ステップ2の冷温停止状態を宣言
K10046927011_1112161706_1112161713
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

ステップ2の冷温停止状態を宣言

12月16日 17時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

野田総理大臣は、政府の原子力災害対策本部であいさつし、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、「原子炉は『冷温停止状態』に達した」と述べ、事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」を完了したことを宣言しました。

政府は16日、総理大臣官邸で、すべての閣僚が出席して原子力災害対策本部を開き、事故の収束に向けた進捗(しんちょく)状況を確認しました。この中で野田総理大臣は、「被災地では、いまだに事故の影響が大変強く残っている。本格的な除染の実施や仮置き場の設置、それに、中間・最終処分場の設置やがれきの処理の課題がある。さらに避難されている方の帰宅の実現など、課題が山積している」と述べ、被災地では依然として多くの課題が残っているという認識を示しました。そのうえで野田総理大臣は、「原子炉は、『冷温停止状態』に達し、不測の事態が発生した場合も、敷地境界における被ばく線量が十分低い状態を維持できるようになった。安定状態を達成し、発電所の事故そのものが収束に至ったと判断される」と述べ、事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」を完了したことを宣言しました。さらに野田総理大臣は、「今後、原子力発電所の安全維持に万全を期して、廃炉作業を着実に進めるとともに、住民ができるかぎり早く帰還し、生活を再建できるよう、政府一丸となって、取り組んで参りたい」と述べ、避難を余儀なくされている住民の帰宅に全力を挙げる考えを強調しました。