第12回定例記者会見要旨(11月16日)
記者:記者クラブ所属記者等 25人
■会見要旨
◎知事発言
11月定例県議会を11月29日(火)に招集をします。
◎質疑応答
○日赤(前橋赤十字病院)の移転について
(記者)
前橋赤十字病院の跡地利用について伺いたいのですが、先日、(跡地利用)検討委員会の初会合がありまして、現存する施設を残すという案が示されたのですが、(残すとされた)3施設の耐用年数が10数年ということですけれども、施設の利用方法については、病院の移転には4、5年かかるので、それを見据えて検討するというお話でした。それについて、先送り感があるのですが、早めの判断が必要と思うのですけれども、知事はその3施設について、どのように利用したらよいとお考えですか。
(知事)
利用できるものはしっかりと利用する(という)ことは良いことだと思います。まだ、検討委員会の段階ですので、委員会の推移を見守っていきたいと思います。
○八ッ場ダムについて
(記者)
八ッ場ダムについてですが、関東地方整備局の検証の進ちょく状況をどう見ているのかということと、既に11月の中旬ですけれども、まだ整備局にあって本省に上がっていない状況で、県の予算編成についてどのような障害があると思いますか。今日、東京では、反対派の国会議員が集会を開いていますけれども、推進派の県として、今後何かアクションを起こす予定があるのか教えてください。
(知事)
八ッ場ダムは、現在、関係住民の意見聴取やパブリックコメントを取りまとめたところです。その(検証)内容について、意見を求めたものです。国土交通省関東地方整備局が、関係住民の意見やパブリックコメントで出された意見を踏まえ、事業評価監視委員会の審議を経て、整備局として対応方針を決めて、本省へ検討結果を報告すると聞いています。今、賛成する会がどういう行動をするかは、現在のところ把握していません。
(記者)
県として、特別何かされる予定はありますでしょうか。
(知事)
やるべきことは、やってきています。
(記者)
何点もあったので、もう一度確認なのですが、県の予算編成についての問題は、特に支障はないと思っていますか。来年度の。
(知事)
その方向性でいきたいと思っていますけれども、(前田)国交大臣が、24年度の予算編成に間に合わせるという方向性を示していただいていますので、国の動向をしっかりと見て、対応したいと思います。
○TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について
(記者)
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の参加交渉についてなのですが、先日も知事はコメントを出されていましたが、あらためて交渉参加への賛否と、各自治体への説明をどのように考えているのかということをお願いします。
(知事)
この前もコメントを出しましたが、国が参加に向けて関係国との協議に入ると表明して進んでいるところです。このTPPの問題については、いろいろな分野において、いろいろなご意見があるので、しっかりと国は情報収集をして、国民に示すべきであると思っています。国の将来のあり方、将来像、ビジョンをしっかりと示して、協議していかなければならないと思っています。
(記者)
賛否については、いかがお考えですか。
(知事)
将来像を踏まえて、しっかり協議を進めていただきたい。もう既に、進んでいますから。
○災害廃棄物の受入れについて
(記者)
被災地のがれきの受入れについてですが、環境省の調査によると、県内の多くの自治体が、宮城県や岩手県からのがれきの受入れを拒否していることが分かったのですが、県としてはそれをどうお考えなのかと、今後どうしていくつもりなのかをお願いします。
(知事)
災害廃棄物の受入れ処理については、協力をしていく必要はあると思っています。しかし、県は処理施設を所有していません。実際には、受入れ処理の主体が、処理施設を有する市町村になっています。処理施設の決定は、市町村の意思を尊重する以外にないと思っています。
○中国訪問について
(記者)
先日、知事は中国のほうに訪問されましたけれども、今回の中国訪問の成果と今後の国際戦略策定に向けて、これをどう反映させていくのか、その辺の知事のお考えをお聞かせください。
(知事)
