◎知事発言 | 11月の定例県議会は、11月29日月曜日に招集いたします。 |
◎質疑応答 | | |
○小学校6年生の女子児童の自殺について |
(記者) | 桐生市のいじめの問題についてですが、文部科学省から桐生市教育委員会に、「調査の結果が不十分だ」という指導がなされたと思います。知事は、あの調査結果を、どのように御覧になりましたか。 |
(知事) | 小学6年生の女の子が自殺をしたという、その要因の一つといえるかは分かりませんけれども、いじめがあったという事実があったわけです。しっかりととらえて、再発防止に努めていかなければならないと思っています。また、今朝の新聞には桐生市長のコメントも載っていましたが、桐生市教育委員会で再度調査を行うということですので、その推移をしっかりと見守りたいと思います。 |
(記者) | 最初の(桐生市)教育委員会の調査結果は、自殺といじめの因果関係は証明できないということでした。それについては、どう思われていますか。 |
(知事) | 何もなくて自殺するわけないですから、その辺のところは教育委員会として、再度しっかりと調査していくということなので、見守っていきたいと思います。 |
○八ッ場ダムについて |
(記者) | 八ッ場ダムについてですが、負担金の支払留保に関して、この間、馬淵国土交通大臣が中止の「撤回」をするような発言をなさいました。それが、負担金の支払留保に及ぼす影響はありますか。 |
(知事) | 先日、馬淵大臣に現地視察に来ていただきました。私がその場で確認させていただいたのは、「中止の方向性」を撤回していただくこと、1都5県で要求している検証工程をしっかり示していただきたいこと、現地の生活再建については、しっかりやること。この3つの点です。これに対し馬淵大臣は、24年度の(国の予算の)概算要求まで、すなわち、来年秋までに検証結果を出すということを言っていただきました。 先日、石原都知事とお話をしてきました。上田埼玉県知事とも電話で話をいたしました。1都5県の知事でしっかりと議論して、早期にこの問題が解決するように努力していきたいと思っています。 |
(記者) | 上田知事と電話でお話をされたのは、いつですか。 |
(知事) | (今週の)月曜日です。都知事とお会いした後です。 |
(記者) | 上田知事は、「中止撤回」の発言に関して、負担金を支払う可能性があることを記者会見でおっしゃっていると思います。 |
(知事) | 要するに、「検証工程をしっかり示してください」というのが1都5県の要求でしたから。いつまでに検証結果を出すのか、それが24年度の概算要求まで、来年の夏か秋までに出すということです。出せば、留保を解除するという議論でしたから。 |
(記者) | 「ダム本体(の事業費)がゼロ要求では、(負担金の支払は)無理」とはおっしゃっていると思うのですが…。 |
(知事) | 今のは、今年度の予算です。地方(負担分)が90億円近くあるのは。それを、早く執行してもらうということですから。 |
(記者) | もう1つ、上田知事が、「1カ月以内に、馬淵大臣と1都5県の知事が話し合う場が持てればよい」とおっしゃっています。それについては、知事はどうお考えですか。 |
(知事) | できるだけ早く持ちたいと思います。馬淵大臣もお気持ちはあるし、石原都知事もありますから。八ッ場ダムの現地で、馬淵大臣がおっしゃった言葉ですので、1都5県の知事と、早い段階で議論すべきだと思います。 |
(記者) | 検証の場についてですが、明日も開催されると思いますが、まだ幹事会の段階ですけれども、まだ各知事が参加していないことについては、どうお考えですか。 |
(知事) | 時機が来れば、参加すると思います。まだ、検討の準備段階ですから、別に問題視はしていません。 |
(記者) | 呼ばれたら行く、ということですか。 |
(知事) | 呼ばれたら、ではなく、時機が来たら進んで行きます。 |
○小学校6年生の女子児童の自殺について(再) |
(記者) | 今回のいじめの件に関してお聞きしたいのですが、昨日、文部科学省が、桐生市教育委員会の調査結果では不十分という判断を示しました。知事としては、報告書の内容はどのようにお感じになったでしょうか。 |
(知事) | 私の前回の記者会見をお聞きになったかと思いますが、「一般論として」と言ってお話しましたが、いじめがあった時に学校がしっかりとした意思表明をしないで、「いじめがなかった」という発言が全国的にどこでもあります。そういうことを言っている段階では、検証も再発防止もできないのではないかと思います。もっとしっかりとした、いじめ問題に取り組む姿勢を積極的に取っていくべきだという思いは、強くあります。桐生市教育委員会としても、しっかりと取り組むと。市長もコメントで、「まだ不十分である」、「再度調査する」とおっしゃっていますので、それを見守りたいと思います。 |
