に着たセックス犯罪(性犯罪ではなくセックス犯罪と言うべきです)ほど卑劣なものはないと思っています。国際的には日本国内以上にセックス犯罪は犯罪性の大きいものだと認識されています。女性の権利意識の強い欧米では女性に対する屈辱的な人権侵害にあたるからです。
いわゆるセクハラ事件では現在日本でもセクハラ当事者だけではなく企業の管理責任も問われますが、それはカネをきっちり取る手段的な目的もありますがそれ以外にも女性への人権侵害を見逃していたことの責任がある、という解釈です。
職員のセクハラに対しても責任を負うべき立場である全権委任大使が自らセクハラをした、セクハラ大使のセクハラの事実を把握しながら処分をせず、したがって在職のまま放置するということがどれだけ国益を貶めるかわかっているのだろうか。
卑劣で破廉恥な公務員の行為に対しては法律に基づく処分をすることが相手国との信頼関係を結ぶ唯一の行動だと思いますが、外務省や民主党政治家は、その当たり前の行為を貫きとおすことができないなら日本国民の代理・代表としては相応しくありません。当事者である田村義雄はもちろん、処分を行わなかった責任者はすべて懲戒の対象です。
仮に冤罪だというなら田村義雄は有能な弁護士を雇って懲戒無効の民事裁判をすればいい、それが新自由主義の要求するところです。
それにしても大マスコミはこんな記事を掲載していません。そういうバイアスのかかった記事を日々カネを払って読まされているわたしたち日本国民は幸せなのでしょうか。知らない世界で何が起きていても知らなきゃ幸せと感じるか、それとも本当のことを知ることでよりよい日本国を作り上げ子子孫孫の繁栄を作り上げていくことを幸せと感じるか。
わたしがクララさんの父親だとしたら、自分の正義としてこういう田村義雄というセクハラ大使を許すことはできません。法に基づいた処分を要求します。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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