3年ぶりに中国へ行ってまいりましたが、中国の勢いを非常に強く感じました。最初、瀋陽に入ったのですが、遼寧省の党副書記が平成18年に群馬県を訪問してくれました。当時、彼は大連の市長でありましたが、翌年に(私が)知事になりまして、(平成)20年に訪問させていただいたのですが、お会いできなかった。そのことを非常に懐かしく感じていただきまして、副書記から歓迎を受けました。遼寧省は、「中国一の温泉地を目指す」ということを打ち出して取り組んでいるということでした。群馬県は、全国一の温泉県であるという話の中で、温泉の内容は、あちら(遼寧省)と群馬は違うのですけれども、いろいろなかたちで友好関係は進めていったらいいなとの思いは強く持ちました。
上海は、3年前に行ってから大きく変わっていました。展開のスピードが非常に速く、私達が想像する以上に早く動いているとの思いがしました。特に上海では、県の中小企業の方が頑張っている姿を目の当たりにしたり、上海県人会にサポーターをお願いして、上海県人会の方々からは「群馬県の活躍を期待していますし、積極的に連携し合おう」ということを言っていただきまして、非常に良かったと思っています。上海と香港を訪問した内容は、観光誘客と地場産品の売り込みでしたが、残念ながら今のところ両方(上海と香港)共に放射能の問題で、輸出が禁止されているのですが、実際にスーパーに行って見てみますと、お米は日本の価格と変わらずに売られています。韓国が果物フェアをやっていましたが、韓国と群馬県の果物を1つ見ても、数段(品質に)差があるなと(感じました)。群馬県は良いものをつくっていると。そういうものが売れている中で、群馬県としても農産物は放射能の問題で(輸出が)止められていますけれども、それが解除になったなら、道が開けるのではないかと期待感を持っています。そして、中国は近い。わずか3時間前後で行けるので、もっとグローバルな観点から、県として中国と積極的な交流を深めていくべきではないかと強く感じました。
(記者)
グローバルな観点からとのお話がありましたが、実際に、知事の訪中で、1つ足がかりができたと捉えてもいいのではないかと思うのですが、それをさらに発展させるということで、例えば、県が出先機関として、上海事務所だったり、香港事務所だったりと中国での出先機関を設けるお考えはないのでしょうか。
(知事)
必要性は、強く感じました。瀋陽で総領事とも話をし、上海でも総領事と話をしたのですが、こちらの感覚よりも、受入れ(側)の「待っているよ」という雰囲気を非常に強く感じました。ただ、進出するにもいろいろな形態で各県が出ています。極端なかたちでは完全委託。また、自前の職員でやっているところなど、いろいろと見まして、群馬県としてはどういうかたちで事務所の進出をするのがよいのか、それから、準備にどれくらいの期間が必要か、そういうものを議論して、足がかりを置いておかないと情報がスピーディーに入らないということはあると思います。やはり、上海の総領事と話をしても、上海在住の事務所に通知を出して、イベントを行ったり(しているとのことですが)、それらを行うに当たって、やはり向こうに事務所が無いと、そういう連絡が来ないのです。そういう点からも、中国に足がかりの場所は必要だなという思いは強く持ちました。
(記者)
それは、調査研究ということに関して、具体的にご指示を出されたということではないのでしょうか。例えば、事務所の設置の可否についての調査研究というかたちで。
(知事)
現在、自身で(考えを)まとめていて、幹部協議で議論をしようと思っています。
(記者)
これからと。
(知事)
はい。
○TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について(再)
(記者)
先日、自民党から来年度予算の要望の中で、TPPに関して県としてもきちんと調査研究費を盛り込んで、対策を取るように要請があったかと思うのですが、国からの情報開示も必要かと思いますけれども、群馬県として、来年度予算の措置で何か対応策を考えていますでしょうか。
(知事)
今のところそこまで踏み込んでいませんが、総務部で何か対応をしていると・・・。
(記者)
まだ。
(知事)
去年、試算をして検討はしていますが、情報収集の段階で、努力してしっかりと取り組みたいと思います。
(記者)
来週に全国知事会議がありますけれども、当然そこでもTPPに関して話題になると思いますが、知事会がどういう対応をするのか私は存じていないのですが、大澤知事としてはその場で何か・・・。