(記者) | 知事としては、やはり不十分と、同じようにお感じになったのですか。 |
(知事) | そうですね。 |
(記者) | 学校がいじめと認定するまでに結構な時間がかかったわけですが、学校側の対応については、どのようにお感じになったでしょうか。 |
(知事) | 学校としても、もっと適時、適切な対応を期待したかったところはあります。亡くなった子どものことを考えたり、遺族のことを考えても、学校がもっと真摯(しんし)に対応すべきかと思っています。 |
(記者) | 今後、県としては再発防止について具体的にどんなことをする必要があるとお考えでしょうか。 |
(知事) | 今朝、教育長ともまた話をしました。できるだけ早く、小学校、中学校、高等学校について、しっかりと取り組んでほしいと。教育長のほうで、しっかりと議論を深めてもらえると思います。 |
(記者) | 知事としては、どのような再発防止策があるとお考えですか。 |
(知事) | いずれにせよ、予兆があると思います。それをしっかりととらえるだけの包容力がほしいと思います。 |
(記者) | 先生方の。 |
(知事) | はい。 |
(記者) | 校長先生に対する処分権限は県にあるということなのですが、何らかの処分はあるとお考えですか。 |
(知事) | きょうはコメントは控えます。 |
○八ッ場ダムについて(再) |
(記者) | 八ッ場ダムの関係ですが、馬淵大臣が長野原町を訪れて中止の話を取り除いた上で、予断なく検証するとおっしゃっていましたが、その一方で、津川政務官が群馬県選出の国会議員のところを訪れて、「中止の大前提は変わらない」という説明をされたと、今日の一部報道でありました。 現地での説明と国会議員への説明が食い違っている部分が、国土交通省側にあって、そこは見解の相違なのかどうなのか分かりませんが、知事としては、説明の違いについてどのようにお感じになられていますか。 |
(知事) | 記事だけの判断ですが、前回も前原前国土交通大臣が、地元では「予断なく検証する」、しかし東京へ行くと「中止の方向は変わらない」とおっしゃっていました。現地でも、「中止の方向で変わらない」とはおっしゃっていましたけれども。それが、現地で話し合いができない、大きな問題だったわけです。そのことは、馬淵大臣も十分に承知した上で、今回の発言になったと思います。 その前に、先月、三井副大臣と津川政務官が現地にいらっしゃいました。その時、三井副大臣が、「いろいろご迷惑をかけた」ということで陳謝してくれました。次に津川政務官があいさつした時、その時も、「中止の方向は変わらない」ということをおっしゃったのですね。その時、三井副大臣はそれを制止してくれました。私は、それも影響しているという感じはしています。 今回も、馬淵大臣が、前原前大臣やいろいろな方と議論をした上で今度の発言をされたのだと思います。一国の大臣が言うことを、(まわりの方が)いろいろなかたちで言うということ自体、今の(政府の)あり方を疑問に思うことがあります。ただ、私は、馬淵大臣が公式の場でおっしゃったことは、重く受け止めています。 |
(記者) | それを受けて、負担金留保の問題ですが、大澤知事が6日の意見交換終了後に、記者団の質問に対して、「解除の方向に向けて協議したい」という意向を示されました。しかし、1都5県のほかの知事さんの発言を聞いていると、石原都知事をはじめとして、どうも前向きととらえられる発言をされていないように感じます。それについての、知事のご所感はいかがでしょうか。 |
(知事) | 当日や翌日の段階では、前向きだったと思います。ただ、いろいろな混乱するような記事も出ましたので、1都5県の知事としても、真剣に大臣と話し合って、その上でもう一度発言をしていただく必要はあろうと思います。 |
(記者) | 知事としては、解除に向けての方向性については、かなり前向きというか、解除できるのではないかという期待感を持たれているということでよろしいのでしょうか。 |
(知事) | そういう期待感を持って、石原知事、上田知事とお話しました。その時は、非常にいい感触で、「これはいける」と思っていました。あまりにも、いろいろな方がいろいろな発言をされますので、しっかりと1都5県知事で連携して、馬淵大臣とお会いして、1都5県知事が要請している問題ですから、1都5県知事にしっかりと回答をいただく必要があると思います。 |
(記者) | 払うか払わないかという1都5県の意思決定は、知事6人と馬淵大臣が会って、その場で決定するということですか。 |
(知事) | 再度、1都5県知事で中身を議論するかもしれませんし、その時の回答が良ければ、そこで結論が出るかもしれません。なぜ留保しているのか、問題提起はしっかりとしていますから、その障害を取り除く回答が来れば、何ら問題はないと思います。 |
