経済65歳まで雇用義務 厚労省方針に企業反発 「コスト増、若者の就職機会奪う」+(2/2ページ)(2011.12.16 23:27

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65歳まで雇用義務 厚労省方針に企業反発 「コスト増、若者の就職機会奪う」

2011.12.16 23:27 (2/2ページ)

 トヨタ自動車も65歳までの再雇用制度を設け、会社が必要だと認めれば再雇用の対象となる。60歳定年後も約半数が再雇用の対象になっているもようだが、義務化に関しては「経団連がどう判断するか見極めたい」と戸惑いを隠せない。

 一方でベテラン重視の反動も出ている。日本マクドナルドは18年に能力主義に基づいて60歳定年制を廃止したが、「若手社員を育てる文化が育たなくなった」(担当者)と弊害を生んだ。このため、来年1月からの定年制復活を決めた。

 再雇用の一律義務化について、経済界では「個人の能力や企業の事情を勘案すべきだ」(電子情報技術産業協会の矢野薫会長)との意見が支配的だ。

 関西大学大学院の宮本勝浩教授(数理経済学)も「少子高齢化や年金制度の見直しなど、政策の失敗の責任を民間企業と労働市場に押し付けることになる」と行き当たりばったりの労働政策を指弾している。

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