(知事)
全国の知事さんは、一様にもっと情報が欲しいと。判断する材料においても、例えば、医療関係は関係ないと言っていたにも関わらず、最近では完全に取り込まれているような話もテレビの討論会でも出ていたり、かなりハイレベルのもの(要求)を押しつけられるのではないかとか、臆測の中で推移してきていますので、できれば(来週に)全国知事会があるのですが、その前にそういう情報があって、議論ができればとの思いはしています。
(記者)
実際に、昨日の参議院予算委員会でも、山本(一太)議員がいろいろと聞いてはいたのですが・・・。
(知事)
では、野田総理は、本当に抜けることができるのでしょうか。抜けるくらいの覚悟で言っているのか。そんな整理ができていないで、(交渉参加に向けて)突っ込んでいるのかなど、いろいろな臆測(なのです)。私達にも、判断するための材料が欲しいなというのはあります。
(記者)
ただ、各種報道機関の世論調査ですと、思ったほど反対が多くない。賛成が意外と多いという状況もあるのですが、その点についてはいかがですか。
(知事)
やはり大きな流れの中では、そのような意見が出るのは、今のかたちの中ではあるのかなと。個別(分野)では、非常に問題もありますので、本県においても影響を受ける分野はたくさんあります。その辺のところは、しっかりと情報をいただいて、その分野の方たちと議論を深めないと(いけません)。早い段階で行動しなければいけないと思っています。
○税制改正について
(記者)
国ですと、来年度予算に向けて税制改正をやっています。知事は、群馬の林業再生ということをおっしゃっていますが、就任から半年くらいでしょうか、水源環境税の導入の話を以前されていたと思うのですが、群馬県としても自主財源の確保にもなるし、林業再生に繋げるという意味でも、あらためて水源環境税について、導入検討をしたりとの考えはありますでしょうか。
(知事)
大事なことだと思っています。ただ、状況があまりにも良い環境ではないと思っています。それを乗り越えて、本当に1次産業を全体で支えるのだということを考えた時には、よく議論を深めていかなければいけないと思っています。
(記者)
具体的な議論を始めるには、まだ早いと。
(知事)
忸怩(じくじ)たるものがあります。
○子ども手当について
(記者)
子ども手当の件ですが、先週、厚生労働省で来年度から始まる新しい児童手当の案が示されたのですが、その案によると、実現した場合、現在の国と地方の負担割合が、現行の倍近い割合になってしまうということで、地方から反発が強まるのではないかと思います。
(知事)
強まると思います。
(記者)
知事としては、どのようにお考えですか。
(知事)
やはり現金給付は、国がやるべき問題だと思っています。国がやると言っていたのですから。それを地方と協議することなく、一方的に押しつけるようなかたちをとるということについて、私は地方が反発するのは当然だと思います。
(記者)
このことについて、全国知事会で群馬県として・・・。
(知事)
もう既に知事会としても、6団体としても行動を起こしています。そのことについては、しっかりと一緒に取り組んでいきたいと思います。
(記者)
何か具体的に国に要望されるご予定はありますか。
(知事)
反対します。
(記者)
関連して、来年度の予算については、(地方の負担が)倍増された場合盛り込むかどうかというお考えはありますか。
(知事)
ありません。
(記者)
盛り込まない・・・。
(知事)
今の段階で。まだ、予算編成が動き出したところですから、国の動向を見守って、地方としてしっかりと意見を言っていきたいと思います。そうならないように。
(記者)
どうするかはまだ、来年度予算については、わからないという状況でしょうか。
(知事)
反対していくつもりですから。
○被災地派遣職員の報告について
(記者)
震災関連でお話を聞きたいのですが、昨日、ちょうど高崎市が震災の被災地に派遣された職員の報告会ということで、一般市民向けにやられたのですが、県の方でも、たくさん職員を被災地に送っていて、経験したことを庁内のネットでいつでも見られるようにという配慮はなされていると伺っているのですが、もっと外に(向けて)経験した知識を県民に広く知らしめる機会をもっと設けるべきだという声もあるのですが、その辺の知事のフィードバックの仕方というのはいかがお思いですか。