(記者) | ほかの知事さんの発言に対する、大澤知事の戸惑いはありませんか。実際に、「払わない」とおっしゃっている知事さんもいらっしゃいますが。 |
(知事) | 私は、この間、馬淵大臣と話をした時の感触を得て、馬淵大臣の真剣な様子から、不安は持っておりません。 |
(記者) | 上田知事や石原知事の発言を聞いていますと、予断なく検証して、大臣はその検証結果に従う。その結果、「ダムが必要だ」という結論が出た時には、きちんとダムを造る、というところまで発言すれば、負担金の留保は解除する、という趣旨の発言に受け取れます。この前、馬淵大臣が来た時は、「ダムを造ることもあります」とまではおっしゃいませんでした。そういうところまで、今度1都5県知事と大臣が会われた時に、馬淵大臣に言ってもらいたい。そこまでしないと、多分、負担金の留保をなかなかされないのではないかと思うのですが…。 |
(知事) | ダムの検証というのは、コストの問題や治水・利水の問題等を総合的に勘案して、必要かどうかを判断するわけですから、馬淵大臣が検証結果に従うのは、私は当然だと思っています。 |
(記者) | そこで、「ダムが必要だとなった場合には造ります」という一言を、石原知事や上田知事は求めているのではないかと思うのですけれども。 |
(知事) | 検証結果で必要となれば、造るに決まっているのではないですか。 |
(記者) | そう思うのですが、馬淵大臣は、民主党の大臣としてなかなかその辺は言えないのかと思ったのですが。 |
(知事) | 新聞が騒ぎますからね(笑い)。 |
(一同) | (笑い) |
(知事) | せっかくいい流れになると、それを壊すような記事を書きますから、非常に困るところもあるのですが(笑い)。しっかりと1都5県の知事で話し合って、取り組んでいきたいと思っています。 |
(記者) | 「できるだけ早く、1都5県で話し合う」ということだったのですけれども、めどはありますか。例えば、12月中とか。 |
(知事) | それを、月曜日に石原都知事にお会いしてお願いしました。それから、上田知事に取りまとめをお願いしました。 |
(記者) | 年内中にも(ですか)。 |
(知事) | それは、今、上田知事に調整していただいています。 |
○朝鮮学校に対する補助金について |
(記者) | 朝鮮学校の関連でお伺いしたいのですが、平成21年度、県から朝鮮学校に対して、253万円余りの補助金が出されています。今、民主党の高校無償化の関係でも議論を呼んでいますけれども、自治体によっても補助金の支払を留保したり、視察したりする動きが出てきていますが、知事として、朝鮮学校に補助金を出しているということについてどういうふうにお考えになっているかということと、来年度の支払について検討されていることがあれば、お聞かせください。 |
(知事) | 朝鮮学校に補助金を出すことについては、いろいろなご意見があることは承知しております。群馬県としても、昭和61年から教育振興費補助金を交付しています。国や都道府県によって異なると混乱を招くだけだと思っています。国の就学資金の判断を踏まえながら、群馬県としても慎重に取り組んでいきたいと、今、議論をしているところです。 |
(記者) | 具体的な朝鮮学校の教育内容をチェックせずに、補助金が支払われているわけですけれども、それに関して、いいこと、悪いこと、知事ご自身はどういうふうにお考えですか。 |
(知事) | 今、群馬県が出している補助金の額を考えると、運営費の極一部かと思っています。教育内容においていろいろとご意見があることは十分に承知していますが、朝鮮学校の子どもたちも日本で住んでいく上では、しっかりと教育を受けていただかないと、将来において、いろいろな問題になる可能性もあります。その辺のところも踏まえると、いろいろとよく考えていかなければいけないと思います。 |
(記者) | 今、議論をされているということなのですが、来年度の支払については…。 |
(知事) | 年度末まであと5カ月くらいありますが、その間には、しっかりとした方向を出していきたいと思っています。 |
○小学校6年生の女子児童の自殺について(再々) |
(記者) | いじめの問題に話を戻すのですが、先ほど、桐生市教育委員会の報告書に不十分な点があると知事はお考えだとおっしゃっていましたが、どういう点が不十分だとお感じになりましたか。 |
(知事) | いじめの問題をしっかりとらえきっていないのではないかというところがあるのです。今の状態だと、同じようなことが起こる恐れがあるのではないかと。いじめの問題は、学校の問題もあるでしょうし、家庭でもどうとらえるか等、いろいろとあると思います。だから、端的に判断できる問題ではなく、今後のこともありますので、深く掘り下げて再発防止のためにやっていくには、今の段階ではまだまだ不十分だという認識を持っています。 |