(知事)
大事なことだと思っています。できるだけそのような機会を作って、県庁内もしかりですし、一般の方々にもできれば、機会をとらえて行いたいと思っています。
(記者)
その辺での、今の現体制で、おそらくそこが危機管理室だったり、ほかの職員の所管部署になると思うのですが、フィードバックの仕方の満足度というのは、知事から見て十分かどうかというのはどうですが。まだまだやるべきことがあるのではないかということはありますか。
(知事)
こっちでですか。向こうでですか。
(記者)
庁内で。
(知事)
庁内でやるべきだと思っています。やはり(被災地に)行って、あまり時間がたたないうちに、みんなに知らしめる必要性はあると思います。
(記者)
では、そこはなんらかの方策を今後も講じていかなければならないだろうと。方策と言いますか・・・。
(知事)
発表する機会。それはぜひ行っていきたいと思います。
○群馬朝鮮初中級学校への補助金について
(記者)
県では、前橋にある群馬朝鮮初中級学校に対して、毎年補助金を支出されてきたかと思いますが、今年度分について、支出されるお考えがあるのかというのをあらためてお聞かせください。
(知事)
基本的に、群馬県としては朝鮮学校においても交付する方針は、従来から変わっていません。
(記者)
今年度も支給される方針ということで。
(知事)
はい。今日、朝鮮学校に調査に入っていると思います。今日に(調査を)ぶつけた訳でありませんが、前々から予定して、今日(調査に)入っています。
(記者)
あらためて、朝鮮学校に対しては、朝鮮総連の指導の下、金日成・金正日崇拝、あるいは反日教育についての懸念もあるわけですが、学校に対して、補助金を支出されることの理由を教えてください。
(知事)
日本人であれ、朝鮮人の方であれ、群馬に在住している子どもたちが、しっかり教育を受けることは、私は基本的には大切なことであると思っています。ただ、今懸念されたような問題があるのであれば、これは問題です。昨年も担当職員が行って、その辺を校長としっかり意見交換をしました。校長の弁によりますと、民族の歴史の勉強はしているけれど、反日教育はしていないという回答をいただいていますので、私学の建学の精神に基づいて、教育内容うんぬんということではありませんが、やはりその辺のところは、しっかり県としても指導(確認)すべきだと思っていますし、今日(調査に)行くに当たっても、その辺のところはしっかりと意見交換をしてくるようにという話はしています。
(記者)
ほかの自治体ですと、例えば神奈川ですと、学校の公開授業を県の職員や県議会の県議が視察して、あるいは、そこで使われている教科書の提出を求めて、教育内容を把握した上で、補助金を支出していると。群馬ではそういった教育内容のチェックという点では、今年度調査されるご予定はありますでしょうか。
(知事)
今日、県として調査に行っていますけど、基本的に私学の建学の精神というのは、自由なものが基本であるというのも一つあるわけです。ただそこで、反日教育をしたり、そういうことがあれば、これは大きな問題です。今日、いずれにせよ県職員がしっかりとその辺のところを確認に行っていますので、その上で、もし本当にそういう必要があるのであれば、そういうものを地域住民に知らせるという必要性もあろうと思います。その辺のところは検討する余地があると思います。
(記者)
基本的には、校長等に対する聞き取りに基づいて、一義的には判断すると。
(知事)
はい。
(記者)
それ以上踏み込むかどうかは・・・。
(知事)
状況によります。
○県政の情報発信について
(記者)
それからもう一点ですが、前回(11月)2日の記者会見で、知事がご自身のコラムについて質問を受けた際に、更新について、正しく報道されるようになると、どんどん更新するという発言をされたご記憶はありますでしょうか。
(知事)
はい。
(記者)
その発言が県のホームページに掲載されていないのですが、その理由はなぜですか。
(知事)
私ではなくて、広報課が必要な記者会見の要旨をまとめて発表しているので、信頼している広報課でやっていますので、私からうんぬんとは意見はありません。信頼している課がしっかりと対応してくれてると思っています。
(記者)
県政発信の観点から、ご自身の発言が削除されて・・・。
(知事)
これほど長い内容を全部掲載する必要もないだろうと思いますし、県民にしっかり伝わる内容の要旨をしっかり伝えればいいと思います。
(記者)
今後も担当課で知事ご自身の発言について、削除されるというのが望ましいというふうにお考えですか。
(知事)
望ましいとかそういう・・・。適切に県民にわかりやすい報道(発表)をしてくれるものと思っています。
(記者)
今後も引き続き、従来通りの掲載といいますか・・・。
(知事)
広報課でしっかりと仕事してくれていると思っています。もし意見があるのならば、広報課に寄って聞いてください。
○子ども手当について(再)
(記者)
先ほどの拡充児童手当の県の来年度予算案で、最後の回答がわかりにくかったのですが。
(知事)
何の回答ですか。
(記者)
県の来年度予算案に計上するかどうかという話です。
(知事)
子ども手当ですか。
(記者)
そうです。子ども手当です。
(知事)
これは国の動向をしっかり見つめて、まだ県も(予算編成作業が)始まったところですから、国の推移を見てしっかりと対応していきますが、今のこんなに地方の負担が増えるものを、何も地方と協議しないで、一方的に国が押しつけてくるようなものには、断固反対の姿勢でいます。
(記者)
もしこのままの案が通った場合は、県としてどうしますか。
(知事)
一県でうんぬん(という問題)ではありませんので、やはり、全国知事会としても、しっかりその辺取り組んでいきたいと思っています。
(記者)
予算に計上するかどうかは、全国知事会の中で考えていきたいと。
(知事)
予算に計上する前の話です。反対をしっかりやって、これは国が国の責任で取り組むようにということを強く言います。
(記者)
(国の案が)通った場合の話をしているのですが。
(知事)
通さないように頑張ります。そういう約束でないですか。それをどうしてそういうふうに質問するのですか。
(記者)
何の約束ですか。
(知事)
国が国の責任でやると最初に言ったわけです。ですから、我々としては、国の責任でしっかりと取り組んでいただきたいと(いうことです)。しかも、地方と何ら協議しないで、一方的に押しつけるということが、今の民主党の政策と違っているのではないですかと、基本的に思います。
(記者)
わかりました。
○国際戦略について
(記者)
先ほど訪中の話もありましたけれど、今後、県の国際戦略の中で、中国以外、例えば東南アジアですとか、そういったところに視察なり、何か対応なりというのは、中国以外の場面で、知事が例えば視察ですとかそういったことは、今後考えていますか。
(知事)
東南アジアも今かなり群馬県の企業も進出していますし、シンガポールなどは、非常に農産物も輸出しているところですが、機会があれば出たいとは思っていますけれども、今あまり(範囲を)広げるのもどうかと思うので、着実に一歩ずつ東アジア戦略を考えていきたいと思います。これからよく煮詰めて検討させていただきたいと思います。
(記者)
それは、まず中国からという考えでしょうか。
(知事)
そうです。中国、台湾、香港。既に台湾からかなり教育旅行に来られている方もいらっしゃいますし。
○ぐんまちゃんについて
(記者)
楽しい話題ですが、今、ゆるキャラグランプリが開催中で、ぐんまちゃんが、350キャラ中、今日現在18位くらいなのですが、ぐんまちゃんはどんなところが受け入れられていると、知事はお考えですか。
(知事)
やはり、小さい子どもたちが非常にかわいく感じるのではないでしょうか。
(記者)
例えばどんなところですか。
(知事)
愛嬌のあるところでしょうか。
(記者)
順位が上がっているのですが、県庁内ではどのような取組というのが功を奏したというか、受け入れられている要因となっていると思いますか。
(知事)
県会議員さんからも私に、知事が先頭切ってもっとやりなさいよ、などというお話もいただきましたが、それだけ多くの皆さんが反応して協力しているおかげではないでしょうか。
(記者)
県庁として何か、取り組んでいることはありますか。県庁一体となって何かしている。
(知事)
それは私の方では指示していませんが、企画(部)の方では、戦略の中で考えているかもしれません。必要ならば後で、担当に聞いてください。そういうもの一つ一つを大事にして、努力することの積み重ねが、知名度の順位が上がるのかなという思いはしています。
○中国訪問について(再)
(記者)