(記者) | 月曜日に桐生市教育委員会から発表がありまして、(県の)教育長コメントが出ました。その中で教育長が、「正式な報告を待ってからコメントしたい」という内容になっていました。しかし、当日、地元が発表するという連絡は県教育委員会にいっているわけで、知事の姿勢ですと、「学校は真摯(しんし)に対応すべき」ですとか、敏感に反応されているのですが、月曜日のコメントでは、「報告が上がってこないと県教委はコメントしません」というふうにとらえてしまいます。(教育長の)コメントに対してはどうお考えですか。 |
(知事) | 私の前回の記者会見でのコメントに尽きます。もっと早い段階で教育委員会として、子どもを第一に考えて、子どもが亡くなったということを真剣にとらえて、議論を深めていかなければなりません。それが、あまり伝わってこなかったと思います。そのため、前回、あのような発言をさせていただきました。 |
(記者) | 教育長のコメントなので、(知事からは)発言はなかなか難しいと思いますけれども、群馬県の長として、義務教育課とか教育を所管するところに対しては、そういう姿勢で、「もっと敏感にやっていきなさい」というのは徹底していくという…。 |
(知事) | それは、先週の段階で教育長に指示しています。 |
(記者) | 「桐生市教育委員会の報告書がいじめをしっかりととらえきっていない」とおっしゃったのは、事実関係についてですか、それとも、学校だけではなく家庭とかそういう包括的ないじめの概念をとらえきっていないということですか。 |
(知事) | 私が現地に入っているわけではないので、抽象的な概念で言うと誤解を招きますので、それは控えさせていただきます。やはり、12歳の女の子が命を落とすまでには、それまでに大きな過程があったと思います。その予兆を、なぜ、しっかりと把握できなかったのか、という思いはあります。 |
(記者) | 県教委、市教委、学校を含めて、スピード感という部分では、知事からみてどうお感じになりましたか。 |
(知事) | 今回は、その辺は疑問に思いました。 |
(記者) | 「疑問に思う」というのは、つまり、遅いというふうに解釈してよろしいのでしょうか。 |
(知事) | 亡くなった時からなのか、それ以前に把握されているのであれば、いろいろな答えが出たのではないかと思います。事前に、学校にしても市の教育委員会にしても、どれくらい把握していたのか、疑問に思ったわけです。 |
(記者) | それは感度の問題ということでしょうか。 |
(知事) | 「子どもを守る」という観点から考えたら、どうなのかなと思います。 |
○群馬デスティネーションキャンペーンについて |
(記者) | 来年のDC(デスティネーションキャンペーン)に向けての話なのですが、県内でも全面禁煙とか、環境面で対応しているところもあると思うのですが、公共的機関の全面禁煙、例えば群馬県内のJRの駅構内で禁煙が徹底されていないようですが、こういったところに向けて、例えば、DCの期間中だけ、そういう機関において環境を整備することを考えておられますか、また、禁煙がなされていない状況をどう思っていらっしゃいますか。 |
(知事) | 群馬県だけ、(在来線の)駅(のホーム)が全面禁煙になっていないという記事が出ていましたが、(喫煙)ボックスが無いということですか。 |
(記者) | そうです。 |
(知事) | そうしたことについては、JRの判断かと思います。 |
(記者) | 県側としては、何か要請を…。 |
(知事) | 担当部局に確認してください。 |
○TPP(環太平洋パートナーシップ協定)について |
(記者) | TPP(環太平洋パートナーシップ協定)について、菅内閣が参加の意欲を示しています。群馬県に与える影響も大きいかと思うですが、知事の所感と群馬県に与える影響をどうお考えになるかお聞かせください。 |
(知事) | TPPの参加について、群馬県においては製造業が非常に多いのですが、製造業を含む産業界にはメリットがあろうかと思っていますが、本県の農畜産物の生産においては、大きな影響があるだろうと思っています。それ故、TPPの参加については、政府としてメリット、デメリットを十分に検証していただいて、国の将来の産業、農業の在り方を国民にしっかりと示して、国民的議論を大いに深めて進めてもらいたいというのが、わたしの考えです。例えば、今、TPPに参加した場合に、その影響がどうなるか、群馬県としても試算をしなくてはならないと考え、指示をしているところです。 |
(記者) | それ(試算)は、具体的にいつまでという期限を切ってということなのですか。 |