先ほどの中国の関連なのですが、今回、瀋陽、上海、香港と三つの都市を回りましたけれども、回ってみた感想で、中国も広いですから、知事としてどこに重点を置くべきかとお考えなのか、お考えがあればで結構なのですけれども(お聞かせください)。また、先ほど出先事務所の話もありましたけれども、もし、出先を置くのであれば、上海、香港という大都市に置く考えもありますけれども、やみくもに、どこでも(出先事務所を)置けばいいという話でもないと思うので、どういう所に置いて、どういうような戦略をとっていくのが、知事ご自身のお考えとしては適切なのか、その辺は、今おありですか。
(知事)
先ほどもお話ししたように、まだ、庁内で議論をしていないのですが、やはり、瀋陽は、党(中国共産党)の幹部の方と、1回目はお会いできなかったのですが、連絡を取り合って、(今回)3度目で、非常に(良い)友好関係を結べたなと(いう思いがしています)。それとともに、総領事のお話を聞いても、これから中国一の温泉県を目指す(とのことでした)。これは、「群馬県が日本一の温泉県を目指す」ではないですが、非常に相通ずるものがあるような気がしますし、大連においても瀋陽においても群馬県の企業が多く進出していますから、友好都市の方向も考えられるのかなと。また、企業がこれからどんどん進出していく中で、企業と連携して(中国での)足場を固めていくということも、一つあろうかと思っています。上海は、やはり非常に大きい(都市)です。3年間であれだけ変わった上海を見て驚いたのですが。それから、やはり富裕層が多いという印象を持っています。総領事のお話しを聞いても、日本といわず、(広く)海外に旅行に行く方が、非常に増えているとのことでした。そのような状況の中、上海、香港においては、日本の農畜産物をはじめとした地場産品の売り込みは、大いに行えるな(という印象を持ちました)。また、観光客の誘客も大いに期待できる、という印象を上海、香港においては強く持ちました。そういう観光客の誘客ないしは地場産品の売り込みという面においては、足がかりの場所が必要になるであろうという考え方は、持って帰って来ました。
(記者)
それぞれにメリットはあるので、どこに、というのは絞り切れていないというか、知事のお考えだと、先ほど、瀋陽は温泉県を目指すというお話しですから、結局…。
(知事)
温泉連携とかですね。そのようなことで、もっと友好関係を深めていけるのかな、という強い印象を持ちましたけれども。
(記者)
ただ、どこに足がかりをつくるのかということは、ご自身の念頭としては、まだ絞り切れていない部分もあって、いいなと思う部分はあるのかもしれませんけれども…。
(知事)
ただ、私の考えている足がかりというのは、常時、情報収集ができるところに足がかりを置くべきであろうと(いうことです)。それには、観光誘客ですとか地場産品の売り込みということは、継続性が無いといけないと思っていますから、やはりそういうところに。他県も30数県(中国に)進出していますでしょうか。飛行場がある県というのは、自分のところにチャーター機を就航させようなどと、いろいろと考えたりして、行動が早かったのではないかと思います。現在、群馬県も新潟、群馬、埼玉で、新潟空港を活用して連携を図るですとか、北関東三県、(北関東)磐越五県で、地方空港を使って誘客をしようといった、さまざまな取組を進めて(国際戦略を)展開をすることによって、向こう(中国)の元気(活力)を少しでも引っ張ってこれるのではないか、という思いがしています。
○東電への賠償請求について
(記者)
震災の賠償関連で、農業や観光に関しては、ある程度、東電(東京電力)に対する賠償の枠組みができているのではないかと思いますが、行政の要した費用については、まだ具体的な枠組みができていません。このことについて、何か県で、東電に対して、具体的にこれまでに要した費用の賠償を求めていくというお考えはありますか。
(副知事)
行政に対する賠償の方針については、後回しになっている状態です。おっしゃるとおり、東電の明確な指針がまだ出ていません。
(記者)
ただ、ほかの自治体では、もう既に賠償請求を行っているという…。他県の…。
(知事)
三県(岩手県、宮城県、福島県)以外でですか。
(記者)
被災三県以外で(東電に対する賠償請求が)自治体レベルで出ているのですが、それに関して、群馬でも、一部の自治体で、そういう動きが出ています。しかし、県に関しては、そのようなことは、まだ考えてはいないと(いうことですか)。