(知事) | 以前に、FTA(自由貿易協定)の時に試算をしていますから、そんなに遅くはならずに(試算結果が)出てくると思います。 |
○知事選について |
(記者) | 来年の知事選に関してなのですが、無所属になられて後援組織もだいぶ立ち上がってきたと思うのですが、これまでアプローチできなかったところへの支援要請とかに関して、今の段階での展開や感触をどのようにお感じになられていますか。 |
(知事) | できるだけ(支援を)いただけるようにしていくつもりでおります。感触については、まだ先の話ですので、今はただ努力をしていくという段階です。 |
(記者) | 具体的に支援を表明していただいたとか、具体的な動きについては…。 |
(知事) | (11月)3日の各種団体の大会以降、推薦状をいただいておるところは、結構あります。 |
(記者) | これまでにアプローチしてこなかったところは。自民党時代までに。 |
(知事) | 自民党時代(の前回の選挙)には、どこの団体も支援してくれなかったのですが(笑い)。 |
(一同) | (笑い) |
(記者) | 知事選で確認なのですけれども、党籍を抜いてということなのですが、大阪府の橋本知事とかは、維新の会を立ち上げて、大阪から旋風を巻き起こしていこうというお考えのようですけれども、統一地方選において知事のスタンスというのは、何かおありでしょうか。 |
(知事) | 私としては、自分と協調姿勢をとっていただける方とは、一緒に連携してやっていきたいと考えています。 |
(記者) | それは、例えば選挙戦に入ったときに、応援に駆けつけたりということもあるということなのでしょうか。 |
(知事) | はい。 |
(記者) | それについては、別に党は問わないということでしょうか。 |
(知事) | はい。 |
(記者) | 要請があれば、積極的に(応援に)出て行きたいという…。 |
(知事) | はい、そうです。 |
(記者) | 知事と自民党の県会議員の方が二人で写っているポスターが、もう県内各地に張り出されていて、当然、今まで支援を受けていた自民党さんから支援を受けられると思うのですが、手続的には、政策協定なりを結んで実際に推薦をしてもらうといった手続が必要だと思うのですが、そうしたことは、いつごろ、どういうかたちで(行われるのですか)。 |
(知事) | 時機をみてやっていきます。 |
(記者) | 年内とか。 |
(知事) | そうですね。自民党の議員の方との写真(ポスター)が先にでてしまったものですからね。 |
(記者) | そういう意味では、前後しているような感覚を受けるのですけれども。その辺は、早めに整理をされると。公明党さんなり各党順番に…。 |
(知事) | それは、今協議をしているところです。 |
○八ッ場ダムについて(再々) |
(記者) | 八ッ場(ダム)について、(大臣の)中止に言及しないという発言で、地元と大臣の関係が良くなっていくだろうと。恐らく(地元住民と大臣の)直接対話が実現するだろうという流れなのですが、知事としては、この八ッ場の問題が、どのような方向に向かってほしいという期待を持っていますか。 |
(知事) | 生活再建の完全実施とダム本体の一日も早い完成です。 |
(記者) | 話合いの中で、例えばダムがあっても無くても、国ができること、県ができることはあると思うのですが、(問題の)決着前に、そういう話合いをしたらどうかという提案をされるようなお考えはありますか。 |
(知事) | 群馬県の知事としては、この八ッ場においては、何といっても第一が(地元の)生活再建(です)。これだけ長い間ご苦労をいただいた地元の方々の生活再建が第一だと思っています。また、群馬県内においても、治水、利水の面で恩恵を受けますので、下流都県と一緒になって治水、利水のダム本体の一日も早い完成を望むということがあります。この二つの両面をしっかりと取り組まなければならないと考えています。 |
(記者) | いろいろな具体的な話ができるチャンスがでてくるだろうということでしょうか。 |
(知事) | そうですね。 |
○朝鮮学校に対する補助金について(再) |
(記者) | 先ほどの朝鮮学校の件で伺いたいのですが、(日本で)住んでいく上ではしっかりとした教育が必要であろうと、先ほどおっしゃいましたが、一部で問題になっているのは教育内容についてなのですけれども、視察するなりしてどんな教育が行われているのか、教育内容を審査する必要があるとお考えでしょうか。 |
(知事) | その点については、担当課とよく議論をしたいと思います。 |
(記者) | 視察…。 |
(知事) | そこまで、どうこうということではなく、今の補助金の中身などについて、しっかりと確認をしてみたいと思います。 |