(知事)
県もいずれにせよ、あれだけ被災地支援に行っている関係もありますから、そうしたところは、しっかりと取り組んでいかなければならないと思っています。その準備は、しているのでしょう。
(副知事)
支援との関係とバランスの問題と、いろいろありますので…。
(記者)
支援には、いろいろ(放射性物質の)検査費とかですね、測定機器の購入ですとか、すべてこれは…。
(知事)
検査の対象にもよりますが、(要した費用は)国からもきているのですよ。
(記者)
いずれにせよ、これまでかかった費用は、今後、請求ということも考えて、検討は、これから行うという…。
(知事)
かなり、国で(費用を)みてくれていますから。検査機器の購入などにおいても。よく、そうしたところは調べて、現状を報告させます。
(記者)
それと、(放射性物質の)除染の関連なのですが、福島では、もちろん規模は違うのですけれども、放射能の除染の専門の部署を早めに立ち上げて、他県でもそうした動きがあると聞いています。群馬に関しては、そのような動きは…。
(知事)
群馬も、福島県ほどの大きな(規模の)除染(の必要性)が発生するとは考えられないところではありますけれども、しかし、各市町村の除染(の希望状況)を今月末までに国に報告する関係もありますので、職員を11月から1名(関係の部署に)増員しまして、態勢の準備に入っています。除染の問題も、現在、市町村から上がってきたものが、国において、どのようかたちで結論がでるか、それを見極めて、しっかりと対応していきたいと考えています。
○自転車のマナーについて
(記者)
東京で、自転車のマナー違反が、非常に問題になっていて、群馬と東京では、だいぶ状況が違うと。ただ、今後、自転車に関してどのようなルールを作っていくのかということに関して、群馬県としては、どのようにお考えですか。
(知事)
大事な事だと思います。自転車の事故が、最近、多発しているという話も聞きますので。お話にもあったように、東京と本県の道路事情も異なるということもありますが、県民の安全、安心を守るためには、取るべき対応は、しっかり取っていかなければならないと考えています。よく担当部署と確認をさせていただきたいと思っています。
○幸福度ランキングについて
(記者)
今、経済の劇的な上昇が見込めない中で、幸福度というものをいろいろと指標として、数値化していこうという動きがあるようなのですけれども、法政大学で都道府県幸福度ランキングというものを発表していて、群馬県は25位という真ん中位の結果だったのですが、このランキングの25位という結果についてのご感想と、この幸福度をあげるためには、どのようなことがこれから必要なのかということをお聞かせください。
(知事)
調査内容がどういうものか分かりませんので、25位ということについて、具体的なコメントはできませんけれども、幸福度は高い方が、知事としては有り難いことですし、当然、それに向けて努力しなければいけないことだと思っています。やはり、幸福度で今一番大事なのは何かと言えば、私は家族のきずなというか、きずなを大事にすることだと思います。それによって(きずなを大事にすることによって)、県民の安全、安心を図っていく、というところから幸福度は出てくる(上がってくる)のではないかという考えから、現在、群馬県としても、人づくりや少子高齢化の問題、それから安全、安心について、県計画の中でも訴えているのですが、やはり、幸福度というものは、非常に幅広いわけです。雇用の問題もしかりですし、それから現在、人々の精神的な満足度ということもありますし、物質的な満足度ということもあるかと思います。一概には言えませんが、現在、第14次総合計画で、群馬県が、はばたく群馬を目指していますので、総合計画をしっかりと実施して、結果を待ちたいと思います。
○県政の情報発信について(再)
(記者)
先ほどの記者会見の話でよく分からなかったのですが、今後も、担当課の判断で、知事の発言について削除しても構わないということで、お考えになっているのでしょうか。
(知事)
削除しても構わないといったことではなくて、必要なことをしっかりと県民に伝えるように、広報課は取り組んでくれていると思っています。
( 以上で終了 )
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